オーストリアはザルツブルグ２日目となる５月26日金曜日。この日は「世界一美しい湖畔の町」ハルシュタット/Hallstatt へ出かけます。いいですか、世界一美しいのは “湖畔の町” ですからね。
湖が世界一な訳じゃないのです！
勘違いしちゃうそそっかしい人がいるかもですからね、それはつまりわたしの事なのですけどもね（泣）、そんな訳で途中まで美しい湖を見る気満々でお出掛けしたのでした。
※文中のレート換算はアテネで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、１€（ユーロ）＝147円で記載しています。
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ザルツブルグから、まずはハルシュタット・ゴーザウミューレ/Hallstatt Gosaumühle まで。
前日にザルツブルグ中央駅のOBB（オーストリア国鉄）チケットオフィスで買っておいたバスチケット（→こちらを参照）。
これ１枚でハルシュタットへ往復できて30€（4410円）です。鉄道より景色は地味という噂もありますが、半値近いので否やはありません。
こちらはOBBオフィスで出してくれた行程表（左が行きで右が帰り）。この便に乗らなくても良いのであくまで参考例なのですが、最終目的地のハルシュタット・ラーン/Hallstatt Lahn までは基本２回乗り換えないとなりません。ザルツブルグでのバス乗り場はザルツブルグ中央駅目の前のバスターミナル、F乗り場からです。
時間に余裕があるので、鉄道駅内のパン屋さんで朝ごはんを買ってきました。
どう見てもオーストリア料理ではない、カプレーゼ風のサンドイッチ６€（882円）。安くはないですが、
これが激旨！！
パンも中身も、なかなか食べられないレベルで美味しいのです。かなり大きいので１個で充分満腹。翌日も買いに行ったけど売り切れてましたからね。あーまた食べたい（涎）
こちらがF乗り場。黄色いHはオーストリア共通のバス停マークで、写真に写っていない手前にFと書いてあります。
8:45発150番のバスがやって来ました。これでまずは１時間30分、バート・イシュル・バーンホフ/Bad Ischl Bahnhof まで行くのです。
途中幾つも雰囲気の良い湖が。もうここで良いんじゃないと思わないでもありません。
景色を眺めているうちに、ほぼ定刻にバート・イシュル・バーンホフへ到着しました。
ここはバスターミナルと鉄道駅を兼ねていて、バスでここまで来て鉄道に乗り換える人もいる模様。
バス組が乗るのは今乗って来た150番と接続している542番のGosausee 行き。
電光板には便が載っているし、発車時刻にもなっているのにバスがいませんね。まあ、少し遅れているんだろうと思って暫く待つと、
あれれ、さっきまで表示されてた便が消えちゃってるじゃないですか！まさか来たバスを見逃す筈がないのですが、周りにいた人もいつの間にかいなくなり、ふーむ
次の便を待つしかないか•••１時間。
鉄道組ももう行っちゃいましたね。そういえば、バス組だと思ってた人たちも居なくなっちゃいました。
やっぱ置いてかれたのかなぁ。
１時間後の542便には無事に乗れて、次の乗り換えはハルシュタット・ゴーザウミューレ/Hallstatt Gosaumühle。
暇なので調べてたら、この乗り換え駅はハルシュタットの湖に面していて、町とはまた違う雰囲気が楽しめるそう。美味しいソーセージ・スタンドも出ているようです。ハルシュタットの町で目ぼしいレストランが見つからなかったので、ここでお昼を食べちゃいましょう。
11:50ハルシュタット・ゴーザウミューレに到着。
ハルシュタットの町へ行く543番のバスはもうスタンバッていますが、わたしはここでひと休み。バス停からはもう、すぐ目の前が湖畔エリアで、
お〜落ち着いた良い雰囲気じゃないですか。
湖の岸辺が芝生なんて、素敵ですよね。
向こうからはカヌーに乗ったカップルが向かって来ています。いいですね、カヌーは楽しそう。
水の透明度はかなりのもので、もう少し暑くなるとここで泳ぐこともできそうです。かように中々素敵ではあるのですが、
世界一と言われると？
などと勘違いしたまま思っていたのでした。
お昼はこちらのソーセージ・スタンド。
注文したのはハウィドッグ/Hawi dogです。ボスナスタイルのホットドッグと書かれていますが、聞くと昨日食べたボスナとはちょっと違うとのこと。
ふむ、ちょっとじゃなくて全然違う。
ソーセージも違えば玉葱じゃなくキャベツだし、カレー粉もかかっていません。でもソーセージは30cmを超えそうな大きさで、パンはカリッとふわっと。美味しいから何でもいいか。
湖畔でホットドッグなら、相棒はやはりビールですね。ハウィドッグと合わせて11.4€（1676円）。とても贅沢な時間です。
※ソーセージ屋さんはこちら↓です
やはり美しい！ハルシュタット町歩き。
見知らぬ土地の郊外へ出かけるからと身構えていたけれど、来てみれば普通にGoogleマップの経路検索も使えるし、電波さえ繋がっていればどうということはありません。
ハルシュタット・ラーンへ行く543番のバスも時間通り。これに乗って10分足らずでハルシュタットの町に着きます。
ハルシュタット・ラーンで降りると、そこは町のやや南はずれ。
ここから町の北にあるビューポイントまで町歩きです。するとまだ町の入口だけど気になる看板がありますね。
SALT STORE ですって。
なるほどこの辺りでは岩塩が取れるのですね。
キャリーケースには五島の塩を忍ばせていますが、味は気になりますね。
ミニチュアのボトルが0.99€（146円）で売っていたので買ってみました。
うん、甘みがあってミネラル感が強い。お肉に合いそうですね。
塩っぱいものの後は甘いもの。
湖っぽい色がいいじゃないですか。
何味か食べても分からなかったけど、1.9€（279円）です。因みにハルシュタットの町は、けっこう現金オンリーな店が目についたので、行かれる際は現金のご用意を。
雰囲気の良い家々を楽しみながら町を歩きます。
土産ものもカラフルで良いですね。暫く歩いてふと振り返ると、
おお〜これは綺麗。
緑の中に家が埋まっているようで、とても素敵です。所々で湖畔に出るのですが、そこからの景色はこんな感じ。
ほぉ…。
筆先のように尖った塔が湖に映えますね。
湖自体も良い景色だけど、特筆するほどではありません。あ、なるほど。
美しいのは湖畔の “町” の方なんだ！
とここに来てようやく理解した次第。
可愛らしい家に囲まれた広場を通り、
とんがり塔のあるルーテル教会。
優美な外観に対して、中は意外とシンプルですね。この教会から200m余り北へ行くと、ビューポイントです。少し坂になった場所から町と湖を眺められて、
ほほぉ〜なかなかですね。
世界一と断言できるか微妙ですが、これはたぶん時間と天気にも左右されそうですね。
青空が広がっていたら、また全然印象が違うんでしょう。うんでも、この天気でもやっぱり綺麗ですね。
ビューポイントから町の中心へ戻るのに、今度は一段高い所を通ります。
階段と坂を登っていくと、Pfarrkirche Mariä Himmelfahrt という全然読めないカトリック教会があります。
ここの前庭は、これたぶんお墓ですよね？
花壇のように華やいで、美しい。
中はこんな感じで、
地下もあります。
この辺りからも尖塔を間近に湖も見えて、良い景色です。
さて、教会を出て町へ戻りましょうか。下に降りるのに屋内階段があったりして、不思議な造りの町ですね。
手漕ぎボートは諦めて、遊覧船に乗りましょう。
湖に来たなら水の上に出たい。湖畔の町が美しいなら、湖の上から見たらきっとなお一層。鉄道組の皆さんは湖の対岸の駅で降りて船で町まで渡ってくるのですが、バス組は直接陸路で来ちゃってますからね。何かしら水の上に出たいのです。
お昼に見たカヌーのレンタルは見つからず、これは小舟をチャーターして漕いでもらうやつ。レンタルボート屋さんも見つけたのですが、
エレクトリック・ボートというのは電動モーターで動くもので、少し高いし風情がありませんね。パドル・ボートが出払っていたので、ビューポイント帰りに再び確認にきたのですが、
まさかのスワン∑(ﾟДﾟ)
中東系オジサン２人が仲良く足漕ぎしてましたけどね、流石にこれに乗る勇気はありません。
そんな訳で、残る選択肢は遊覧船しかありません。１時間に１本出ていて、ぐるりと回って15€（2205円）。
バス乗り場に近いハルシュタット・ラーンから対岸の村、そしてハルシュタットの町中と３箇所を50分ほどかけて回ります。
眺めの良いデッキに席を確保したのですが、船は反時計回りに岸に近い所を回って行くので、基本右に座った方が町の景色は見やすいようです。
くそう、やられた。
それでも湖の上はやはり気持ち良くて、これが快晴だったらと思わずにはいられません。
おお、対岸にあってずっと気になっていた瀟洒な洋館。
いかにも密室殺人ミステリーな雰囲気です。
ぐるりと回って再び町側へ。ふむふむ、やはりこちらの町並みが綺麗ですね。
50分のクルーズはあっという間に終了し、まだハルシュタットには上から町を見下ろすビューポイントだとか滝だとか、見どころは多少あるようですが、もう満足。少し早いけどザルツブルグへ帰ります。
来た時と同じルートで543番から542番、そして150番と乗り継ぎます。最初のアレは何だったのかと思うほどスムーズな接続で、ザルツブルグに帰ってきたのでした。ああ、洗濯しないと…。
※ハルシュタット・ラーンの遊覧船乗り場はこちら↓です。
次回はザルツブルグからウィーンへ。さっそくウィーン名物のシュニッッェルに、カフェ・ザッハーでの元祖ザッハトルテ。ウィーングルメを堪能してきました！
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