前回に引き続き、実質インド最終日となるコルカタの1日。カーリーガート寺院で山羊の生贄の儀式を見た後は、インドのストリートフードを思う存分楽しむことに。これまでは評判の良い店を優先してB級グルメ的なものは控えめだっただけに、
この思いつきに俄かにテンションが上がります。
そしてネットの不確かな噂と勘を頼りに辿り着いたチャンドニーチョーク・マーケットは、電気街なのに、魅力的な屋台が軒を連なる狙い通りの場所でした。
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チャンドニーチョーク・マーケットは電気街。でも屋台もたくさんあるのです。
Jatin Das Park駅まで戻ってきたものの、問題はどこへ行けばインドらしいストリートフードが食べられるのかです。「コルカタ 屋台街」と検索してみても、これはという情報はヒットせず、何度かワードを変えてやっているうちに、
どうもチャンニーチョーク駅周辺には屋台がありそうだ。
もう何年も前にどなたかが書いている記事に1行だけそれらしき情報を発見しました。
まあ、とりあえず動いてみれば何か見つかるでしょうと地下鉄で行ってみると、
第一屋台発見!
道端で揚げ物をしているお母さんがいます。さて食べ歩きを始める前に、
今回のひとりインド・ストリートフード大会。
より楽しむ為に地下鉄の中で考えていたマイルールは、以下の通りです。
- 食べたことあるものは食べない。
- 美味しそうなら、前後の見境なく全部食べる。
- もう食べられません!となったら終了。
つまり全体を見渡してから食べるものを選ぶのではなく、目についた端から、美味しそうなら即食べるというルールです。食体験を有意義なものにするべく常に2手3手先を計算して食べてきた者としては、
なんてテンションだだ上がりのルールを思いついたんだろう。
と、自分で自分を褒めてあげます。あれれ、なんだろう。書いてて少し寂しくなってきましたよ。
【エントリーNo.1】ポテト入りピーマンのフリット
1番手はお母さんの揚げ物です。ピーマンにペースト状にしたジャガイモを擦り付けて、衣に潜らせて揚げた料理です。
1個から売ってくれました。6ルピー(9円)。衣は外側がサクっとしていて、
中のピーマンのはフレッシュさを保ちながら甘味も出ている、
絶妙な火入れ加減。
なんてことないスナックなのにレベルが高いのです。すごいぞインド、いきなりの優勝候補じゃないですか。次の屋台を探すべく地図アプリで見てみると、駅の裏手にはチャンドニーチョーク・マーケットという市場があるらしい。
生鮮市場の周りに市場めしがズラリ。
そんな光景を期待して向かってみるも、一帯には電気屋さんしかありません。
おかしいな。ウロウロして人に聞いてみると、
この電気街がチャンドニーチョーク・マーケットだよ。
あら、そうなんですね。
お洒落なサトウキビジュース屋さんがいるくらいで食べ物屋台が見つかりません。アテが外れて移動しようとした所で、食べ物屋台が連なる1本の通りを発見しました。
【エントリーNo.2】フライパン1つで作るオムレツトースト
歩道に向いて置かれたカウンターに大量のパンと卵。おじちゃん2人がカウンターの中で地べたに座って料理しています。後ろから見るとあまりに無防備なオープンキッチンに、思わず吸い寄せられました。
ペタンと座りこんで料理する姿はオママゴトみたいで可愛いですが、素早い手技は熟練を感じさせます。売り物は何種類かあるようで、
この茹で卵でさえ、注文を受けてから3工程ほど。あっという間に手を加えて仕上げる姿がかっこいい。暫く観察して、一番そそられたオムレツパンを注文しました。
炭火で温めたフライパンに溶き卵を2個分割り入れて、
程よく火が入ったところで、まだ半熟の上に2つに割ったパンを乗せます。
ひっくり返してパンを下にして焼いていき、
2つあったパンを、真ん中に卵がくるようにパタンと畳んで、側面にも火を通します。
食べやすいようにザクザクっと切って完成!卵2個の豪華バージョンで34ルピー(52円)。卵1個だと多分20ルピーです。
なんのきなしに口に入れると、
びっくりするほど、パンがほわっほわわ!!!
フライパン焼きすることで熱々、中はほわんと柔らかで外は香ばしいのです。優しい味わいのオムレツとのボリューム感も完璧なバランス。
夢見心地食感の、幸せパンですよ。
オムレツに入っているピーマンと玉ねぎがアクセントになり、瞬く間に完食。うーむ、さすがインド。シンプルな食材でここまで美味しくするとは。
【エントリーNo.3】ノリの良いお兄さんの、搾りたて蜜柑ジュース
2品食べた所で喉が渇き、フレッシュジュースの店に引き寄せれました。身体がビタミンCを欲しているのか、蜜柑がとても美味しそうに見えます。
注文を受けると、ノリの良いオーバーアクションで蜜柑を放り込み、手作業で絞ってくれます。
あれ、考えてみるとこれって、手回しのスロージューサー?
低速でじっくり絞ることで栄養を損なわない、コールドプレスジュースが流行りましたが、実質それに近いものじゃないでしょうか。
大サイズ40ルピー(62円)。自然な甘さが胃にすうっと吸収されるようで、
これもめっちゃ美味いですよ。
なんだここは。本当にハズレが1軒もないじゃないですか!
【エントリーNo.4】インド版の黄色い “おじや”
次から次へと美味しそうなものが出てきて、なかなか前に進めないくらいですが、この店も立ち喰いのお客さんで盛況。黄色いご飯は一見パエリアのようにも見えますが、何でしょう。とりあえずオーダーしてみました。
思ったよりドロドロしたお米を盛り、
揚げ焼きにしたナスやジャガイモなどの副菜を盛り付けていきます。
結構大きなお皿で30ルピー(46円)。ひと口掬って食べてみると、
ああ、優しい味。
ダル(豆)のやわらかな旨味が出て、砕き米と一体になってスルスルと入っていきます。黄色いのはターメリックか何かでしょうか。スパイスが入っているのでしょうが、尖った所がまるでありません。
それは日本の“おじや”みたい。いやむもしかして、スパインのオジャに近いのかもしれません。
副菜で味の変化を楽しみ、これも一気に完食。ここまで一気呵成に食べ続け、気がつけばいつの間にか満々腹。意外と1品のボリューム感がしっかりあって、お腹に溜まるのです。
炭火で焼き立てのチャパティとかも美味しそうだし、まだ食べたいものはチラホラあるのですが、
もう美味しく食べられるラインは超えています。
名残惜しいですが今回のひとりインド・ストリートフード大会はこれにて閉幕。もう本当にびっくりするほどレベルが高くて最高だったのですが、あえて言えば、
オムレツパンが優勝!!!
インドで屋台めしって、やはりお腹壊す人も多いのだと思いますし、なかなか勧めづらいですが、値段に比べクオリティが滅法高いものがあったりして、嬉しくなります。胃腸に自信のある方は、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょう。
因みにせっかくの電気街なので、バス移動で破損したタブレットの代わりを購入しました。日本未発売っぽいサムソンのGalaxy Tab A 11,000ルピー(16,940円)。バンガロールでは中古型落ちが1万円からでしたからね。今の所すこぶる調です。
次回予告
インド最終日に屋台めしを目一杯楽しんで、もうこれで思い残すこともありません。次回コルカタから飛行機で、バングラディシュのダッカへ!これまでの旅で一番難敵の国となった、バングラディシュ篇スタートです。
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