トルコ 中近東 旅のブログ

ケコバの海中都市遺跡とサンタさんの教会。

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前日に箱を店舗にしている怪しいオジサン(失礼)からケコバツアーの申し込みをして、この日4月5日は早朝からホテルでピックアップを待つのですが、

果たして迎えはくるのでしょうか(汗)

不安なまま1日が始まります。

※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。


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ツアーのピックアップは6:15AM。

トルコの朝は比較的遅いイメージで、7時台に外へ出たとしてもまだ活動の気配はありません。なのでこのツアーのお迎え時間6:15というのはかなりの早朝。6:10に外へ出ようとしたら、

おっと、施錠されちゃってますね。

確かキッチンの方にベッドがあったなと覗いてみると、当番のおじさんが就寝中。幸い寝起きが良くすぐ気づいて起きて開けてくれました。「すまんすまん」と外に出ると、すぐまた鍵が締まります。

あれ、もしかしてお迎え来ないと凍えるパターン?

わたしの中でツアー売りのオッチャンの信頼度は7割くらい。つまり3割は詐欺というより手続きミスで来ないかもと思っていたのです。6:15を過ぎても、

来ませんね。

15分経って来なかったら電話しようかと考えていたら、10分遅れで来ました。よかったよかった、まずはひと安心です。

迎えに来たバンから大型バスに乗り換えて、ケコバのある西に向けて走り出します。

トルコの自然は迫力あるなあと、感心しきり。眠いけど景色が気になって眠れません。

アンタルヤから車じゃないと行けない場所に何箇所かビーチがあって、ビーチリゾートを楽しむ為のホテルが点在しているんですね。そこからも何組かピックアップしていきます。

全部で40人位いますかね。思ったより大きな団体ツアーになりました。

ケコバまではまだ遠いですが、8:30に30分間の朝食休憩。皆んな朝早くて何も食べてないですからね。

あまり選択肢のない朝ごはんだけど、少しは腹に入れておきましょう。

これで80TL(584円)は高いですね。1個にしといて正解。昼ごはんは確かツアーに含まれてますからね、それまで凌げれば良いのです。

ケコバまであと1/3位の所まで来ると、海岸線をウネウネ走る道に入るのですが、この辺りの景色が素晴らしい!

地中海は深い青で、白と茶の岸辺に映えてとても美しいのです。入江のようになった場所はまた青が明るくなり、

こうっ!

こんな入江が何度も繰り返し現れるのです。アンタルヤからケコバへ行くときはぜひ左の座席に座りましょう。

さすがリゾート地のツアー。ラマザン中でもバスでビールが飲めますね。一部白人のおじさんが早くも酔ってそうですが、ここは我慢です。

出発から約4時間後、バスを降りてようやく船に乗れそうです。

船に乗ったのはこの辺り↓ですが、フリー客を直接受け入れてる雰囲気ではありませんでした。自力で行くのは骨が折れそうです。

ケコバ海中都市、その驚きの真実。

やーもう港を歩くだけでも気分が上がる、素敵な海の色。

そして我々が乗るのはこちらの船。

他のバスからも乗ってきて、船内はかなりの人です。賑やかな雰囲気の中おひとり様は少し寂しいですが、他にも何人かひとり参加はいるようです。

メイン船室(屋内)はこんな感じ。カウンターでお茶などがもらえ、お金を払えばビールやシーフード・プレート的なものも食べられます。見た感じ、

あまり旨そうじゃない揚げもの盛合せ

でしたけどね。そして舳先の方へ外に出ると、

こうっ!

これは中々よい眺めですね。ちょっとまだ寒いけど、海中都市を見るまでこの場所をキープして頑張りますか。

更にメイン船室の上が広い屋上スペースになっているのですが、今は誰もいません。ハイシーズンになるとここまで人が溢れるんですかね。

さて舳先の人工芝に腰掛けて、暫くすると船が動き出しました。ケコバ島(正式には違う名前らしいです)を目指して西へ西へと

どんぶらこ〜どんぶらこ〜。

スピードは出ないし波はまあまあ高く、大きく上下左右に揺れながら、ゆっくりゆっくり。

酔いそうな揺れに寒さ。少しだけハードモードで1時間弱、ようやくケコバの沿岸に差し掛かりました。

そもそもケコバの海中都市って何かというと、わたしも正確な所がイマイチ聞き取れなかったのですが、要は、

歴史に消えたリュキア人の、かつて栄えた古代都市

この島に何千人と住んでいたそうですが、2世紀頃だかに地震でその一部が沈んでしまったのだとか。島の岩肌には、よく見るとあちこちに石積みの壁が残っていてこれらは家の跡だそう。この海面下にも同じように町の跡が沈んでいるのだそうですよ。

ほら、あれは〇〇でね、あっちの上の方は王様の…

淀みなく解説をしてくれるガイド氏。ふむふむそうですか、いや英語力低い上に風でよく聞こえませんが問題はそこじゃないんです。

衝撃の事実をお知らせしましょう。ガイド氏の説明もそれを聞いてる参加者も誰一人として、

海中を見ていないんですよ∑(゚Д゚)

いや、ケコバを知った時から不思議だったんです。海中都市っていうけど海中の遺跡の写真がネットに出てないなあ。でも海の中だから海面が反射して上手く撮れないんだろうなとか、

でも実際に行けば地中海の澄んだ海に眠る古代都市が見えるんだろな。

とか思っていたわけですよ!それを何ですか、海を指差したガイド氏「あそこに見える影も全部お墓なんですよ」…

か、影ですか⁉︎

むむむむむ、そうか、そういうことですか。確かにこの海の下に沈んだ町があるのは事実。そして「それが船からよく見えますよ」なんて誰も言っていないのも事実。つまりはわたしの独り合点だったのですね…(失意)

そんなガックリモードのわたしと裏腹に、船上からは盛り上がりの歓声が聞こえてきます。入江に停泊してここから暫く遊泳タイム。

え、嘘ですよね⁉︎

それって夏の話じゃないんですか?ツアーにそういうのが組み込まれてるのは知ってたけど、まさかこの肌寒い中やると思わないじゃないですか。

真っ先に酔っ払いおじさん2人組が海に入り、

女の子2人組も飛び込みます。

最後に若人3人が順番に飛び込んで船上デッキは大盛り上がり。さて、それじゃアタシはお茶などいただきますかねぇ。

ケコバ海中遺跡ツアーその真実は、素晴らしく美しい地中海クルーズ。ケコバの”海上”遺跡見学と、

ちょっとパリピな盛り上がり付き。

なのでした。さてこのツアーには、古代リキュア人の都市ミュラの遺跡と、ミュラにあるサンタクロースのモデルとなった聖人の教会も含まれています。再びバスに戻り、一行はミュラ遺跡のある町デムレを目指します。

サンタのモデルの聖ニコラオス教会。

サンタクロースの実在のモデルは北欧ではなく、実はトルコにいたんですね。4世紀頃、東ローマ帝国のミュラ主教を務めた聖ニコラオス(ニコラウス)がその人。なんでも、貧しくて娘を売らなければならない家に、夜に窓の外から金貨を投げ入れた。それがたまたま干してた靴下に入ったのだとか。

その話、靴下は重要ですか⁉︎

その聖ニコラオスさんの教会がこちら。たぶん19世紀にロシアの皇帝が手を入れてるので状態はかなり良いですね。

さっきの海中遺跡では遺跡成分を摂取しきれなかったので、この遺跡感は捗ります。

良いですねえ。この滑(なめ)った感じでごはん3杯いけそうですね。普段遺跡マニアでもないくせに、海中都市の反動で遺跡感に前のめり。でも大分テンションは復活してきましたよ。

そうそう、遺跡は想像するだけじゃなくて、ちゃんと見えなくちゃ。

ケコバのついでと思っていたけれど、これはどうして、ミュラ遺跡とセットでわざわざ訪れても良いくらい見応えがありますね。

ケコバツアーによってはここに寄らないものもあるらしいので、今更ながらあの怪しいツアー売りのオッチャンにグッジョブを贈りましょう。

教会跡を出ると、サンタさんがお出迎え。それはそれとして、確かこのツアーにはお昼も含まれてたはずですよね。オッチャンも確かにそう言ってました。しかして時は既に14時をゆうにまわり、

いくらなんでも遅すぎないです⁉︎

やはりオッチャンに騙されたかと、彼への信頼度は川に落ちた木の葉のように浮き沈みするのでした。

迫力のミュラ古代都市遺跡!

サンタ教会を終え、空腹を抱えた我々が向かったのは、最後の観光スポットであるミュラ遺跡。ここは紀元前の2世紀頃、この一帯の都市国家が集まってできたリキュア連邦、その中でも最大級の都市だった場所です。

現在遺跡として残るのは、まずこちらのネクロポリス。

岩をくり抜いてお墓にしているのですね。その大きさと質量感に圧倒されますが、今ならタワマンレベルのこの建造物がお墓に使われていたとは、その力が窺えるようです。

リュキア人やるな。

そのネクロポリスの横を登っていくと、もう一つの遺跡である古代ギリシャ劇場の上に出ます。

おおお〜すごい!!

かなりの高さまですり鉢状の客席が広がってます。劇場というからには演劇をやっていたのですかね。マイクなしに上まで声通るのかとか、2000年以上前の心配をしてしまいますね。

上の方は小部屋が並んでいて、

出たり入ったり、自由にウロウロする時間が楽しい。ふと思ったけどアレですね、この感覚って

散歩に来てリードを外してもらった犬みたいなものですね。

確かリュキアは海洋都市として貿易に強かったと聞いた気がするのですが、これほどの遺跡を残している所を見るに、さては相当儲けていましたね。

ミュラ遺跡を見終わって時刻は既に15:30。「もう早くアンタルヤ帰ろうよ。昼めし抜きだし早めの夕ごはん食べにいくからさぁ」と思っていたらバスは公民館のような建物へ。お土産でも買わされるのかと思ったら、

まさかこの時間からの昼ごはん!

とりあえず配られたスープはなんともボンヤリした味で、うーむこれは参った。既に夕飯に支障が出る時間帯ですし、この料理で胃袋を満たして良いものか…。

とりあえずビール飲んで考えますか。

向かいのおじさんが飲んでたのが美味そうで、そろそろ我慢も限界です。ビールは別料金で60TL(438円)。うん、うまい。

続いて出てきたのは、ポソポソするピラフと鶏串。おっ、鶏は結構おいしいぞと、結局ぜんぶ食べてしまったのですが、

このくらいの量なら問題なし。

というか15時半まで待たせてこの量ってどうなの?と思わなくもありません。食後は一路アンタルヤを目指し、19:00にホテルへ帰ってきました。勝手な思い込みからガッカリしたり色々あったけど、結果としてこのツアーはかなり充実していた気がします。オッチャンありがとう。

バターぶっかけスープと、米の腸詰ムンバルを食べる。

ホテルてひと休みして、胃袋のキャパにもまだ余裕がありそうなので、晩ごはんに出かけます。

やってきたのはこちらのお店、Paçacı Şemsi です。口コミによるとスープが売りの店らしいのですが、

おぉ、入る早々旨そうなスープですね。

広い店内は多くの客で賑わっています。手渡されたメニューを広げてさぁ作戦会議です。

スープだけで28種類もありますよ。一番の推しは1ページ丸々割いているベイラン・スープでしょうが、これはイスタンブールで食べましたしね。食の探求的には羊の頭とか攻めるべきかとも思うのですが、どうもコンヤで食べ逃した

チキンスープから目が離れない。

仕方ない、そんなに言うならチキンでいいですよ。その代わり今までスルーしてきたカブジュースを飲んでもらいますからね。

シャルガム・スユ/Şalgam Suyuというトルコでは定番のこの飲み物、直訳すると蕪ジュース。その名の通り蕪と黒ニンジンに水と塩を加えて発酵させるのだそうですが(※先に挽き割り麦を発酵させるのもあるらしいです)、

これがかなり強烈!

発酵の酸味もあるのですが、塩味がけっこう強くて辛味で舌にビリビリ来るのです。決して「何コレうっま!」とはならないのですが、不思議とクセになる感じ。

さてお待ちかねのチキンスープが来ましたよ。この店ではここから更に追加サービスがあって、

係の人に言うと熱々バターをかけてくれるのです。

ジャワワワ〜ってなりますね。うん、これが見たかったのです。

チキンスープはコクがあって、まったりとして中々おいしい。バターがかなりの量でして、これぞ

背徳の味。

もう1品頼んだのがムンバル/Mumbar という料理。実はミスしてメニューのこれが載っているページを撮り忘れたのですが、アダナを中心にトルコ南〜南東部でよく食べられてるものだそう。ソーセージの一種といえばそうなのですが、

中に羊肉だけじゃなく、しばしば米や挽き割り小麦などの穀物も入れるので、我々の想像するソーセージとは似て非なるもの。これも米と、もしかしたら麦も入ってるかもです。腸がムニムニして独特の食感ですが、

意外とクセがなくておいしい。

卓上にはベイランスープ用にニンニクや各種スパイス・ハーブ類がたくさんありますからね。卓上調理の要領で好みの味に仕上げていきます。ふむふむ、ニンニクに唐辛子フレーク。そこにレモンをちょびっと搾るとパンチが効いてキレも出て、うんうん中々イケますね。

アンタルヤには延泊して計5泊。ここまで1日ずつ書いてきましたが、残りの3日分はシャッフルして2つの記事にしたいと思います。次回はこれもアンタルヤ名物料理のセルプメ・ボレキと、ピヤズという豆料理をご紹介します!


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