「居心地が良くてもっといたかった!」などという感想が多いキャンディですが、実は私はイマイチその魅力にピンときていなくて、主要観光スポットも食指が動かないものばかり。
それでも折角キャンディにいるならと、一番有名なスポット仏歯寺に行ってきました。
先に書いちゃうと仏歯寺よりも、異常にノリの良いローカルマーケットや、美味しい店巡りの方がずっと楽しい。そしてそのキャンディで偶然、
これこそ旅行者にとって理想的なローカル食堂じゃないか!
と思える店を発見しました。今回はそちらを中心に書きたいと思います。
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ブッタの歯が収められている、由緒正しき仏歯寺。
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ブッダの歯が収められ、敬虔な仏教徒にとって大変ありがたいお寺がキャンディにあります。1日に3回、プージャというお祈りタイムがあり、その時だけ仏歯がご開帳されるとのこと。6時、11時、18時半のうち、18時半の回に合わせて、行ってみました。
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門前には100 ルピー(60円)位でお花が売っているので、お供えしたい人は買っていっても良いかもです。ローカルの人たちは、ほぼ100%買っていました。
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通常はクイーンズホテルの前にある、この門から入るのですが、私はキャンディ湖畔を歩きたかったので、奥側から入りました。
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落ち着いた雰囲気の、湖畔の遊歩道。
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アヒルが居たりして楽しいですが、夕方にこちらから入ると、帰り道が暗いので、女性ひとり旅だとちょっと怖いかも。
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入口で、結構厳重なセキュリティチェックを受けます。危険物はもちろん、酒・タバコもご法度です。もし持っていたら、ここで預けて帰りに受け取ります。
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セキュリティチェックのすぐ後に、チケット自販機。外国人料金は1500ルピー(900円)と結構高い。これ、ローカルのお客さんは無料なんですよね。
途上国の外国人料金については賛成派ですが、ちょっと差が大きい。
そこまでは全然納得できるのですが、
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この靴預かり所でも、外国人はチップを要求されます。20ルピーでいいという情報もあったけど、私の時は、
100ルピー払って!
と金額指定。ちなみに靴をカバンに入れて入ろうとしてみたら、2回目のセキュリティチェックで「だめだ!預けてこい」と止められました。なんだかなぁです。
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手水場で手を洗って中に入ります。
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敷地の中には見どころがいくつかあって、
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象牙をあしらった通路、
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ここもキレイでした。
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2階に上がると、そこが仏歯の収められている場所。プージャの時間が近づくと、
ビャー、ビャーと楽器が鳴り始め、
向かって左から列をつくります。
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仏歯を拝むのに、この列に並ぶ必要があります。音楽が始まってから更に20分ほど待って、ようやく列が動き出し、仏歯の前まで行けるのですが、
見られるのは、仏歯が収められた豪華な箱。
それもちょっと離れた場所からです。行列の都合で立ち止まることもできず、通りしなにお賽銭か献花をして終了。
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多くの人でごった返していますが、正しくありがたさを感じるには、
本気の仏教徒か、かなりの想像力がないと厳しい。
いや、他の人はそうでもないのでしょうか。正直なところ、大きな声では言えませんが、
あまり心が動きませんでした。
市場見物のほうが、ずっと楽しいですよ。
キャンディの、異常にノリが良いローカル生鮮市場。
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コロンボで訪れた市場は、規模も小さく活気がなかったけれど、キャンディの街中にあるここは結構大きく、
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もわっと人がいて、熱気があります。
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豆屋さんだけで10軒近くあり、
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小分けスパイスや紅茶なんかの、お土産も買えます。
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山の中の町なので、魚の種類は少なめですが、
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お肉屋さんは迫力があります。写真を載せるのは自粛しますが、
山羊の生首とか見せられました。
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この市場で面白いのは、一番広くて活気のある野菜市場。
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スリランカカレーでお馴染みの野菜にカレーリーフ。
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もちろん唐辛子も。野菜を物色して写真を撮っていると、
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やけにポーズを取るオジサンが多い。
いや、貴方じゃなくて野菜を撮ってるんだけど(笑)
試しに他の人にもカメラを向けてみると、
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この人も、
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この人も、
皆んな良い笑顔で、ポーズを決めてくれます。
スリランカ人の人懐っこさが全開です。買わないのに、野菜について色々教えてくれたり、気持ちよく過ごせる楽しい市場でした。
ベジタリアン向けドーサの人気店 Balaji Dosai。
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キャンディで数店舗展開しているというこの店は、ベジタリアン向けのドーサ専門店です(他、軽食もあります)。ドーサというのは、南インドが本場の、米と豆をすり潰して発酵させた生地を、薄く焼いたもの。
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色々ありますが、ネットで美味しいと書かれていた、チーズ・オニオン・ドーサ600ルピー(360円)をチョイス。店舗奥のレジで注文と支払いを済ませ、番号札をもらい空いている席で待っていると、後から料理を持ってきてくれるという流れです。
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軽めに味付けされたジャガイモとチーズ、玉ねぎがドーサの生地に包まれていて、3種類のディップがセットになっています。ひよこ豆と、野菜のカレーと、白っぽいのは何でしょう。豆をすり潰したような感じでした。
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発酵させているので、生地ははっきりと酸味を感じます。
知らずに食べたらギョッとするかもですが、
この酸味をジャガイモとチーズがマイルドにまとめて、なかなか美味しい。3種のディップで味も飽きずに食べられます。ベジタリアンとはいえ、油も使ってジャガイモにチーズと、
結構コッテリ。
ヘルシーさなど微塵も感じられず、しっかりとお腹いっぱいになりました。
観光客向けのお洒落でちょっと高くて、でも美味しい!スリランカカレーのお奨め店、ジ・エンパイア・カフェ/The Empire Cafe。
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仏歯寺の表門から目の前にあるこちらのお店は、ローカル店に比べるとかなり高め。メニュー内容もハンバーガーとか観光客向けの料理が多いのですが、
勿論スリランカカレーもあって、それが美味しいのです!
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高いといっても650ルピーに10%のサービス料がついて715ルピー(429円)。チキンと魚から選べて、今回はチキンを選択。
したつもりが、なぜか魚が出てきました・・・。
正直どっちでも良かったので、魚でオーケーです。
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パパダムが邪魔なので、どかしましょう。
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9時の位置から反時計まわりに、①魚のカレー ②ピピンニャという瓜系野菜のココナッツミルクカレー ③キノコの揚げものカレー ④ゴツコラ/Gotu Kola とココナッツフレークの酸っぱい和えもの ⑤玉ねぎとココナッツフレークを唐辛子も加えて和えたサンボール ⑥バナナの花を揚げたカレー ⑦マンゴーチャツネ。
ご想像の通り、店の人にしつこく質問して教えてもらいました。
観光客向けのお店だと、英語が通じて、質問にきちんと答えてくれるので助かりますね。さて、これをどうやって食べよう。お茶碗みたいにご飯を持ってカレーをつまむのは違和感がありますが、確認したらやっぱりこのスタイル。
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器を全部どかして、茶碗をひっくり返してオカズを全部盛り込むのです。最初っからこうやって出さない所が、小憎らしい演出です。肝心の味の方は、
今回のスリランカ旅で食べた中でも上位の美味しさ!
塩味、酸味、辛味、苦味、それぞれのオカズの味付けがクッキリしていて、混ぜた時にも重層感があります。高めの値段以上の価値があると感じました。
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歩き疲れていたので、食後にチャイ・シナモンもオーダー。450ルピーに10%のって495ルピー(297円)ですが、ポットで出てきてカップ5杯分はあります。居心地の良く、キャンディの街のど真ん中なのに、喧騒から離れて寛げる、ありがたいお店です。
旅行者にとって理想的なローカル食堂、トゥルー・スリランカン・テイスト/True Sri Lankan Taste。
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街を散策していて、偶然見つけたこのお店。最初通りの反対側から見て、飲食店かどうかも分からなったのですが、
建物の中にやたら人がいるな。
と気になって覗いてみたら、中には両脇に食べ物が並んだカウンター。
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スリランカの軽食が20種類はあるでしょうか。現物が並んでいるので分かりやすい上に、カウンターの後ろは調理場になっていて、
出来立てを食べられるものも多い!
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とりあえず今焼いてる全粒粉のそれ、美味しそうとカウンターを見ると、
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Balancing Rotiと書いてあります。1個20ルピー(12円)って、
安い!!!
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揚げた小麦粉生地にシロップがたっぷり染みた、ジャレビも20ルピー。
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ホール中央には座って食べられるテーブルもありますが、スリランカ人ファミリーで埋まっています。でも、館内にはあちこちに、
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立ち食いできるカウンターがあります。ひとり旅には嬉しいですね。
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熱々のBalancing Roti に、辛いペーストをつけて食べてみると、
素朴ながら力強い味わいで、美味しい!
冷めてしまったら絶対に味わえない美味しさです。ジャレビも激甘だけど、見た目よりはクドくないてイケます。
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これは結局なんなのか分からなかったのですが、作りたてを食べられるようなので頼んでみました。
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イドゥリに似てる気もするけど、どうなんでしょう。生地は発酵させたような酸味があり、食べた感じ米粉っぽい。かかっているのは未熟のジャックフルーツのカレーです。
これも、極めてシンプルだけどめちゃくちゃ美味い!
1皿25ルピー(15円)って、
やっぱり安すぎ!!!
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他にも作り置きのお菓子や軽食も売っていて、いくつか買っていって宿で食べたのですが、作り置きのは当たり外れがありました。
やはりここの良さは、高品質で出来立てのローカル軽食を食べられること!
トゥルー・スリランカン・テイストという店名にも、その自負が窺えるのです。ちなみにGoogle maps ではTrue Sri Lankan Tasteという店の脇に、Hela Bojun Hela という店が登録されていますが、
これは同じ店のことです。
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さすがにそこまでは踏み込めません(笑)
英語名と現地語(シンハラ語?)名があるのでしょうね。もう一度しっかりこの店を楽しみたくて、後日キャンディに戻った時に真っ先にここへ来たのですが、
その日は痛恨のお休み。
でも一度居座って全メニュー制覇したいと思うくらい、魅力的なお店でした。スリランカ人で溢れかえっているのも納得です。正直スリランカのローカル軽食は当たり外れが大きいと感じたので、多種類を美味しく提供してくれるこの店は貴重。ローカル食に興味がある方には、
スリランカで一番お奨めのお店です。
次回予告
次回、キャンディからバスに乗ってシーギリヤへ。言わずと知れたスリランカNo.1人気の観光スポット、シーギリヤロックを観に行きました!
写真で見ていたより、実物はさらに圧巻のシーギリヤロック。
そしてシーギリヤでは、漫画家の東條さち子さんが開いたゲストハウス「岩見荘」に宿泊!東條さんご本人もいて、めちゃくちゃ面白い毒舌トークを聞けました(笑)
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