６月19日の月曜日。ルクセンブルクからバスに乗ってアムステルダムに移動します。オランダといえば我々日本人にとって、江戸時代に西洋料理を運んできてくれた大恩人。
天ぷらとかカステラとか、オランダ様にはほんとお世話になりまして•••。
※読者の方にコメントで教えていただいて、天ぷらやカステラはポルトガルから伝来したのでしたね！お詫びして訂正させていただきすm(_ _)m とは言え卓袱料理に見られるように、西洋料理文化を伝えたことは間違いないので、文脈はそのままにしております。
ところが事前にネットで調べても、オランダならではの郷土料理というのがなかなか見つからないのです。軽食の様なものが多い中で、オランダ郷土料理を食べらる希少な人気レストランがあるというので到着翌日のお昼に予約しておきました。今回はそのお店で食べたアムステルダム２日目の昼まで書きたいと思います。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、１€（€）＝147円で記載しています。
ブログ村ランキングに参加しています。下のバナーをクリックしていただけると、ポイントが上がる仕組みです。ブログを続ける励みになるので、１日１回クリックしていただけると嬉しいです。
↑↑↑このバナーです。怪しいサイトには飛びませんので、ご安心ください
ルクセンブルクからアムステルダムまでバスで６時間ちょい。
アムステルダムへの移動はお馴染みFLiX BUSを予約しました。9:45発、16:00着予定。６時間と15分の行程で料金は24.99€（3674円）でした。
バスが出るのは来た時とは違う西に外れた郊外のバスターミナル。無料のローカルバスに乗って向かいます。
到着したバスターミナルは細長い作りですが、FLiX BUSから送られてきた乗り場の位置情報はチケットを買った時と変わっていて戸惑います。同じバスターミナルだけど、それぞれが違う両端をさしていて、
どっちが正解なんだろう？
インフォメーションは見つからなくて、売店のおばちゃんに「アムステルダム行くんだけど」と聞くと「ああFLiX BUSよね。ならあっちよ」と下手なインフォのオジサンより明快な答え。ありがとう助かります。
行ってみるとこちらの広い場所がFLiX BUSが来る所らしい。
うんうん、ちゃんと来ましたね。正しい乗り場位置はこちらでした。
バスに乗り込み一路アムステルダムへ。途中ベルギーを掠めてオランダに入ったあたりで20分休憩があったのですが、食事を取るには慌ただしい。しょうがないですね、コーヒーとドリトスで凌ぐとしましょう。
お尻が痛くなってきた所でバスはアムステルダムの町に入って行き、どうやら最終地点のバスターミナルの前にどこかで停車する様子。急いでGoogleマップをみると、こちらの方が宿に近いじゃないですか。
とりあえず荷物を纏めて飛び降りました。うむ、ここはどこなのでしょう…。Googleマップの位置情報はこちら↓を指しています。
メトロを乗継ぎ宿へ！
バスが去って行って暫くスマホを見ていたけれど、一向に電波が繋がりません。ハンガリーのブダペストで買ったSIMはまだ容量が残っているはずなのに、最近はとみに反応が悪くなっています。
やっぱYettel だめだな•••。
もちろんオフラインマップはダウンロードしているのですが、オフラインだと経路検索は使えない。普段からスマホの情報に頼り切っているので、唐突に現場でなんとかしなきゃという状況に少しドキドキします。地図を見ると宿まで３kmと歩けないことはないけれど、目の前がメトロ駅なのでまずは見に行ってみましょうか。
駅には路線図があって、宿の最寄り駅までは１回乗り換えれば着くらしい。なるほどなるほど。チケットはこちらの券売機で買うのですが、オランダも市内交通はメトロ、バス、トラム共通。
アムステルダムの市内交通については予めチェック済みです。細かく分けて買う手もあるのですが、大して金額は変わらないしアムステルダム４泊をカバーできる４日券を買っちゃおう。26.5€（3896円）ですから１日1000円弱で乗り放題の計算、なかなかお得な気がしますね。
オランダの鉄道駅はドイツなどと違って自動改札機に切符をスキャンして入るパターン。今いるのがAmsterdam Bijlmer ArenA というメトロ駅で、ここから54番の電車に乗って３駅先、Van der Madeweg で乗換えです。
きたきた、これです。同じホームから違う行き先の電車も出ているので、間違えないようにしないとです。
あっという間に到着し、お次は53番の電車で２駅先のDiemen-Zuid。
ふう、無事到着しました。メトロと言っても地上を走っていましたが、バスなんかと違って分かりやすく利用しやすいですね。
出る時も切符をかざして改札を通過します。
宿のある駅は、アムステルダムの中心街からは少し離れた場所にあり、駅前も一応スーパーやカフェがあるくらいで静かな雰囲気。
100mも歩けばもうなーんにもありません。
そこに唐突に馬鹿でかい建物が現れて、これが今回お世話になるヴィア・アムステルダム/Via Amsterdam というドミトリーホステルです。
１泊40€（5880円）で今回は４泊。キッチンが無いのが残念だけど、それ以外は取り立てて不満のない良宿でした。
しょっぱい中華麺が沁みるのです。
荷解きしてひと休みしたら、時刻は18時半。これから町中へ出るほどの元気はないので、夕食は近場で済ませたい。と言ってもですね、冒頭で書いたようにオランダ料理の店なんて全然ないんですよ。
ならばもう、好きなの食べたって良いよね⁉︎
相変わらず土地の食べ物以外を食べる時は、なぜか罪悪感を覚えるのです。
郊外のホステルから更に郊外に向かって歩いていくと、日本の公団みたいな集合住宅があちこちに。
作りは安そう（失礼）なんだけど、オランダのこだわりでしょうかね。窓が大きくて、それはもうたくさんで、
アルバニアの千の窓の町、ベラトだって目じゃないくらい。
変わったトリに変わった建物。
ヨーロッパの他の都市とまた違う、独特の雰囲気ですね。
暫し歩いて郊外のさらに郊外にある商業地にやって来ました。オランダも移民が多いのでしょうかね、かなり多国籍な雰囲気です。
目当ての店はこちらの中華屋さんでして、取り立てて人気店でも評判が良いわけでもない、たまたま徒歩圏内にあったお店。
香港あたりで食べられそうな３種肉の中華麺。これが一口で痺れるくらい塩っぱくて、どう考えてもハズレの店なのですが、
それでも小麦麺がしみじみ旨い！
うーんやっぱりね、心もカラダも大分やられてきている感じがしますよね。
オランダ郷土料理のセットメニューは、まさかのポテト３種盛り！
さて、一夜明けて６月20日の火曜日。この日はアムステルダムでは珍しい、オランダ郷土料理の人気店を予約済みです。
11時の口開けに合わせてメトロに乗って中心街へ。
途中でトラムに乗り換えて、Googleマップ先生の導きに従って進みます。と言ってもYettel のSIMは相変わらず調子が悪く、wifiのある宿で事前にルート検索しておいたのです。
トラムも乗車時に、入口脇の読み取り機に切符をかざして乗るようですね。
最寄り駅で降りると、さっそくアムステルダムらしい運河のある景色。いいじゃないですか！アムステルダム素敵ですよ。
町の中心部も建物は白枠の窓だらけ。オランダに来たなぁという実感が湧きますね。
さて、こちらが件のお店 The Pantry。約5000件という大量の評価数からも人気の程が伺えますが、その上で評点が4.7というのは只者ではありません。
観光客にも大人気なのでしょう、通常メニューの他にオランダ郷土料理を組み合わせたセットメニューが４種類ありました。うーん迷う。でも１番が品数多いし、オランダっぽい単語もたくさん並んでいますしね、
よし、これに決めた！
店オリジナルという生ビールを１杯もらって待つこと暫し、
まずは豆のスープが出てきました。オランダ語ではErwtensoep というこの料理、豆の風味が濃厚で旨い。
添えられているベーコンをライ麦パンに乗せて食べてみると、
口の中で脂がとろっと蕩けますね。
うん、旨い旨い！
続いてメインの皿の到着です。女性の握り拳に近い大きさのものが４つ乗っていて、カラフルで素敵です。下の手前のものがHutspot。煮込んだ牛肉と人参、玉葱の入ったマッシュポテトです。とはいえお肉はとても少なくて、
まあ、ほぼほぼポテトですよね。
粗めにマッシュしたポテトにコックリとした味付けで中々おいしい。右奥の緑のはboerenkoolstamppot。これはケールを混ぜ込んだマッシュポテトです。爽やかな風味が良いですね。
左下の白いのは、ザワークラウト入りのzuurkool というマッシュポテト。それぞれ味付けも違い、火傷しそうな熱々で提供されて、とても丁寧に作られている印象ですが、
まさか全部マッシュポテトだとは∑(ﾟДﾟ)
セットメニューとグランドメニューを見比べて、料理説明を見ていれば気づいた話なんですけどね…。さすがにこれは想像もしていませんでした。
上に乗ってる茶色いのは、肉がミチっと詰まったミートボール。胡椒が効いていてビールがすすみます。ポテトの量に圧倒はされたけど、この店の料理の腕は確かだと感じます。下に敷いてあるグレイビーソースも美味しい。
デザートはVlaflip といって、カスタードクリームにヨーグルトとシロップを合わせただけのシンプルなもの。でもこれも色の取り合わせが素敵だし、場所によって味が変化して結構イケます。
ビールも含めたお会計は26.2€（3851円）。組合せはともかく料理の質もサービスも、とてもレベルの高いお店でした。でもちょっとだけ思ってしまったのですが、
どの料理もオランダならではって感じが無いような•••。
気づいてはいけない事に気づいてしまったよつな…少し不穏な気持ちで店を後にしたのでした。
次回はアムステルダム２日目と３日目に訪れた美術館のお話。オランダといえば日本でも人気が高い画家、フェルメールの国。アムステルダム国立美術館とマウリッツハイス美術館、フェルメールの代表作を展示している２つの美術館へ回ってきました！
↓ブログ村ランキングへの応援クリック、よろしくお願いします。