前回に引き続きルソン島北部、食巡りの旅をお送りします。石畳の街並みを馬車が闊歩する美しい町ビガンの後は、野菜とフルーツが美味しい高原の町バギオへ!行く先々で美味しいものに出会えるフィリピンはまさに、
ご当地グルメの宝庫!
世界遺産の棚田が絶景のバタッドと、食旅を彩ってくれた各町で楽しめるクラフトビールについても書きたいと思います。
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バギオ~市場とナイトマーケットに圧倒される!
ビガンからバギオ(Baguio)への移動もやっぱりバス。6時間半の移動を経てバギオへ到着すると、標高1400mの山中にあるバギオは肌寒いくらい。現地の人はみんな長袖だし、中にはコートを着ている人も。フィリピンらしかぬ光景に驚いたのですが、そんな土地だからこそ、
バギオは野菜が新鮮!
町中にある巨大生鮮市場のバギオシティ・パブリック・マーケットは、多種多様で溢れんばかりの野菜と肉と、少しの魚。前にも書きましたがマニラ周辺ではスーパーや生鮮市場へ行っても新鮮な野菜がなかなか手に入りません。
短期旅行の方はそうでもないかもしれませんが、マニラやアンヘレスで数ヶ月過ごした人ならば、
この光景を見るだけでウットリするはず。
市場の2階は気軽な食堂街になっていて、市場で見かけた見知らぬ野菜をカレンデリアで探して食べてみるなんてこともできたりします。
市場へ行くならやっぱり朝イチ。買い食いを楽しみながら食材を眺め、市場メシの朝ごはんを食べて大満足でした。さてバギオには、中心部から外れた場所にいくつか食関連の名物スポットがあって、
その筆頭格がストロベリー・ファーム。でも苺のシーズンは11月~翌5月なので、8月のこの時はほんの少し並んでいただけ。タイミングが合えばフレッシュな苺に加えて、ストロベリー・タホという名物スイーツが楽しめます。
もう1つ超有名なのがグッド・シェファード・コンヴェント(Good Shepherd Convent)という修道院。ここで作っているウベ芋のジャムが絶品だというのですが、これも時期外れで品切れ中。
少しタイミングが悪かったバギオですが、それでも途中で立ち寄ったファーマーズ・ドーター・レストラン(Farmer’s Daughter Restaurant)では、
Pako-Pakoという川辺で採れるシダのサラダを楽しめたり、
英語学校の先生から「バギオに行ったらぜひ食べて!」と勧められていたバティル・パトン(Batil Patong)という焼きそばを探してみたり、
ローカルが押し寄せる超人気食堂ペッツ・ブラルーハン(Pet’s Bulaluhan)に通ってみたり。この店では本当はピニクピカン(Pinikpikan)というスープ料理がイチオシらしいのですが、2回行って2回とも空振り。でももう1つのおすすめ料理のシシグや、
パパイタンという内臓系スープも、見た目はアレだけど美味しかったですよ。最後にバギオで一番のおすすめを。
市内中心部のハリソン・ロードを封鎖して、毎晩9時から始まるバギオ・ナイト・マーケット。写真のようにたくさんの出店者がスタンバイしていて、5分前になると一斉に屋台の組み立てを始め、9時には既に営業を開始する店も。10分もしたら既に殆どの店がオープンしていて、
待ち構えていたローカルで押すな押すなの大混雑。
毎晩これをやっているというのだから、驚きです。
1足300円ちょっとのハンドメイドのサンダルや、
4着100円ちょっとと信じられない激安Tシャツなど、掘り出し物を探してもよいし、
ストリートフードをとことん食べまくっても良い。
お祭りの縁日のような熱気ムンムンのナイトマーケットは、アジアらしいパワーを感じられてテンションが上がりますよ〜。
バタッド~宿に居ながら世界遺産の棚田を一望できる絶景の村。
バギオからバン(ミニバス)に乗って5時間半ちょっとでバナウェ(Banaue)という村に着きます。この村から世界遺産であるコルディリェーラ棚田群を見に行くことができるのですが、私は更に奥にあるバタッド(Batad)村まで足を伸ばし2泊してきました。バタッド村に宿泊するとこの壮大な棚田を、
宿から眼前に望むことができるのです(上の写真)
携帯の電波もWIFIもほぼ届かない農村なので、図らずもデジタルデトックス。宿のテラスから絶景を見ながら飲むビールは至福でした。
バタッドには絶好のビューポイントがいくつかあって、行こうと思えば自力でも行けるけれど、現地のガイドについてもらうのがオススメ。
ルート上には我々では道だと認識できないような場所もありますし、
石垣の壁からとびとびに突き出た石が階段だったり、
まるでロープレの世界みたい。
実際に同宿の旅行者が自力で行ったら、道を間違えて相当大変だったみたい。ガイドがついても中々ハードな道行きですが、
登った先にはこんな景色が待っています。
写真ではその良さが伝わりきらないけれど、素晴らしく心地の良い滝も。そしてガイドをお願いするもう一つの利点が、観光とは関係のない一般の村人たちと触れ合えることです。一緒に歩いたグレイルは生粋のバタッドっ子。
あちこちにお父さんや親戚がいて、農作業の休憩中に一緒にキンマを噛んだり、和やかに話しながら景色を眺めたり。勝手に人の家へずんずん入っていくのですが、その度に「ここは親戚の家なの」と。
もちろん棚田では現役でお米を作っていて、それも焼いた稲わら等を肥料にし、獲れた米は天日干しにする伝統農法。
味が全然ちがうの!
と自分たちのお米にプライドを持っているのが素敵です。村にはわずかな食堂があるくらいで、食事は3食とも泊まった宿で食べたのですが、自慢のお米は美味しいし、農業や自家製の酒造りも見ることができて、
絶景だけじゃなく食巡りとしても楽しめる場所でした。
この後は再びバギオへ戻り、マニラへと帰着。4つの町や村を巡った今回のルソン島北部の食旅は、世界遺産を2つも楽しめて美味しいものもいっぱい。移動は少しハードだけどオススメできるルートです!
※バタッド村への行き方等詳しい情報は、旅日記ブログをご参照ください(ページ末尾にリンクがあります)
クラフトビール~フィリピン地方旅がより楽しくなる!
最後に番外編。ご当地グルメを体験するのがこの地方旅の目的でしたが、併せて町々のクラフトビールも味わってきました!
アンヘレスのピナツボ・ブルーイング・ポイント(Pinatubo Brewing Point)では、倉庫のような簡素な店内で醸造したビールを、
1杯130円位(300mlサイズ)で飲むことができます。ビガンにあるCalle Breweryは、
洒落た店内で、若くてフレンドリーな店の人たちとの会話と自家製ビールを楽しめて、
裏手にあるマイクロブルワリー(醸造所)も見学させてもらいました。
本格的なアメリカンBBQ(スモーク式)を塊肉でも1人前プレートでも楽しめるのが嬉しい。
バギオではバギオ・クラフト・ブルワリー(Baguio Craft Brewery)のお店へ。木製のタップが恰好良く、キャッシュオンでビールと料理を楽しむことができて、バギオらしくフルーツビールも充実しています。
どの店もキチンとレベルが高く、マニラのクラフトビール店に比べてもかなり割安。フィリピンでクラフトビールが広まったのはここ最近だそうですが、欧米や、なかには日本でビール造りを学んだ人もいて、
醸造所の数も質も、急激に盛り上がってきているようです。
フィリピン郷土料理はもちろんですが、併せてその土地のクラフトビールも楽しんでみてはいかがでしょう。
最後に
長々とシリーズ6回になってしまった記事ですが、お伝えしたかったことはすごくシンプル。最後にもう1度言わせてください。まずは何といっても、
多少誤解されることもあるけど、フィリピン料理は美味しい!
ということ。これはもう、本当に声を大にして言いたい。この記事を書いている時の、私の口中のヨダレが真実を物語っています(笑)。そして美味しいフィリピン料理を楽しむためには、ぜひフィリピンの人たちに声をかけて美味しい店を教えてもらい、
できればローカル食堂へ、そして地方旅へ行きましょう!
ということです。庶民の生活からボトムアップで築かれた料理文化であり、多種彩々の郷土料理が織りなすフィリピン料理。多少の手間をかけても、きっとそれ以上に幸せな食体験が待っていますよ。美味しいフィリピン料理で、皆さまの旅や英語留学、フィリピン滞在がより充実したものになることを願っています!
↓フィリピンへ行けるその日までは、大人気お土産「7Dのドライマンゴー」でしのぎましょう(笑)ウマイですよ。
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