アメリカ合衆国 南北アメリカ 旅のブログ

見渡す限りの真っしろ砂漠!ホワイトサンズ国立公園。

投稿日:

8月21日の月曜日。アリゾナ州のフェニックスを出発し、目指すは真っ白な砂漠が美しいという、ホワイトサンズ国立公園/White Sands National Park。Googleマップで経路検索するとその距離は737km。

休憩無しでも7時間近くかかる大移動です。

1時間を超えると休憩を取りたくなるへなちょこドライバーのわたしとしては、結構気が重たくなるロングドライブです。

※文中のレート換算はサンフランシスコで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1ドル($)=142.9円で記載しています。その後レートは更に悪化していくんですけどね(泣)


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結局8時間かかりました。

朝9時前にフェニックスの宿を引き払い、ひたすら東を目指します。もうそろそろレンタカー旅も2週間。最初はアメリカらしい、どこまでも真っ直ぐな道に感動したり、アメリカの音楽を流して気分を盛り上げたりしていたのですが、

この所、車内オーディオはもっぱら落語。

運転中の暇つぶしにこれほど効果のあるものは他にない。と、アイスランドで気づいちゃいましたからね。Apple Music に入ってる落語は、殆ど聴き尽くしたんじゃないかというほどです。

暇つぶしと同じくらい、アメリカの長距離ドライブで重要なのがトイレ問題。ケンタッキー州より東からは、定期的にパーキングエリアがあってトイレも設置されているのですが、西半分はもう、高速降りてどっか店に入るしかない。ガソリンスタンドには必ず売店が併設されていて概ねトイレも使えるのですが、店によってはレジで鍵を借りなきゃいけないとかですね、そういう時に限って会計待ちの列が出来てたりして、

緊急の時にはかなりスリリング!

となると安心してトイレが使えるマクドナルドとかウォルマートはついつい立ち寄りがちでして、この日も朝ごはんをマックで。

お昼は昨日買っておいたBosa Donuts です。再び偏った食生活に陥りつつありますが、明朝はちゃんとしたご飯を食べたい所です。

道路の脇を線路が通っていると思ったら、果てしなく続く貨物列車が走っていました。さすがアメリカ、いったい何キロ繋がってるんだろう。

運転だけで疲労が溜まりますが、あまり長く休憩はできません。なるべく早くホワイトサンズに着いて、今日のうちに観光を済ませておきたいのです。もう少しでビジターセンターという所で何やら検問所のようなものがあって、前を行く車が一旦停車しています。料金所かなと速度を緩めながらよく見ると、

ゴツイ銃を持った軍人さんがチェックしておられる!

ホワイトサンズの近くに米軍のミサイル実験場があるのは知っていたので、「もしかして間違えて軍の施設に来ちゃった?」と焦りました。後で分かったのですが、これは国境警備隊による常設の検問だそうで、パスポートを見せたらすんなり通してくれました。

結局8時間ちょっとかかり、ホワイトサンズ国立公園のビジターセンターに到着。ちょうど17時で思ったより早く着いたなとスマホを見ると、

あ、時差で18時になってる。

そうか、アリゾナ州とここニューメキシコ州では1時間の時差があるのですね。アメリカってタイムゾーン設定が細かくて、油断すると時差が発生しているので面倒です。

ビジターセンターは既に閉まっていますが、外にある案内を見るとホワイトサンズ自体は7-21時(季節によるかも)の営業なのでまだ大丈夫。それは良いのですが、

トイレまで閉まってるって、どうゆうこと⁉︎

外でしろと、砂丘の陰でおやりなさいと、そういう事ですか?

簡単な地図も掲示されていて、どうやらここ(地図の一番下)から上(西北西)に延びている道がDunes Drive。その道に入ってすぐに料金所、そして10km弱走ったあたりに沢山の見所エリアがある模様です。

見渡す限りまっしろ砂漠、ホワイトサンズの幻想的な夕日!

時差で1時間進んでいたのは想定外だったけれど、逆に夕日鑑賞にはちょうど良い。とりあえず少し先にあるという料金所を目指します。

ほうほう、アレですね。車1台当たり25$(3573円)で7日間有効。

地図付きのパンフレットもくれました。

Dunes Drive は両脇を既に白い砂に挟まれていて、まるでスキー場にでも行く道みたい。

そのうち地面も白砂に覆われて、かつて北海道に住んでた身としては反射的に雪道スリップを警戒してしまいます。さらにモニュメントバレーで砂に埋まったトラウマも発動して、変な汗をかいてしまいますが、実際は平坦で走り易い道。

奥まで行くと道がループ状になっていて、所々に広い駐車スペースがあります。その一つを適当に選んで駐車して、

目の前の坂を登ったら、そこはもう一面の白い砂漠です。

うおおお〜〜〜!!!!

なんて美しい。目の届く限り全て白い砂。広さは東京23区を凌ぐらしいですから然もありなん。実は今まで砂丘・砂漠系はほとんど見たことなくて、先日のデスバレーのと鳥取砂丘がせいぜい。ですから、この景色には少なからず興奮しています。

風紋と言うんですか?この模様もクッキリしていて綺麗ですよね。

広さの割に人はかなり少なくて、少し奥へ歩くと簡単に誰ひとり見えなくなります。

延々とこんな景色なので、きっとどこに駐車しても大差ないような気がします。

どこまで行っても大差ないけど、あの丘の先はどうなってるんだと気になって、ついつい奥へ進んでしまうんですよね。

砂は本当にきめ細かくて、こんな風に簡単に崩れるので歩くのが大変。

パウダースノウのような超サラサラなので、ソリ遊びも人気なようでした。こんな場所でも窪地の方には植物が生えていて、

すごいですね。よくこんな場所で生き延びているものです。

さっき貰ったパンフレットを見るに、野生動物も色々生息しているみたいですよ。

夢中で歩き回っているうちに、太陽はだいぶ傾いてきて、真っ白だった砂丘が徐々に暖色に色付いてきました。

砂と空と太陽しかないその光景は、とても現実味がなく不思議な景色。

まるで一服の絵のようで、今回のアメリカ横断旅を通しても特に印象に残る美しさでした。

見惚れているうちに夕日と反対の東の空は雲に覆われ、虹が出てるということは雨も降ってそうですね。風が強くなり、飛ばされた砂が横殴りに襲ってきます。

いたいいたい痛い!

夕日の余韻もそこそこに、逃げるように車に戻りました。

さて今回はホワイトサンズ最寄りの町アラモゴード/Alamogordo の宿を予約してあります。有名観光地の近くなのに、1泊36.88$(5270円)とかなり割安な個室のモーテル。

綺麗とは言い難い宿ですが、運転に疲れて寝るだけなので文句はありません。

今夜の晩メシは、どこかのスーパーで買ったレンチンご飯。モーテルにはまずキッチンは無いけれど、電子レンジは100%あるのです。レンジで手軽にお米を食べられる、こういう味付けご飯シリーズはチャーハンとか、色々種類もあって便利なのです(侘)

トラウマ級の朝ごはん、ビスケット&グレービー。

ホワイトサンズでも朝日を見たいなと早起きして気がついたのですが、開園は確か朝7時から。

そうか、今行ったって入れないんだ!

なら二度寝したっていいよねと、再びベッドに潜り込みます。宿を出たのは7:40。今日はちゃんとした朝ごはんを食べたいと、アラモゴードの町中にやってきました。

とても小ぢんまりした町ですが、道端に無料の(たぶん)駐車スペースがたくさんあって便利です。

やって来たのはこちらのOur Country Kitchen というお店。Googleマップで口コミ多数、高評価のローカル店です。

メニューが多くて迷いますが、Breakfast Specialties というカテゴリに気になるメニューを見つけました。

こちらのMountain Man。キャプションを読んでみるとこれは、

南部朝食の定番と言われるビスケット&グレービーじゃないですか!

所謂アメリカ南部はテキサス州から東を指すようで、ここニューメキシコ州は入りません。でもちょっとくらいフライングしてもいいよねと、頼んでみました。

コーヒーも頼んで、こちらはおかわり自由。暫く待って頼んだ料理がやってきました。

•••でかいね(汗)

上の写真を見て日本人の皆さんが想像するのの、ほぼ2倍だと思ってください。大量の白いドロドロが ”グレービー”。肉汁をもとに作る所謂グレービーソースとはまた違い、小麦粉とミルクたっぷりのホワイトソースです。

ビスケット&グレービーのビスケットはというと、通常はイギリスでいうスコーンのようなのを指す筈ですが、ここでは粒子の粗いスポンジケーキ状。これが半斤ほども乗っかっているのです。つまりこの料理はですね、

禁断のダブル炭水化物!

それも小麦粉×小麦粉の粉物爆弾なのです。

調理法を訊かれサニーサイドアップを選んだ玉子2個は、ビスケットとグレービーの間に埋もれています。半熟の黄身がまろやかに味をまとめ上げてくれると良かったのですが、グレービーの強い味と量に、

玉子など完全に飲み込まれてしまいます。

強い塩気が高い粘度で舌にまとわりつき、さらに強い塩気のベーコンとソーセージが駄目押しです。いえいえ駄目押しはさらにもう一つあってですね、

サイドに選べるのはハッシュポテトかカントリーポデト。

つまりトリプル炭水化物確定案件!!

少しの量ならなら「なるほどこういう料理なんだ」と納得できたでしょう。でもこの激強の味かつ激重の組み立てが、永遠かと思うほど単調に続くこれはもはや暴力に近い。

店の人も感じよく、店内は皆顔見知りのようなローカルで和やかな雰囲気。悲壮な顔をして脂汗をかいているのはわたし一人です。間違いなくここは良い店なのでしょう。そしてビスケット&グレービーも、また機会と場を改めればおいしいと感じたかもしれません。でもですねこの後の旅の中で、

2度目を試す勇気は戻ってこず。

ひと月やふた月で癒えるほど、今回のトラウマは浅くはなかったのです。お会計はチップ別で12.26$(1752円)。満身創痍、フラフラになって店を出たのでした。

※きっと良い店に違いないので、一応店の地図は貼っておきますね。

ホワイトサンズ再び!

朝日は見ることができなかったけれど、夕方と違うホワイトサンズも見ておこう。そう思い立って再び戻ってきました。

ビジターセンターもちゃんと開いていて、

これは砂漠に住む動物たちでしょうか。各種お土産ものに、

簡単な展示もありました。ホワイトサンズについてのムービーも上映してるようですが、今回はパス。

再び白い砂漠へやって来ました。ほぉ〜なんというか、

昨日より白さが輝いてる!

砂と風の美しい造形に見惚れて再び歩き回っていると、

砂丘を超えていく、不思議な足跡を発見。幅が広いから大型動物かと思ったけれど、先の方でクロスしてるから違いますね。

何者かは分かりませんが、確かにこの砂漠の中に息づく動物の痕跡を見て、不思議な感動を覚えたのでした。

テキサス州の入口ヴァンホーンの町で1泊。

ホワイトサンズを出発し、いよいよアメリカ南部入りすべくテキサス州を目指すのですが、テキサスの中心都市

ダラスもオースティンもサンアントニオも遠すぎる!

ホワイトサンズから400kmほど、テキサス州に入ってすぐのヴァンホーンという町に1泊することにしました。

途中で毎度お馴染みウォルマートに寄り、

水やらコーラやらビタミンC要因のオレンジを購入。

ところでウォルマートでは比較的安く日清カップヌードルも買えたりですね、

日本のお菓子やお茶まで売ってるのです。今朝のダメージから癒されるべく、少しだけ買わせていただきましょう。

こんな風にレンチン食品は充実の品揃えで、「ある意味これもアメリカの食文化だよなぁ」などと考えてつい手を伸ばしてしまいました。

今回のモーテルは周りに何もない、従業員すら滅多にいない寂れた雰囲気ですが、

部屋の中は意外と綺麗。1泊46.26$(6611円)と値段もお手頃です。周りに興味を惹かれる飲食店もないのでして、

晩ごはんはウォルマートで買ったレンチンのマカロニ&チーズ。所謂マッケンチーズ/Mac and Cheese ですね。究極シンプルにして、どこででも食べられる浸透度。

きっとこれはアメリカ人の卵かけご飯だ!

そう思って試してみたのですが、フニャフニャのマカロニに人工的な風味の濃い味チーズ。やはりレンチンご飯だしこんなものでしょうか。ふさがりかけていた朝食の傷跡に、じわりとダメージが上乗せされた気分です(泣)

宿の敷地を彷徨いている子猫を発見し、

荒んだ胃と心を癒してもらう、ヴァンホーンの夜でした。

次回はようやくテキサス州の都市サンアントニオへ!テックス・メックスと呼ばれるアメリカ式メキシコ料理の本場にして、アメリカBBQの聖地テキサス。次回はサンアントニオ名物パフィータコ(生地を揚げてあるタコス)と、テキサスBBQです!


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