こんにちはミャーです。リアルタイムでは本日チェコのプラハを離れ、ピルゼンという町に向かっています。日本のビールの大半を占めるピルスナービール。その発祥の地にして、ピルスナーの生みの親ピルスナー・ウルケルの本拠地でもあります。
人生の1/3位ビールにお世話になった人間としては素通りできません。
明日はピルスナー・ウルケルの工場見学も予約してあるのですよ。さてブログは5月29日。ウィーンからハンガリーのブダペストへの移動日ですが、その前に。正調ウィーン式のヴィーナー・シュニッツェルを食べないでウィーンを去る訳にはいかないのです!
バスの時間は15:15、今回はかなり余裕があります。お昼の前にウィーンにある日本食材店を訪ねてみたのですが、
なんと今日は祝日でした。ブダペストではキッチン充実基準で宿を選びましたからね、自炊する気満々なのです。ブダペストに行ってからまた探しましょう。
※文中のレート換算はユーロについてはアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。ハンガリー・フォリントは同じくセディナカードで調達したレート1Ft(フォリント)=0.41円で記載いたします。
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正調ヴィーナー・シュニッツェルを食べられる、Restaurant Meissl & Schadn Wien。
初日に有名店でフラれ、次に行った店のシュニッツェルはとても美味しかったけれど、豚肉でした。でも正調のウィーン式シュニッツェルは飽くまで仔牛肉。それを食べずにウィーンを去るわけにはいかんぞと、半ば意地になって見つけたのがこちらのお店。
ウィーン式としての条件を全て満たし、テレビ番組で「世界一のヴィーナー・シュニッツェル」と紹介されたこともあるのだとか。フッてくれた有名店にリベンジするにはこれくらいの格が必要です。
今回はネット予約してきましたからね。そこそこ高級店の雰囲気ですが、堂々とTシャツで入店します。
にこやかフレンドリーなウエイター氏からメニューをもらい、一応隅々までチェックしましょう。
まあ、シュニッツェルに付け合わせがあれば、たぶん充分ですよね。あとはビールを貰えばバッチリです。
メニューブックのシュニッツェル部分はこちら。本物のヴィーナー・シュニッツェルは、仔牛肉のみを使うと書かれていますね。単品で26.9€(3954円)。揚げ油をバター/ラード/植物油から選べるのですが、確かバターかラードが正当だった筈なのでバターを選ぶと、
Good Choice !
よし、正当を踏み外さずにいけたようです。+5.9€(867円)の付け合わせはGoogle翻訳によるとポテトサラダ/マヨネーズサラダ/胡瓜サラダ/パセリポテトの4択。マヨネーズサラダって何(笑)。冒険してみたい気もしますが、結局選んだのはパセリポテト。無難ですね。
テラス席の目の前は、シュニッツェル作りが間近に見られるオープンキッチン。許可を得て写真を撮らせて頂いたのですが、なるほどこうやって作っているのですね、パン粉はかなり念入りに押し付けていました。
シュニッツェルは揚げ焼きと書いてるものが多いのですが、見るとそこそこ多めの油で調理しています。そりゃそうですよね、あんなに綺麗なムラの無い揚げ色。もし少量の油でやってるなら、どんな神技かと思っていたので安心しました。
昼間のビールにも、一切罪悪感を覚えない今日この頃。「郷に入っては郷に従え」の原則通りですから、悪いのはドイツ・オーストリアの人たちです。
パセリポテトはまさにイメージ通り。ですがジャガイモの旨さ、滑らかさ、これは相当においしいですよ。
そしてこちらがヴィーナー・シュニッツェル。そうそう、この形ですね。大きさは普通の男性の手3つ分くらいでしょうか。まずは何も付けずに食べてみると、一昨日同様に官能的な歯触りです。バターを使っている割にとても軽い仕上がりで、軽い割には
バターの風味にうっとりします。
塩も控えめで素材の味がよく分かる。仔牛肉はとても柔らかく繊細なので、控えめでシンプルな味が似合うのです。
勧められて+2.9€(426円)のクランベリーソース。シュニッツェルには定番らしいのですが、付けてみると、
これクランベリーに全部持ってかれません?
慣れかもしれないですけどね。レモンに乗ってるアンチョビは、肉と喧嘩してるように感じるし、ここまで繊細な味だとレモンすら余計に感じます。ひと通り組み合わせを試したけれど、残り半分は何も付けずにいただきました。
すっかり満足してコーヒーも頼み、お会計は43.7€(6424円)。よし、これで取り敢えず最低限のウィーン飯はクリアできました。
時間が余ったのでカールス教会へ。
思ったより早く食べ終えてしまったので、バスが出るまでまだ時間があります。Googleマップで近場の名所をあたってみたら、ふむカールス教会というのがあるのですね。
歩いていくと、向こうの方に素敵ドームの建物が見えてきました。
これがカールス教会。大きな広場に面して建っています。
観覧料9.5€(1397円)を払い、中へ。
あの大きなドームが高い半球の天井となり、窓から取り込まれた光が神々しい。
掲げられている絵画も大きく見応えのあるものですが、この教会で一番目を引くのはなんと言っても、
こちらの祭壇。聖光を表現した金色の筋が放射状に広がり、とても神々しいのです。ヨーロッパに来てそれなりの数の教会を観ていますが、
これはかなり素晴らしいですよ。
階段を登るとオルガン室に来ることができて、そこから見る教会もまた素敵。
その先はとても小さな宝物館になっていて、
可愛らしい人形だと思ったら、こちらはキリスト様。こういう表現も珍しいですよね。
パノラマと書いてある一番上まで行くと、広場を見下ろす展望場へ。時間が余ってたまたま来たカールス教会でしたが、良いウィーンの締めになりました。
ウィーンからブダペストへはいつものFLiX BUSで。
クロアチア辺りからひたすらFLiX BUS ばかり乗ってる気がしますが、ちょうど良い時間で一番安いのがこの会社なので仕方ありません。そろそろユーザー登録すべきですかね。
今回のバス乗り場はこちら↑。ウィーン中央駅近くなので、宿で荷物をピックアップして歩いて向かいます。
係員のいない野天のバスターミナルですが、
バス会社ごとに乗り場が明示されているので分かりやすい。
しかもFLiX BUS の乗り場には、便の一覧がタブレットで表示されています。
バスターミナル全部こうすれば良いのにね。
バスは定刻に発車して、ヨーロッパらしい平野と丘の入り混じった大地を走ります。
風力発電が目立ちますね。
ちょっと見にくいですが、何百メートルも繋がっている車輪付きの農機。これで水とか農薬とか撒くのでしょうかね。すごい規模です。
定刻の18:30より少し前に、Budapest Népliget のバスターミナルに到着。因みにブダペストでは、同じFLiX BUS でも便によって着く場所が違うので要注意です。
地下鉄に乗って市内中心部へ!
着いた場所は市街中心部から南東に5kmほど離れていて、地下鉄で移動できるようです。面倒なのは通貨。ハンガリーはEU加盟国ですが、ユーロはまだ導入していません。フォリントという独自通貨をゲットする必要があるのです。
地下鉄駅のATMで無事フォリント(Ft)をゲットして、ようやくトイレにも行けますよ。
ふぅ、危ない所でした。
因みにセディナカードでのレートは1Ft=0.408円。以降は丸めて0.41円換算で記載していきます。
暫く弄って気がつきました。
さて問題は交通機関のチケットです。地下鉄、トラム(路面電車)、バス共通で1回券とか乗り放題24時間チケットとか。仕組みは概ね周辺国と同様。
ただ1回券は同方向の地下鉄同士は乗り換えOKだけど、地下鉄からトラムとかの場合はトランスファーチケットというのが必要。とか多少面倒なので、行かれる際は事前に解説サイトを見た方が良さそうです。
今回ブダペストではなんと5泊も取っておりまして、もちろんブダペストを満喫したいなどという前向きな理由ではなく、
一旦ペース落として、そろそろ休憩したい!
なので1日の移動量は大したことない筈だけど、5日もいればトータルそこそこ動くでしょう。
そんな状況にピッタリなのが、Block of 10 ticket。
1枚350Ft の1回券が、10枚まとめて買うと3000Ftになるのです。
まあお得!
トラム駅には券売機が無かったりもするので、乗り放題カードを使う人以外は、予め未使用券を買っておくのは必須。10枚もあれば安心ですね。
地下鉄やトラムにバス、いずれにしても乗るときに忘れてはならないのがチケットの打刻。地下鉄は乗り場まで行くだいぶ手前に打刻機があるので、うっかり通り過ぎそうになりますが、
ブダペストのチェックは結構厳しめ。
利用するたびに、どこかしらで抜き打ちチェックに遭いました。罰金を取られるので気をつけましょう。
それにしても地下鉄ってのは、どの国に行っても分かりやすいし乗りやすいですよね。
中心部にある宿最寄りの地下鉄駅、Deák Ferenc tér まで6駅。10分ほどで到着しました。
駅から地上にでると、町中なのにいきなりプール⁉︎ いや、みんな足を漬けてるところを見るに、
まさか足湯ですか⁉︎
そういやブダペストは温泉が有名でしたもんね。もしやと思って触ってみたら…ただの水でした(汗)
宿までの短い間に見えたブダペストの町は、建物と緑が程よくて趣きがあります。「ドナウの真珠」と謳われた景色はこの辺りじゃありませんが、良い雰囲気ですね。
この辺にホステルがある筈なんだけど•••と暫し探してようやく発見しました。今回の宿はアダージョ ホステル 2.0 バシリカというドミトリー宿で、1泊3626円。ベッドにカーテンが付いているので、そこそこプライバシーが保てます。トイレ・シャワーも各部屋にあって、フロントには夜でもちゃんと人がいるし中々に良い宿ですが、
狙いはこちらの共用キッチン。スペースもコンロの数も充分で、これは料理し易そうですよ。今回はハンガリー料理を楽しむのは勿論のこと、積極的に自炊を楽しみたいと考えているのです。アルバニアのティラナ以来ですが、1〜2か月に1度はこういう胃と舌の休憩も入れていきたい所です。
とは言え初日のこの日は、食材の買い出しもまだ。宿の近場で評判の良い店を探し、ハンガリー飯といこうじゃないですか!
ハンガリーといえば、グヤーシュとフォアグラ!
宿近くという条件にも関わらず、かなり期待の持てそうな評判の店をGoogleマップで発見し、歩いて向かいます。問題は席が空いてるかですね。
もうすぐ20時という混んでいる時間帯。店内は活気で溢れかえっています。訪いを入れると、なんとか席を見つけてくれました。よしラッキー。
ハンガリー料理といえば、まず思い浮かぶのがグヤーシュ/gulyás というスープ。グラーシュ等と名前を変えたりしながら、クロアチアのザグレブからスロベニア、トレントにミュンヘンにウィーンにと、ここまで辿った町でも沢山見てきた、パプリカを使った牛煮込みスープです。
生ビールで喉を潤しつつ、料理の到着を待ちます。
グヤーシュは、スープカップにパンで蓋をして提供されました。ぱかりとパンを外すと中には、
やや赤が強い濃褐色のスープ。
この色は、きっと美味しい色ですよ!
ひと口食べてみると、案の定めちゃくちゃ美味い!肉と野菜の旨みが完全に一つになって、まろやかなのにパンチがあります。
牛肉はきちんと旨味を残して柔らかく、あとはジャガイモと人参、細かくしたパプリカも入っています。グヤーシュってもっと素朴な料理のイメージがあったけれど、
この店のはとても洗練されていて絶品です!
しかもですね、蓋になっていたパンがまた旨いんです。粉の風味が濃くて、グヤーシュに浸すともう…(涎)
グヤーシュに感服していると、メインディッシュがやってきました。頼んだのは、こちらもハンガリーの名産品、フォアグラです。
お〜いったい何枚入ってるんだ⁉︎
最高級品とはいかないけれど、充分に滑らか旨いフォアグラをバクバク頬張る贅沢。
下に敷いてあるソースのようなのはレチョ/Letcho。パプリカ、玉葱、トマトをベースに作るハンガリーの煮込み料理とのことで、グヤーシュに似てるようでやはり違う。もっと軽くて、パプリカの風味が強く素晴らしく美味しいのです。
グラスが綺麗な証拠です。
初日とはいえ、かなり贅沢な夜ごはんになったけど、料理のクオリティが高いので大満足。お会計は13,468Ft(5522円)、フォアグラこれだけで食べたにしては、とてもお値頃だと思います。
次回はブダペスト2日目。聖イシュトヴァーン大聖堂を観光し、ブダペスト中央市場へ!市場めしを楽しんで、あとは自炊用日本食の食材探しに勤しみました。
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