アジア マレーシア 旅のブログ

クアラルプール4日目。肉骨茶の名店を訪ねて再び郊外へ!

投稿日:2019-10-01 更新日:

ラグビーW杯に消費増税、何だか凄いことになっていそうですが、日本は如何でしょうか。リアルタイムではただ今マラッカ延泊中。明日10/2にマラッカから直接クアラルンプール空港へ移動して、

ようやく5か国目、タイバンコクへ飛びます!

さて今回は9月26日(木)、クアラルンプール4日目の話です。前日に引き続き、マレーシア食の探求に邁進しております。

  • またまた郊外へ、肉骨茶(バクテー)の名店を訪ねる。
  • 不思議にあたたかく居心地のよいニョニャ料理店。
  • 丸亀製麺のトリードルが経営するエスニックわんこそば的業態「ボートヌードル」

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肉骨茶の名店を訪ねて郊外遠征!一心肉骨茶/Yi Xin Bak Kut Teh

肉骨茶(バクテー)についてはイポー篇でご紹介しましたが

本来クアラルンプールに来て肉骨茶を食べに行くならば、肉骨茶発祥の地とも言われるクアラルンプール近郊の街クラン/Klang まで行くべきところです。ところがクランを代表する肉骨茶の店々の

口コミが、いまいち思わしくない

口コミを全面的に信じる訳ではないのですが、同時に別の街で、

すっごい評価の高い店を見つけちゃったのです。

曰く「人生で食べた豚肉料理の中で間違いなく3本の指に入る」。NHKの番組に出たとかで、日本人も多く訪れていそうなお店です。

行き方を調べてみるとなかなか遠そう。せっかく中心部に泊っているのに昨日に引き続きの郊外遠征です。

東京で言うなら、新宿に泊って大泉学園にご飯を食べにいくようなものです。

宿泊先の最寄駅から35分電車に乗り、降りたのはKwasa Sentral 駅。

駅前には広大な駐車場がひろがり、郊外へ来たことを実感できます。

駅から店までは約1.5km。なぜか駐車場化している道を進んで行くと、

歩道も何もない車がビュンと走り抜ける道。他に歩く人とてない道を半分くらい行くと、

ようやく歩道が出現してほっと一息。

左へ折れて住宅街のヒンドゥー寺院を過ぎると、ようやく店に到着です。9:30の開店を待って入店しました。

片戸が閉まったままの店内に入って壁のメニューを眺めるも

うーん、全然わかんない。

これじゃ現地のマレー人でも分んないんじゃないでしょうか。反対側の壁には写真が貼ってあって

この6つが全て肉骨茶のようです。体格の良いお兄さんに声をかけて聞くと、

ミックスにしたらどうだ?

とナイスな提案。「じゃあそれと、ライスとお茶と」よかった、スムーズに注文ができました。

他に客のいない店内で、料理の来るのを待ちます。

肉骨茶ミックスとライスが到着!奥に見えるのは唐辛子と生の刻みニンニクです。

まずはスープ。土鍋提供じゃないのでグツグツではなく、すぐ飲んでも火傷しない程度に熱々です。肉骨茶で連想する八角の漢方臭さも殆ど感じないし、何より色が薄い!

そして色から想像する通りの上品な薄味。朝の胃にじんわりと沁みていきます。

具材は豚三枚肉に

骨付きバラ肉。中国の豚骨付きバラ肉なんて、排骨くらいしか知らなかったけど、どうやら色々部位の分類があるようです。ミックスされてるので、どれが何か分からず仕舞いでしたが、

この骨付き肉がどれも骨離れ良く炊かれ、出汁が沁みて、めっぽう旨い!

刻みニンニクと唐辛子醤油、こってりした醤油膏のようなタレの2種類に交互につけると、

どっちも合う!

これまでの肉骨茶のイメージとはだいぶちがう

繊細上等な豚スープです。

とはいえ、上品な味なので計算がくるって、ライスが余ってしまうという事態に。

そこでライスに肉骨茶スープをかけて、ニンニク唐辛子をちょいちょい。醤油をちょんと垂らして、

極上豚ダシ茶漬けの完成です。

これがまた、めっちゃ旨い!1杯で2度3度と違う楽しみができる、満足感の高い一食です。

遠かったけど来てよかった、すっごい美味しかったよ~!

と言ったからか分かりせんが、お会計18.15を18RM(468円)におまけしてくれました。

不思議に暖かな空気感。居心地の良いニョニャ料理レストラン Sarang Cookery

一旦街中に戻り買い物などの用事を済ませた午後遅く。ホテルから歩いていける Sarang Cookeryというお店へ。ニョニャ料理をもっと知りたいというのは勿論、

ご飯の周りに沢山のハーブや香味野菜が彩り良く並んだ Nasi Ulam を食べてみたかったのです。

ポップで可愛らしい店内には客はおらず、まるまるとした初老のおじちゃんが寛いでいました。この時間に客は珍しいのか

ちょっと待ってて。奥に声かけてくるから、メニュー見ててね。

と厨房の方へ入っていきました。

なかなか帰ってこないので、賄いタイムかしらと思いながら、よいチャンスなのでメニューを精読します。

裏面もゆっくり読んでいると、おじちゃんが戻ってきて

まだもうちょっとメニュー見ててね。

というジェスチャー。奥からサービス担当の人が来るんだろうと、

ゆっくり待つこと10分、15分。

なぜか時間がゆっくり流れる居心地の良さに、待たされる苛立ちは全然無いのですが、さすがに遅い。もう店に入って30分経ちそうです。待ちかねておじちゃんに声をかけると、

あ、注文決まった?

さっきのジェスチャーは「もうちょっとメニュー見ててね」じゃなくて「ゆっくり選んでいいからね」の意味だったようです。

お互いの勘違いに気づいて2人で爆笑。

気を取り直して、オーダー開始です。

まずNasi Ulam をオーダーすると

それは1人じゃ無理だよ。5〜6人でシェアするものだし、それ自体美味しいってより、色んな料理と合わせて食べるやつだぞ。

なるほど、それは勘違いしてました。素直に諦めて、おじちゃんのお薦めをそのまんま注文。

メニュー精読の成果はゼロですが致し方ない。

まずはお薦めその1、フィッシュカレー。

ココナッツミルクでクリーミーに仕上げた濃厚カレーです。

テンギリフィッシュという説明を受けた地物の魚。白身で、あっさり味。全体に塩気が勝ってる感じがちょっとだけ惜しいけど、美味しいカレーでした。

お薦めその2、チェンドル。器が雰囲気あってよいです。ほっこり炊かれた豆が美味しい。

お薦めその3、「甘くないの」と言ったら砂糖抜きで作ってくれたライム&ミント。

がっつりミントに、酸味がきんきん

目の覚める美味しさです。レシートを無くして正確な金額がわからなくなってしまいましたが、52RMに税が入ってトータル55RM(1430円)前後だと思います。

会計を終えてトイレを借りると、厨房の奥とのこと。トイレを済ませるとちょうどお母さんが作業をしていて、見せてもらいました。

「それはオタオタですか?」

※オタオタ=魚のすり身をバナナの葉に包んで作るニョニャ料理

「いいえ、これはバナナのお菓子を作ってるの。料理はどうだった?」

「すごく美味しかったです!」

「そう、よかった。どこから来たの?」

なんて感じて、食後もまったり。時間帯もあるのでしょうが、この不思議な居心地の良さはきっと、この店の人たちの人柄からきているのでしょう。どうやらこの店では、料理教室もやっているそう。このお母さんから教わるなら、ぜひ受けてみたいです。

丸亀製麺のトリドールが経営する現地業態。ボートヌードル/Boat Noodle。

台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア。ここまで旅してきた全ての国にあったのが、うどんチェーンの丸亀製麺です。今のところまだお世話になっていませんが、

海外であの「いりこ出汁」がいつでも飲めるというのは心強いものです。

そんな丸亀製麺を経緯しているトリドールHDが、マレーシアの人気麺チェーンをM&Aしたとニュースになったのが2016年。その記事を読んだときに、

ちっちゃい麺料理を何種類も楽しむなんて、ちょっと楽しそうだな。

と気になりました。我ながら3年も前のことをよくと思うのですが、クアラルプールに来て思い出したのです。宿からも近いので、行ってみました。

ちょっとずつ色々な麺を、何杯も楽しむと聞いていたけれど、なるほど

スープ4種類に対してそれぞれ麺2種と牛かチキンを選べるので、計16種類の組み合わせがある訳です。

テーブルにあった説明書きによると、1人4杯目安で麺を選んで、あとはドリンクとサイドディッシュをお好みで、追加の麺はお好きなだけ!という楽しみ方のようです。

なんといっても麺1杯が2.2RM(57円)、気兼ねなくお替りできるお値段なのです。

見ればわかるけど、店員さんに話しかけたらさらに丁寧に楽しみ方を教えてくれました。

昼ごはんが遅かったので、ちょっと控えて3杯をチョイス。サイドディッシュにLegend Beef Meatball をオーダー。

さほど待たずに、麺3種が提供されました。少ないと聞いていたけど、実際に見るとびっくりするほど少なくて、

せいぜい3口。いこうと思えば1口でもいけます。

ボートヌードルという小盛りの麺はこの会社が考えたわけではなく、

タイの水上集落発祥の料理。

なので麺料理はどれもタイ風です。これは KANOM JEEN というメニューの牛&米麺チョイス。

もうひとつの Springy Noodle という麺は、インスタントラーメンみたいな麺です。

どれも駄菓子の延長のようなジャンク感で、おやつのようにペロリといけます。

ああこれ、もんじゃ焼きの感覚に似ている!

各皿ごとに自分好みに調整できるよう、タイの定番卓上調味料がそろい踏みです。

サイドディッシュの牛肉団子は、肉というより練り物。どの料理も決して上等とは言えないけれど、あれもこれもと選ぶ楽しさは確かにあって、

その点では回転ずしのような楽しさ。

空いたドンブリを積み重ねていくのも楽しい。

作っているところが見えるのは、ライブ感にこだわるトリドールらしさが出ています。

店内のほとんどはローカルと思しき人たち。ヒジャブをかぶった若い女の子が、楽しそうに丼を積み上げていきます。

うん、やっぱりここは、美味しいよりも楽しいお店。

飯喰った!という感じがあまりしない、不思議な感覚です。調べているうちに、タイのバンコクに有名な店があるようなので、本場の味も試してみようと考えています。お会計はドリンクも入れて23.4RM(608円)。

会計の半分がこのドリンクにもっていかれました。ドリンクで儲けてるなぁ~。

次回予告

クアラルプール最後の日、蒸し鶏とチキンスープで炊いたごはんの名物料理、チキンライスを食べに中華街へ!その足での中華街散策と、夜には凄腕料理人が開いたというニョニャ料理の名店へ。ニョニャラクサをはじめ、絶品料理を堪能しました!


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