フィリピン 旅のブログ

ザ・ローカル食堂「カレンデリア」での4種食べ比べ。

投稿日:2019-07-22 更新日:

フィリピン英語学校の3か月留学も残すところあと2週間。英語学習は、音読とシャドウイング中心に大幅シフトチェンジして、学んだ表現を定着させることに奮闘中。その傍ら、旅を再開する準備と、旅先の下調べにかからなきゃならないのに、一向に進みません。

さて、今回はフィリピンのローカル食堂の中でも極めつけとも言える、

ローカル・オブ・ザ・ローカル

のカレンデリア(イータリーとも言います)の話です。

フィリピンのローカル食堂を分類してみる。

わたしの見てきた所、フィリピンのローカル飯屋をざっくり大別すると、以下の3つに分けることができます。

1.カレンデリア/イータリー

下の写真のように、作り置きの総菜が何種類も置いてあって、好きなものを選んでよそって貰い、ご飯と一緒に食べる店。値段はざっくり、おかず1品30~50ペソ(60~100円)くらい。

2.シログ屋

ガーリックライスと目玉焼きに、おかずが付くフィリピン版定食の店。おかずは肉やソーセージを焼いたもの、揚げた魚の干物等を選び、オーダー毎に調理してくれる。ローカルな店だと1食40~100ペソ(80~200円)くらい。

3.その他の専門店系

パレス(牛スープ)の屋台や、ラパズバッチョイ(イロイロ名物の汁麺料理)など、1つまたは少数の売り物に特化したお店。串焼きや、鶏・豚ローストの店もあちこちで見かけます。

カレンデリアに最もローカル感を覚える訳。

ローカル・オブ・ザ・ローカルと表現したように、わたしはカレンデリアに最もローカルな雰囲気を感じます。言い換えると、

一番生活に密着している飲食店じゃないかと思うのです。

単純に外国人が入りづらい雰囲気に見えるのも事実ですが、提供される料理が、

料理屋の料理じゃなくて、家庭料理の延長

なんだと思います。来ているお客さんも「あれ食べに行こう」というお出かけ気分は微塵もなく、毎日の生活と完全に一体化している印象を受けます。

店で食べていく人と同じかそれ以上に多いのが、持ち帰りする人。

全ての料理は、ビニール袋に入れて持ち帰ることができ、作り置きの総菜なので待ち時間もない。フィリピンの人にとってカレンデリアでご飯を買うのは、

コンビニ弁当を買いに行くような感覚じゃないかと思います。

そんな日常に埋もれた存在のカレンデリアは、フィリピンの人々にとっても「あの店は美味しい」という話題になりづらいのか、なかなか確実な良店情報が集まりません。これまで飛び込みで試した数軒も、さほど美味しいと思えない店が多い中、ようやく信用できそうな美味しい店情報をゲットして、行ってきました。

Vimmer's Eateryの肉総菜4種食べ比べ。

ある日曜の昼下がり、学校から歩いて10分程のカレンデリアへ向かいました。今回もヤゴウさんとの2人飯。

普段歩かない方向に進むと、パン屋や床屋がぽつりぽつり。郊外の住宅街ののんびりした雰囲気です。細い脇道を入ったところに、店はありました。

店名の表記はどこにもありませんが、場所的にこの店なのは間違いない。

外見の建築資材は、9割が竹とトタンという節約建築です。

フィリピンに来た当初だったら、多少は躊躇したかもしれませんが、今はもう大丈夫。

フィリピンのご飯屋さんで、感じの悪い排他的な人には会ったことがありません。

ここも愛想のよいご主人がいて、料理の蓋を取って、1つずつ料理名を教えてくれました。

ヤゴウさんと2人で4皿をチョイスして、ご飯もオーダーしたら席で待ちます。

店内にはビリヤードと、フィリピンではビデオケと呼ばれるカラオケマシンがあり、

昼間っから、おっちゃんが一人カラオケ。

真っ昼間からビールの1Lボトルをやりながら、延々とカラオケを歌い続けます。

上機嫌なまま、隣に座った我々に乾杯を求めてくるので、お冷でカンパーイ!

休日の午後を楽しんでいるおっちゃん、幸せそうで何よりです。

暖めたりせず、よそうだけなのに15分程かかって配膳された料理4品。左から順に、

  • 青唐辛子の効いた豚肉と野菜のココナツ煮、ビコールエクスプレス
  • 鶏肉のトマトソース煮、チキン・カルデレータ
  • 豚肉を酢と醤油で煮た、アドボ
  • 豚肉や内臓を血と一緒に煮込んだ、ディヌグアン

全て1皿35ペソ(74円)、ご飯は1カップ12ペソ(25円)。これだけ食べても2人で164ペソ(348円)という安さです。

4種のおかずを皿に盛り、いただきます。

ビコールエクスプレスは、タイのグリーンカレーを連想させる、ピリリと辛くもご飯が進む1品。下手に作ると酸味が鼻につくアドボも、この店のはまろやかでコク深く仕上がっています。カルデレータはトマトの自然な甘さ、ディヌグアンも血の酸味を感じさせない穏やかさで、旨味だけを楽しめます。

全ての料理がちょうど良い味付けで、全ての肉が柔らかい。

つまり、肉の火入れに気を遣っているということ。これはかなり良いカレンデリアかもしれません。

この店、もっと早くに知っていれば・・・。唯一残念なのは、他のカレンデリア同様に、料理が熱々ではないこと。これの解決策は、

持ち帰ってレンチンするか、オープン時間を狙って行くことだそうです。

料理の値段と味が比例しないことの多いフィリピン。まだの方は、ぜひローカル推奨のカレンデリアに挑戦してみては如何でしょうか。

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