5月24日水曜日。ミュンヘン3日目となるこの日は、久々に日帰りツアーに参加してローテンブルクという南ドイツの可愛らしい町を訪れます。いい歳したオッサンが “可愛い町” ツアーにソロ参加?
バッカじゃないの⁉︎
という声が聞こえてきそうですが、これでも自重したのですよ。だってまさかノイシュヴァンシュタイン城に行くわけにはいかないじゃないですか!
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。
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こちらのツアーもお城には行くようで、不可抗力のハーブルク城見学。
今回のツアーはget your guide サイトで予約した「ローテンブルク&ネルトリンガーリース 1日バスツアー」で66€(9702円)でした。自力で行くことも考えたのですがなかなかハードルが高そうだし、調べた感じ自力でもそこそこお金がかかりそうなのです。
7:45の集合場所は、宿から歩いてすぐの場所。少し早めに行ってみると、各ツアーの看板と大型バスが連なっています。ひと通り見てみたけれど、予約していたツアーはありません。客待ちをしているツアー関係者に聞いてみたら「これがそうよ」と。
あれ、ネルドリンガーリースってのは行かないんですか?聞くと答えはなんと、
通るわよ。風景をバスの中から見るの。
代わりにハーブルク城というのの見学が加わっています。まあローテンブルクへ行ければ何でも良いのですけどね。今の今までネルドリンガーリースが何かも知らなかった訳ですし。
ほぼ満員御礼の大型バスにはガイドさんが1名添乗。発車する前に3回も確認されたのは、
このツアーはノイシュヴァンシュタイン城へは行きません。皆さん大丈夫ですね?
それだけノイさん(長いので省略)行きが人気なのでしょう。
仕事熱心なガイドさんは始終英語で景色や諸々の解説を続けているのですが、ふと聞き捨てならない単語が聞こえてきました。
この辺りはもうロマンチック街道です。
そう。昭和の時代、生活に疲れた世の奥様の8割が憧れ夢見たというあのロマンチック街道です。せっかくノイさんを避けたのに、不覚にも禁忌エリアに足を踏み入れてしまったようです。
ところが車窓からいくら目を凝らして見ても、ロマンチックな気配は微塵もありません。添乗員さんのガイドによると、
ここからは見えませんが、そこの村の教会はとても綺麗なんですよ。
その解説でよく暴動が起きないなと感心しながら、そっとイヤホンを耳につけたのでした。
8:30に出発したバスは、10:10にハーブルク城へ到着。ノイさんと同じ南ドイツの城ということで身構えて臨んだものの、
うん全然キラッキラしていません(安堵)
城内見学に別途10€(1470円)を払います。この場限りのガイドさん2名が加わり、3つのグループに別れて見学開始です。
狭い階段を登るとそこは回廊。
壁に開いている銃眼には、穴を開けた木のボールが入っていて角度を変えられるのですよ。などのネタをハイテンションで喋っておられます。
その度に「ほぉ、確かに動きますね」などとグリグリ触ってみたりするのですが、
慣れないことすると疲れますね•••。
そっと立ち位置を修正し、目立たない団体の隅っこを確保します。
回廊から見るハーブルク城は、下から見るよりずっと素敵で、
庭園もやはり上から見た方が良いですね。
ここは戦争で捕虜にした偉い人用の牢屋。身代金を取るのに大事に扱われたそうです。リアルな人形の目が何か訴えているようですが、
もしかして安田顕さんですか?
対してこちらは一般の牢獄。人形の落差がすごくて切なくなりますね。
盾の紋章の話だとか、エッティンゲン家の家系図だとか、なるほどツアーの解説ってこういうのなんだ。
ここは倉庫兼、最終避難所。たとえ城を落とされても、ここに籠もれば分厚い壁で手も足も出ない。
井戸やトイレもあるので、諦めるまで籠っていられるという寸法です。一応写真ありますけど、
トイレの写真いらないですよね?
最後はホールを見学して終了。ガイドさんのお陰で、いつもなら「ほほう」「ふーむ」で終わる所を小ネタ混じりの文章にできましたね。
ローテンブルクでまずはご当地料理!
ハーブルク城を出て間もなく、地図上ではネルドリンガーリースなのですが、風景は特に変わることもなく。いつの間にか通り過ぎてしまったよう。
往時の日本の旅行会社ならこれでもかと仕込みをしそうな所ですが、さすが最低価格。あっさりしたものです。13時過ぎにバスはローテンブルクへ到着。ここから16:15まで、約3時間の自由行動です。
希望者はわたしに着いてきてくださいね。町で最古のパン屋さんや、お勧めの店もご案内します。
と、添乗員さんはとても仕事熱心。
わたしはというと、まずは目星をつけていたレストランへ直行です!
壁を抜けて町へ入ると、いきなり雰囲気のある建物が並びます。少し北へ行った所がローテンブルクを代表する撮影スポットのプレーンライン/Plönlein。
まあ可愛い♡
角度も工夫して色も少し加工してこの感じです。実際は3割減くらい。夢を壊して申し訳ないのですが、でもここに限らず素敵な町並みなのは間違いありません。
尖った三角屋根がいいですよね。
レストランへは町の中心部を通らずに、裏道からの最短ルート。
町の北はずれにあるレストラン、Gasthaus zur Schranne に到着しました。
メニューにサッと目を通しますが、注文するものは既に決まっていてですね、
ローテンブルクのあるフランケン地方の名を冠するフランコニア・ソーセージ/fränkische Bratwürste を狙っていたのです。
ワインも勿論、フランケン地方のものをグラスで。シルヴァーナー/Silvaner とあるのは葡萄品種ですね。青リンゴのような豊かな果実味で、凛とした澄んだ感じがドイツの白ワインらしい。
ソーセージだけじゃ愛想が無いので、これもフランケン地方料理だというラビオリスープ/Maultäschle in Binderbouillon。牛のブイヨンスープなのですが、
これが塩強すぎて•••。
全ての味をぶち壊してしまうほどの塩分量ですね。
ラビオリは可愛らしくていいねと思ったら皮が分厚すぎて、
中身の味が分かりません(泣)
しまった、これは店を外したか!期待していたフランコニア・ソーセージも心配です。
うん、見た目は悪くない。どころか、かなり美味しそうですよ。ソーセージは勿論、ジャガイモもツヤッツヤじゃないですか。
切ってみると断面はこの通り。問題は味なんだよな〜と恐る恐る食べてみると、
なんだちゃんと美味しいじゃん!
断面の見た目より粗挽きで、練り物のようなムチンという弾力があります。バリッと焼いた厚めの皮と、練り込まれたハーブで飽きることなく食べられるのです。さすがドイツ、ソーセージは外さないですね。お会計は22.3€(3278円)。よし、ひとまずローテンブルクのミッションクリアです。
ローテンブルクの町歩きとクリスマス博物館。
お昼を食べ終えて、残された時間はあと2時間。さほど余裕はないですが、行ける限り町を歩いてみましょう。
ローテンブルクの町はぐるりと城壁が取り囲んでおら、あちこちに登り口があって城壁を歩くことができます。
こんな感じですね。
上に登ってもそれほど高さはないので、町一望とはいきませんが、
木々の緑と赤屋根が素敵です。
すごいなあ、ここで生まれてここで育って、ここが故郷だという人がいるんですもんね。
あの緑のがうちの実家ね!
とか言ってみたいもんです。
こちらは反対の南端にあるシュピタール門/Spitaltor。門自体が建物になっている立派なもので、
中は多層階。
時間に余裕があれば探検できそうです。
南の城壁も少し歩いてみました。
最初は雰囲気のある建物に目がいっていましたが、
よく見てみると、掲げられている看板が素敵ですね。
うんうん、いいですねローテンブルク。
こちらは町を歩いてるととても目立つ聖ヤコブ教会/St.-Jakobs-Kirche。
入場料3.5€(515円)かかるそうです。
時間もそれほど余裕ないし、外から覗くだけで良しとしましょう。
普通なら最初に来るであろう、町の中心マルクト広場(中央広場)/Marktplatz に到着。脇には立派な旧市庁舎が建っていて、
正面のこの白い建物には観光案内所が入っています。ここの時計がカラクリ仕掛けになっていて毎時0分になると動くそう。
鐘が鳴って窓が開きましたが…
随分と地味じゃありません?
昔々ローテンブルクが占領された時、大杯のワインを飲む賭けで町を救った市長の伝説を表したものだそうなのですが、影になってよく見えません。うーむ、残念。もっと早い時間の方が良く見えるんでしょうか。
プレゼントの箱を山積みにした楽しそうな車があると思ったら、ここがローテンブルク名物のクリスマス博物館。口コミによると有料の博物館よりもクリスマスショップの方が面白いというので、ショップだけ拝見いたしましょう。
あ、どうもお疲れさまです。
いきなりサンタさんが出迎えてくれましたよ。
中はかなり広くて、幾つもの小部屋が繋がっている感じ。
思えばクリスマスではしゃいだのは、せいぜい遠く大学生の頃までですかね。
結婚もせず子供もいないとなると、クリスマスとは縁遠くなる一方ですが、久しぶりに子供の頃を思い出します。
今なら日本でもこういう素敵クリスマス•グッズは買えるんでしょうか。
子供がいるならここで大量に買い込んじゃうんだろうなと思ったら、いますね大量買いの日本の方が。
店には日本人店員もいるようで、買い物サポートも万全です。
これ何だろうと思ったら、日付の振られた小さな引き出しを開けると、音楽が鳴り人形が動くんですよ。
おお〜欲しい!
きっと引き出しに小さなお菓子を入れておくやつですね。70歳くらいになっても独り身だったら、老人ホームに入るときに買っていきましょうかね(絶望)
残った時間はお土産屋さんを物色し、
蓋付きのジョッキとか。
中世の町らしい武器屋さんとか、
あ、薬草と毒消し草は足りてたっけ?
そんな気分になるローテンブルクの町でした。
ローテンブルク名物の雪玉お菓子、シュネーバル。
ローテンブルクで最後にひとつだけやり残したことがありまして、それはこの町の名物お菓子をたべること。
さっきは人で溢れて買えなかったので、時間をおいて来てみました。
色々なフレーバーがあって、大きいの3.3〜4.2€(485〜617円)、小さいのだと1.7〜2.4€(250〜353円)です。シュネーバル/Schneeballen は雪玉の意味だそうで、その正体はパイ生地を細長く、きし麺状に切って丸くして揚げたもの。
そこに砂糖をまぶしたり、キャラメルやチョコなどをコーティングしたりするのです。これは大サイズの方なのですが、
いや本当に大きいですよこれ!
ザクザクして食感が楽しいしおいしいのですが、大きい方は食べ切るのが大変。ボロボロと破片が落ちてくるし、食べる場所も要注意なのです。
併せて買ったコーヒーで甘さを中和して、ようやく食べ切りました。これにてローテンブルクはお仕舞い、集合場所のバス駐車場へ戻ります。
帰りのバスからもロマンチックな気配の無いロマンチック街道を眺め、いつしかそれがNetflixに代わり、
19時半にバスはミュンヘンに到着。ふう〜久々の団体行動つかれました。
次回はミュンヘンを発ち、オーストリアのザルツブルグへ!モーツァルトの生まれ故郷であるこの町を歩いていると、
やはりクラシックのコンサートに行きたい!
相変わらずTシャツとウィンドブレーカーだけのスーパーカジュアルで、果たしてコンサートに行けるのでしょうか⁉︎
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