アジア ネパール 旅のブログ

ポカラのうまくて甘い話。絶品クレープと、ミューズリーとパン。

投稿日:2020-03-22 更新日:

甘いものが嫌いなわけではないのですが、食をテーマに世界中を歩いていこうと考えた時に、

スイーツまで手を広げると、体重増加に歯止めがかからない。

それに限られた胃袋の優先順位を考えたときに、「なるべく甘いものは食べないようにしよう」と考えていました。なのでこのブログで、1回分まるまる甘いものを書くのは初めて。でも、

「これはスルーできないぞ」と思うほど、美味しいクレープが、ポカラにはあるのです。

※1ネパールルピー=0.97円。ほぼ日本円と同額なので、ネパール篇では個別の日本円換算は記載しないこととします。またネパール篇で単にルピーと記載したものは、ネパールルピーのことだとご理解ください。


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カフェと甘いもの天国のポカラです。

世界中から旅行者があつまる町ポカラでは、中心街のレイクサイドをはじめ至る所にカフェがあり、カフェといえばスイーツも充実していたりするのです。そしてネパールの国民食ダルバートや、カジャ(軽食)の定番モモ、トゥクパといった料理と並んで、

かなり浸透しているのがパンです。

ネパール料理ではないけれど、値段の割にかなりクオリティが高いスイーツやパンをまとめてご紹介します。

フルーツどっさりミューズリー・ヨーグルト@Wendy Juice Shop。

恥ずかしながらミューズリーなんて生まれてこのかた聞いたこともなかったのですが、どうやらポカラでのお勧めという情報をキャッチして訪問。口コミで見た写真ではフルーツ入りのヨーグルトのようです。お洒落な雰囲気の店でお洒落なものを食べるというので、

少々のアウェイ感

を覚悟していったのですが、全然お洒落じゃないオジイが出てきて安心しました。落ち着いてよく見てみれば、店もそれほどお洒落じゃないし、お洒落女子どころか先客はひとりもいません。しめしめ。

Muesli Fruit Yogurt というのが、イチオシのそれですね。でもこうしてメニューを見てみると、ミューズリ―じゃないフルーツヨーグルトもある様子。ということは、ミューズリ―はヨーグルトじゃない・・・。

え、ミューズリーってなに!?

オジイに聞いてみると、これがミューズリーだそうです。

なんだ麦か。

調べてみるとミューズリーというのは、スイス発祥のシリアルの一種で、焼かずに潰した麦をミルクやヨーグルトと食べるようですね。ナッツやドライフルーツと混ぜることが多そうですが、ここでは麦のみ。

直径20cmはあるでしょうか。ヨーグルトとしてはかなり大きく深いお皿で、

ずっしり重い。

ゴソゴソと掻き分けてみると、中にはフルーツがてんこ盛り。バナナに林檎、メロンとザクロが入っています。注文の時に甘さを選べるのが嬉しいサービスです。砂糖少な目でお願いしたにも関わらず、

量が多くて麦まで入っているので、かなり食べでがある。

ミューズリーを軽くひっかけてからお昼を食べていこうと思っていたのに、これでお腹いっぱいになってしまいました。どっさり入って200ルピー(200円弱)なのですから、フルーツ好きには堪らないはず。2人でシェアしたらちょうど良いかもしれません。

知らなかった、クレープってこんなに美味しいの!?@METRO

ポカラで美味しいもの情報をネット検索していると必ず出てくるメトロ/Metro は、クレープが美味しいと評判のお店です。頭には残っていたものの、ホイップクリームたっぷりの画像にはさほど惹かれず、行くつもりはなかったのですが、トレッキングから帰ってきた翌日、

まだ疲れが残っていて、どうにもスイーツ男子な気分♡

カラダが甘いものを欲しがっているのだろうと、急遽突撃です。

いま写真で見るとそうでもないのですが、ポカラの町ではまあまあお洒落な部類の店内です。思えば人生40ウン年、おひとり様道に磨きをかけて大概の店にはひとりで入れるようになりました。ひとり居酒屋はもちろん、ひとり焼肉、ひとりお好み焼きも制覇し(ひとりセルフたこ焼きは結構切ない)、甘いものも和の甘味屋くらいなら行けないこともないのですが、

ついに禁断の、ひとりクレープ・デビューです。

日本じゃ絶対無理。ネパールでもやはりハードルは高いのですが、ここも先客ゼロなのが幸いです。

2月のポカラは多分オフシーズンなのでしょう。町はそれほど寒くも無いし、どこもすいていて快適です。

まずはドリンク。アメリカーノ1杯125ルピーは、ネパールでは少し高め。割安に見えたミルクティー90ルピーをオーダーすると、

あら、かわいい。

まあ、ティーバッグなんですけどね。ミルキーで甘くて、早速スイーツ男子な気分を満たしてくれます。さて、肝心のクレープです。もちろん食べたことはあるけれど、朧げな記憶しかありません。あれは確か、

高校生のときのデートだったような・・・。

思い出補正をかけても、くっきりした記憶が蘇りません。あでも、ホーチミンの店で、食後にそれらしいものを食べましたね。さておき、このお店では、ホイップクリーム入りのクレープに更に、ホイップクリームをトッピング(50ルピー)するのが人気のようですが、

王道路線は完全無視。

オーダーしたのは、シナモン・シュガー&バター235ルピーに、ナッツのトッピング50ルピーです。併せて285ルピー。日本のクレープに比べると(知らんけど…イメージです)、やや厚い生地。端っこを切って食べてみると、

おぉ、粉の味がしっかりして美味しい!

溶けたバターとシナモンシュガーも絶妙なマリアージュです。

中にはトッピングのナッツ。アーモンドとクルミ、カボチャの種が入っています。3つの食感がそれぞれ違って、カットの大きさも絶妙!なるほど、クリームたっぷりのイメージがあったクレープですが、

こうして温かいものを食べると印象が全然ちがいますね。

うん、これはもう絶品レベルです。もう少し早くこの店に来ていたら、必ずリピートしていただろうお店。生地が美味しいので、クリームを入れてももちろん美味しいと思います。

実はネパールの生活に浸透しているっぽい、しっとりパン。

町を歩いているとちょこちょこ見かけるパンのお店。これはレイクサイドの奥に入ったローカルなエリアのお店です。ネパールに来る前は、きっと西欧系旅行者向けに売っているのだろうと思っていたのですが、旅行者が少ないエリアでも普通に売っているので、軽食としてかなり浸透しているように思います。

どこでも売っているのが、クロワッサン。でもネパールのクロワッサンはサクっとした薄い層が折り重なるものではなくて、

もっちり、しっとり、重たいのです。

もはやクロワッサンと呼んではいけない気がするほど違うものですが、これが意外とクセになる味。コーヒーと一緒にオーダーして70ルピーでした。

ポカラの町中でよく見かけるのが、パンの売り歩き。

まだ温かいチョコクロワッサンとシナモンロール、2個で120ルピー。

シナモンロールもやっぱり、しっとりもっちり。

ネパールのミルクティー、チヤとの相性もばっちりです。

レイクサイドの目抜き通りには、品揃えも充実のパン屋さん。

この店は他よりパリっと焼かれていて、なかなか美味しい。シナモンロール60ルピーと、

ちょっと油が重ためなクリームドーナツ50ルピーです。せっかくその国にきたならその土地の料理をと思う所ですが、ネパールのパンにはネパールらしい特徴があるので、一度試してみると面白いかもしれません。

美味しいサンドイッチあります@The Harbor。

パンの流れでもう1つ。Glacier Hotel & Spa というシックなホテルの1階に入っているThe Harbor という名のレストンランをご紹介します。

西欧料理を中心に扱う少し高級なツーリスト向けのお店で、フランス料理のブッフ・ブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)が935ルピー、グリルしたラムチョップが995ルピーなど、メイン料理は700~1000ルピーの設定。日本に比べれば割安に高級料理が食べられるお店としても使えますが、

ネパール物価に馴染んだ身にはちょっと無理。

BLTサンドイッチ575ルピーをオーダーしました。

スモールポットのネパール茶275ルピーを啜りながら料理を待ちます。

ミックス・シーフード・スープ475ルピーにはエビも貝も、具材が何も入っていないので確認すると、

海の幸の美味しさが、スープにたっぷりと入っております、サー。

ミックス・シーフードって書いたら別のものを期待するじゃないですか。キャプションに "cream soup with mix sea food" って書いてある with の用法にむぅと唸り、謎の敗北感に「ぐぬぬ、気取りおって」と庶民代表として心の中でひと言申し上げていると、ようやくサンドイッチが到着。

ちょっとだけ拗ねた気分で食べたこれがですね、、、

かなり美味しい!!!

粒子の粗いザクザクとした食感の香ばしく焼いたパンに、たっぷり入った熱々のベーコン。久々にこういうものを食べたことを割り引いても、それなりの値段に納得の味です。もともと高い上に、サービス料10%、税13%も乗ってくるお店ですが、万が一ネパール料理に疲れたら、逃げ場によいかもしれません。

次回予告

ポカラのお店情報を最後にもう1回。これまでは旅行者に人気のお店や地元の人に評価の高い店、いわゆる人気店をご紹介してきましたが、次回は特に人気があるわけじゃない、

普通のローカル食堂2軒。

ひっそりと町に馴染むお店でも、やっぱり美味しいものが食べられる、ポカラなのです。


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