スロバキア ヨーロッパ 旅のブログ

スロバキアっ子が愛するチーズ揚げと、コシツェのマイクロブルワリー。

投稿日:

6月4日の日曜日。スロバキアはコシツェ2日目のこの日は、自炊して日本食を食べる所から。予想していた通り、もう白米がですね、

旅先では一番の炊き上がり!

やはりガス火は調節しやすくて使い易いですね。午後はコシツェ観光に、スロバキアっ子が大好きだというチーズを揚げた料理を試し、歴史あるマイクロブルワリーにも行ってきました。カジノでも遊んできましたからね、結果や如何に⁉︎

※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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ほかほかご飯で焼鮭定食の幸せ。

昨晩は宿に帰る前にスーパーに寄っていて、買ってきたのがこちらの品々。

お菓子とかアイスは見逃していただいて、食材としてはサーモンに蕪、それとマンガリッツァ豚のソーセージですね。ぶっといのが3本で3.29€(484円)って、

ハンガリーで買うよりお得じゃないです⁉︎

それにしても、海の無い内陸国のスロバキアでサーモンなんて。しかも2切れで6.49€(954円)もするのを買ってしまい、

少々の罪悪感ですが致し方ないのです。

ブダペストではもっと高かったんですから。上手に白いご飯が炊けそうだとなると、やはり焼鮭定食(サーモンだけど)はとても魅力的なのです。

少量の米を炊くにはかなり火力を弱くして必要な加熱時間を稼がねばなりませんが、その点ガス火だと調節し易いし、この厚手蓋付き鍋でゆっくり加熱出来るのです。

蒸らし終えて蓋を取るとふわりと甘い香りが立ち上がり、旅先で炊いた白ご飯としては過去最高に

ふっくらでツヤっツヤ(涎)

蕪の味噌汁に蕪の葉の塩揉みも添えて、ほぼ完璧な焼鮭定食ですよ(サーモンですけど)!ブダペストで充分満足していたつもりだったけど、やはり日本人としての欲求水準は果てしなく高くなっていくのです。

コシツェの町をプチ観光。

昨日買いた通り、コシツェの町は観光向けでは無くてですね、綺麗な公園があるゆったりした雰囲気を楽しむのが本筋。

とはいえ一応は見所とされる場所も歩いてみたので、ご紹介しましょう。上の写真が昨日も入った聖エリザベス大聖堂。無料ですから毎日1度はご挨拶に伺います。

こちらら大聖堂の南隣りにある聖ミカエルチャペル/St. Michael's Chapel。そう大きくは無いですが素敵な建物ですね。

そして中には入れません(悲)

南側から見るとこう。外から「素敵だねー」と言うだけで満足しましょう。

花と噴水を愛でながらもう少し南へ行くと、

Coat of Arms というコシツェの紋章を表した像。なんと1502年から今も使われている紋章なのだそうですよ。それ以前のも台座に収まっています。

その紋章からクルリと後ろを振り返ると、地下への階段が口を開けていまして、こちらがローワー・ゲート地下博物館/Dolná brána。

何の博物館かというと、昔々コシツェはぐるりと城壁に囲まれた要塞都市だったのですね。12〜13世紀に作られたその城門に繋がる通路が、1996年の道路工事で発見されたのだそうです。

コシツェで唯一入場料を払ったこちら、お値段は良心的な4€(588円)です。入ってみると、ほほ〜修復はしたのでしょうけれど、よくこんな状態良く残っていたものです。

各所に英語を含む説明画面が配置されていて、一つ一つ読んでいると相当な時間がかかります。途中まで結構丁寧に読んでみました。

他にやることないですしね。

まあ、内容は当時の情勢とか城門や城壁がどう拡張されたかとかの内容で、

それほど心踊るものではありません。

でも中世の地下通路っぽい雰囲気は感じられて、イスタンブールの地下宮殿よりは楽しかったですよ。

こちらは魔除けの石像。魔除け効果のためにわざと醜く作っているんですって。背中がパックリ割れてオドロオドロしいのですが、係員さんに聞くとその背中の溝は、

たぶん排水装置を兼ねてたようなのよ。

あれ、意外と実用的な話なんですね。

ローワー・ゲート地下博物館から更に南下して、メインストリートが終わる交差点を渡ると、ソ連兵慰霊碑/Monument dedicated to the Soviet Army があります。

第二次世界大戦でチェコ・スロバキアはドイツ軍に侵攻され国は一旦瓦解したのですが、そのドイツと戦ったのがソ連です。

大戦中に犠牲になったソ連兵を悼んで記念碑を建てたのだそう。

今ではバリバリ民主主義で、EUにもNATOにも加盟しているスロバキア。ウクライナを支援して戦闘機を供与するなどロシアとは対立する関係にありますが、それはそれこれはこれ。いまでも綺麗な花が備えられていました。

町随一のショッピングモールで、スロバキア名物のチーズ揚げを試す。

コシツェは大きな町ではありませんが、そこそこ大きなショッピングモールが町の中、ソ連兵慰霊碑のすぐ隣にあります。

aupark というこちらの施設、中に入ると車の展示がドーン。

アパレルやお洒落生活雑貨など、テナント構成は日本とそう変わりはありません。

ひとしきりスーパーを物色し、お〜これはイタリアのトレントで食べたスペッツレの乾麺バージョン。ここもオーストリア=ハンガリー帝国文化圏なのでしょうね。

スロバキア、というか今はチェコの会社らしいですが、この辺りのローカルドリンクVinea を発見。ワインを作る時に出る成分を使用したワイン風の炭酸飲料です。

そしてこちらはコフォラ/Kofola というローカルドリンク。

せっかくなので全部試してみました。なかなか美味しいですよ。

さあ、そろそろショッピングモールに来た目的であるフードコートへ向かいましょう。細長いフロアに各国の料理が並んでいますが、目指すはスロバキアのチーズ揚げ。ヴィプラジャミースィール/Vyprážaný syr という、

舌を噛みそうな名前の食べ物です。

このシュニッツェル屋さんにも置いてありますが、

こちらの店で頼んでみましょうか。

ドリンク付きで7€(1029円)。あれれ、そこそこ良い値段しますね。

スロバキアっ子が大好きなチーズ揚げと聞いて、もっと安くて軽食チックなものを想像していたのですが、

実際出てきたものはこの通り。と言っても写真じゃ分かりづらいのですが、

結構しっかり大きいですよ。

1辺が10cmを超えるくらいでしょうか。切ってみると、

中はとろ〜り、程よく溶けたチーズです。

溶けてのびるけど形を失うほどでは無くて、ナイフとフォークで食べやすい頃合い。油が良く切られているので思ったほどもたれることもなく、うん、想像してたより全然おいしい。昨日のハルシュキ以来、スロバキア民はコッテリ重量級のものを好むと思い込んでいたけれど、少しだけ情報修正をしないとですね。

マイクロブルワリーで自家醸造ビールを楽しむ。

食べ味は見た目より軽いとはいえ、大きなチーズの塊を揚げ物にして食べたのですからお腹はなかなかすきません。

まだ明るいですが、晩御飯の時間になっても空腹感が皆無なので仕方ない。じゃあビールだけでも楽しみますかと、やって来たのはPivovar Hostinec というお店。

看板に1542と超老舗な感じで買いてありますが、確か古い醸造所を引き継いで、また別の方がやってるマイクロ・ブルワリーだったかと思います。今回は気持ち良いテラス席に陣取って、

ビールメニューを物色します。最初はスタンダードっぽい一番上のHOSTINSK A というラガータイプを注文してみましょう。0.25ℓの小さい方を頼んだはずですが、

そこそこ大きなジョッキで来ましたね。もしかして、こういうサービスなのかしらと思いながらぐびっと一口。

ほお、苦味が爽やかでこれは美味しい!

日曜のコシツェは昨日よりますますピースフルな雰囲気で、テラスで本を読みながらのビールは格別です。ましてやビールは目の前のここで造られている自家醸造。

最近でこそ日本でもクラフトビールが定着しつつありますが、ここは数100年とマイクロ・ブルワリーの文化を育んできたお国柄。2杯目に頼んだ店の子お勧めのOLD SCHOOL American IPA も美味しくて、心地よい酔いに包まれて店を出たのでした。お会計は6.7€(985円)。レシートを見ると、

しっかり2杯とも0.5ℓじゃないですか∑(゚Д゚)

そりゃあ、ほろ酔いにもなりますよ。

コシツェのカジノでひと勝負!

ところでコシツェを歩いていると、興味ない人でも気づくくらいあちこちにカジノがあるのです。

最初はスルーするつもりだったのですが、

これがあの恐ろしきサブリミナル効果というやつでしょうか、徐々にマインドシェアはカジノに偏っていき、

カシオがカジノに見えた時に観念しました。

酔いを覚まして夜8時半、昼間のショッピングモールへやって来ました。なんとこのショッピングモールの中にもカジノがあるのです。何も情報が無いので少し不安ですがショッピングモールの中ですしね、取って食われることはないでしょう。入ってみるとパスポートで登録し、5分ほどでカードを発行。

入場料もかからずに入ることができました。

中はかなり小規模で、スロットマシンのようなゲーム機型のものとミニトーナメント開催中のテキサスホールデム。一般人が遊べるテーブルゲームはルーレットだけが生きています。ルーレットは0が一つだけの良心的なやつですね。※0と00があるバージョンだと、勝率がかなり悪くなるのです。

インサイドという、赤黒のような1/2以外に賭ける際の最小単位は1€。マカオとかシンガポールに比べればごく少額の賭け金です。100€をチップに変えて、20枚のヤマが5本。それが3回目で10本に増え、暫くすると13本に増え、

これは今日は大勝ちの流れじゃないですか⁉︎

しかもかなり長いこと0が出ていないのです。ディーラーが変わった途端に0が出るのは良くあるパターンなので、そのタイミングでここぞと大きくベット。それを外して流れが変わってしまったのでしょうか。0に固執するわたしを嘲笑うかのように、0近辺を外し続けるディーラー。最後の一投もあっけなく0から遠い所へ転がり込んで、2時間の死闘はマイナス100€で終わったのでした。

シャッターの降りたフードコートを歩きながら自問自答します。

どうする明日もやるか?やれるのか?

いやむしろ、賭け金を上げていくのが正しいのではないだろうか。などと考えているあたり、賭け事の業はとても深いのです。


次回はコシツェ最終日。意外と郷土料理専門店が少ないコシツェですが、ようやく見つけたお店でスロバキア料理。そしてスロバキアの軽食、ロクサも試してみました。


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