こんにちは、ミャーです。リアルタイムではただ今、チェンマイ。体調のことやビザの問題・・・いろいろ考えた末に
いやなことは先延ばしにしよう。
と決めて、2回目の予防注射を打たずに、とりあえず一旦旅を進めております。さて、今回の話はバンコクで有名なトムヤンクンのお店。日本で食べた、いや、これまでタイで食べたトムヤンクンとはひと味違う、エビ味噌が溶け出してご飯がすすむ、濃厚トムヤンクンのお話です。
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同じような店が2軒並んで大変まぎらわしいので、計3回も行っちゃいました。
カオサン通りから2本ほど北にあるこのお店、もともとタイの美味しいものについて書いてある本で紹介されていたラーンクンジムという店を訪ねて行ったのです。ところが、店の前をうろうろしてみたものの、
ラーンクンジムという店は見つからず、バンランプー/Banglamphu という店が2軒並んでいるのみ。
本に掲載されている写真と見比べると、どうもこのバンランプーとラーンクンジムは同じ店を指しているように見える。そして上の写真のバンランプーと、
その右隣のこちらのお店、どちらも同じバンランプーという店名だというのです。googlemapの口コミを見る限り、どちらもメディアに紹介された有名店のようですが、この状況で得られる結論はひとつ。
これは両方食べる必要があるなぁ。
ということです。だって、もしもですよ、
後で自分が食べなかった店の方が美味しかったと知ったら悔しいじゃないですか。
ということで、まずは店名の後ろに(orijinal)と書いて本家を主張している、向かって左のお店から。
トムヤムクン・バンランプー(左)
向かって左にあるこのお店は、店頭に氷を敷いたエビが山盛りにされていて、その鮮度はなかなかのもの。
強火力でグツグツと煮立っている鍋からは、食欲をそそる香りが溢れ出ています。1人であることを伝えると相席に案内され、
トムヤムクン1つ。
とオーダーを通します。
さほど待つことなく提供されたのは、大ぶりのエビの身がゴロゴロと入ったトムヤンクンとご飯。なるほど、
ご飯はオーダーしなくても、デフォルトでついてくるのですね。
つまりこのトムヤンクンは、スープとして単体で楽しむより、ご飯のオカズとして位置づけられているということでしょう。実際にスープを啜ってみると、トムヤンクンらしい
酸っぱさと辛さはあるものの、まったり濃厚な旨味が主軸となって、確かにご飯がすすむ味です。
中には弾けんばかりのむちむちのエビが3尾。日本でこれが出てきたら、その大きさにテンションが上がって、
思わず様づけで呼びたくなるクラスのエビです。
これを外殻だけ外して、脚とエビ味噌ごとスープにぶち込んであるので、スープの中にはエビ味噌や卵がゴロゴロと転がっています。
なんて贅沢な!
海老の他にはフクロダケと、タケノコに見えるのはもしかしたらジャックフルーツの実でしょうか。定かではないのですが、基本具材はその3種類だけのシンプルな構成。それをご飯にぶっかけて、汁をまわしかけ、
わしっとご飯ごと口に放り込むと・・・もう絶妙!!!
ガンガンに炊いて味を引き出しているとはいえ、そこはエビなのでクドさはありません。ついつい後引く美味しさに、大ぶりの皿のスープも飽きることなく1人で完食しました。
昼間っから汗ダクダクになって、お会計をすると水1本と併せて160THB(565円)。「トムヤンクンの概念が変わる」という口コミが多数寄せられている通り、
確かにこれまで食べたトムヤンクンとは似て非なるガッツリ系トムヤンクンでした。
さて、実はこのお店数日後にもう1度リピートしています。前職のときにお世話になった池田さんという方から連絡をもらい、
今バンコクに来てるんだけどご飯食べる?
とお誘いをいただいたのです。ぜひぜひ!と行ってみたら池田さんが待っていたのが、まったく同じこの左側のバンランプーだったというオチ。
池田さんオーダーの浅利を炒めたものや豆腐を揚げたような料理をご相伴にあずかり、再びトムヤンクンもいただきました。
2回食べても、やっぱり美味い!
普段であれば、さすがにもう右側の店はいいやとなるのですが、不思議なご縁で再び翌日にリベンジの機会がまわってきて、連日のトムヤンクン詣りとなったのです。
トムヤンクン・バンランプー(右)に行ってみたけれど・・・
2回目のトムヤンクンの翌日、フィリピン英語学校b.E Campでユニットメイトだったヤゴーさんが、6か月の学校生活を終えてタイに旅に来て合流。少しの間一緒に旅をすることになり、バンコクからチェンマイへのバスチケットを買いにカオサン通りへやってきました。時間はちょうどお昼ご飯の頃合い。
それならやっぱり、もう1軒のトムヤンクンを食べておきましょう。
と向かって右側のバンランプーへ訪問。こちらは店頭に大きく「激旨!タイ食堂」の幕がかかっています。タイの美味しいもの情報をバンバン発信されている、この旅でも参考にさせてもらっているサイトの、お墨付きのようです。
オーダーはもちろんトムヤンクンと、前から気になっていた小さな赤貝のようなものをオーダー。
カメラを向けるとヘン顔をするヤゴーさんも久しぶりの感覚。一緒に行ったボラカイのTシャツがヘナヘナになっている所に、時の流れを感じます。
先に貝が到着。見た目はまんま赤貝ですが、赤貝同様に
ヘモグロビンの鉄臭さが効いて、パンチのある味です。
辛~いタレを付けて食べるとちょうどよい味になりました。
さて、肝心のトムヤンクンは、
量も見た目も左の店とほとんど同じ。
なるほど、味の方はどうかとスープを食べてみると、
やっぱり味もほとんど同じ。
つまり、非常に美味しいのですが2軒食べ比べる意味はありませんね。敢えていえば左の店の方がエビ以外の具が多かった印象がありますが、それも誤差の範囲といえます。
まあ、2回食べても3回食べても美味しいので文句はない。
のですが、結論としては、空いていて入りやすい方で食べればよいようです。もう少し掘り下げて、2店間の歴史とドロドロの抗争劇について掘り下げてみたい(←ただの妄想です)ところですが、今回はどっちも美味しいで満足するとしましょう。いずれにしても、
これまでトムヤンクンにピンとこなかった人にこそ食べていただきたい、ご飯がすすむ濃厚トムヤンクンでした。
次回予告
バンコク篇、あと2回くらい続きそうです。次回はマレーシアで食べて本場の店への訪問を誓った、小盛りの麺を次々平らげるボートヌードルの有名店と、麺つながりでご紹介するアヒル入り汁麺が美味しいダック・ヌードルハウスをご紹介します!
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