こんにちはミャーです。リアルタイムでは只今オランダのアムステルダム。明日にはブリュッセル、その後はロンドン、アイスランドと動きますので耳寄りな激旨情報をお持ちの方がいらしたら是非ブログのコメント欄やSNSで教えてくださいませ。
さてブログは6月8日の木曜日。朝起きてみると風邪の症状は現状維持。咳は出るけどまあ大丈夫。ところがですね、風邪につけ込んでアイツが顔を出してきたのですよ。足が痛くなるアイツ、
まさかの風邪と痛風ダブルパンチ!
前日はビゴスとキンジュクという重量連続爆撃のような料理に完敗を喫し、この日はもうポーランド最終日。逆境甚だしいのですが、なんとしても失点を取り返さねばならない1日です。
※文中のレート換算はポーランドで実際にセディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1zt(ズウォティ)=33.6円で記載しています。
ブログ村ランキングに参加しています。下のバナーをクリックしていただけると、ポイントが上がる仕組みです。ブログを続ける励みになるので、1日1回クリックしていただけると嬉しいです。
↑↑↑このバナーです。怪しいサイトには飛びませんので、ご安心ください
ポーランドの餃子 “ピエロギ” をミルクバーで。
ポーランドにはミルクバーという業態があって、元々は共産主義の時代の労働者向けカフェテリア。乳製品や野菜などの料理を中心に食べさせた為にミルクバーと言うそうです。
つまりポーランドの大衆食堂ですね!
そのミルクバーの人気店があるというので、午前11時、若干足を引きずりながらMilkbar Tomasza という店にやって来ました。
シンプルながらもセンスを感じさせる外装。
取り敢えず席を確保してカウンターで注文と支払いを済ませると、料理を席まで持ってきてくれる仕組みです。
メニューは色々あって、スープとメインがセットになった日替わり定食は32zt(1075円)とお値頃です。ただし日替わり定食やメイン料理は12時からの提供で、午前中に食べられるのはパンケーキとかパニーニとか。でもご安心を、ポーランド料理としてはポーランドの餃子に近い料理、
ピエロギ/Pierogi は朝からOKなのです。
スロバキアでもピロヒーという似た料理を食べましたが、やはり違うものなのでしょうかね。
飲み物は生搾りのグレフルジュース13zt(437円)。少々お高めですが、今はビタミンC優先でいきましょう。
く〜沁みる。
この店のピエロギは中身が4種類あって、それぞれ茹でと揚げを選べます。4種類の内容は次の通り。
- お肉
- カッテージチーズとポテト
- フェタチーズと法蓮草
- カプスタ・クファショナ/Kapusta Kwaszona というポーランドのザワークラウトに木の子
こちらはお肉の茹で。舌触りがざらりと素朴な生地に、中のお肉は挽肉というよりすり潰したような食感。
食べた感じもコーンビーフに近い方向性でなかなかおいしい。上にかけてある玉葱のタレも合いますね。
そしてこちらがカプスタ・クファショナの揚げ。ピエロギって揚げてあるイメージは無かったのですが、食べてみると想像通り、
これはまんま揚げ餃子ですね!
餃子より柔らかい生地も、揚げてしまえば違いは僅か。カプスタ・クファショナはポーランドのザワークラウト、つまり昨日わたしを苦しめたビゴスの材料ですが、
この位の量なら全然大丈夫!
程よい酸味が木の子と合わさり大人の味わいです。勧められて追加したサワークリームも良く合って、おいしくいただけました。ピエロギは各16zt(538円)、サワークリームは2zt(67円)です。ところでGoogleマップでmilk bar と検索してもこの店しか出てこなかったのですが、後で気がついてポーランド語に訳したbar mleczny で検索したら結構ヒットしたんですね。失敗した〜もっとローカルなミルクバーも攻略したかったですね。次回きっと!
発見!魅惑の青空グルメ・マーケット。
ピエロギを2皿食べてそこそこお腹も膨れ、さしてアテも無くクラクフの中心部を散歩します。
ベネチアとかウィーンみたいに毎日お祭りな一大観光地ではなく、ミュンヘンやブダペストみたいな大都会でもない。落ち着きがあって所々で素敵な景色も見られて、かなり好きな雰囲気の町です。
お〜また立派な建物があると思ったら、昨日感動した聖マリア聖堂の背中でした。なんだそうだったのかとふと反対側を見ると、
おおお!これは何でしょう。屋台のような店が並び、あちこちで立ち食いしている人がいますよ。
どんな店があるのが覗いてみると、美味そうに焼けたお肉にソーセージ。
これは何でしょう。見た感じチーズの燻製みたいですけどね。
よし、これは候補1としましょう。
たった今、朝昼ご飯を済ませたばかりというのに既に食べること決定の模様です。
ここはズラリと品揃え豊富なスープ屋さん。
実はポーランド料理を調べた時に、モツのスープであるフラキ/flaki というのが気になっていたのですが、ここには置いていないですね。昨日食べたビゴスがあるのでリベンジするのも一手ですが、
いや、やめておきましょう。
2日連続敗退でポーランドを離れることになるリスクはおかせません。今日は勝てる勝負に徹するのですよ。
ピエロギも色々種類がありました。
うーむピエロギももっと試してみたいけれど、今は深掘りより範囲を広げたい。こんな魅力的な青空グルメがあると知っていれば、もう少し日数を取っておいたものを。
むむむ、大量に積んだパンが只者ではない感を醸し出しています。サンドイッチ系でしょうかね、ここは美味しい気配がありますよ。
候補2としておきましょう。
こちらもお肉とソーセージ。なかなか旨そうですが…と向こう側を見に回ってみると、
こ、これは絶対美味いやつ!
豚のたぶんスネ肉ですね。骨付き、皮付きで良い色に煮込まれています。あまりに旨そうなので、胃袋さんへの相談をすっ飛ばして思わず買ってしまいました。
付け合わせは、これまたコックリとタレを絡めて焼いてあるジャガイモで。
成人男性のゲンコツ位の大きさの肉とジャガイモ、パンで88zt(2957円)。ストリートグルメとしては高価ですが、さてお味はいかがでしょう。
まずは皮とその下の脂を少し食べてみると、
ぷるんトロリで滅茶苦茶うまい!!
ある程度脂は落ちていて、クドい感じはありません。醤油を連想するコックリしたタレがシミシミで「ちょっと白ごはん持ってきてー」と叫びたくなる味です。
ぐいっと切って中を見てみると、赤身の部分はかなり赤い。生肉の赤さではなくハムのような色ですね。肉の繊維一つ一つに塩気がしっかり馴染んでいて、もしかして一度塩蔵してから料理してるのでしょうか。肉もかなりの美味しさですが、ジャガイモもかなりです。外側は肉と同じタレで焼き焦がして香ばしく、中はホクホクと甘味を感じます。
旨い!腹キツイけどこれは旨い!!
食べながら調べるとポーランドでは豚スネ肉、ひいてはスネ肉料理をゴロンカ/Golonka と呼ぶらしく、焼いたり煮たりするのだそう。帰りがけに「これはゴロンカ?」と聞くと、やはりそうだとのこと。
なるほど、これはありがたい。偶然ですがだいぶ昨日の惨敗を挽回したのではないでしょうか。
まだまだ食べたいものがある魅惑の青空グルメ・マーケットですが、もう身動き取れないほど満腹。ここにもあったポーランドの素敵陶器を見て、一旦どこかで休憩しましょう。
ヴァヴェル城から眺めるクラクフの川景色。
クラクフ中心街の南端にある、ヴァヴェル城/Zamek Królewski na Wawelu の前までやってきて、ベンチに座って暫し休憩。
このヴァヴェル城の敷地内には、タワーとか大聖堂とかいくつもの見所があって、入場料はそれぞれ支払う仕組みだそう。
体力に多少の余裕が戻ってきたところで、建物の西側から坂を登って中へ入ってみます。上の写真に見えている塔も登れるらしいですが、まあいいですね。
今はエレベーター完備じゃないとムリですから。
ビスワ川に面した西側の城壁からは、川岸の公園と川の流れが見下ろせて、川風がとても気持ち良い。
お、あっちの方が川に近そうですね。
お〜これは心地よい。川風を思いっきり吸って、胃袋にも爽やかさを取り入れたい所です。
もう一つの塔の脇を通り、北側に向かうと大聖堂とミュージアム。
外から観ているだけでも素敵ですね。芝生もあって気持ちが良いし、
もう外からだけでいいですね。
Googleマップにはヴァヴェルの竜という、火を吹く竜の像が出ていたので城壁下の公園へ。子供たちに大人気ですが、あまり強そうじゃないですね。でもよく見ると口回りが真っ黒。もしかして夜になると本当に火を吹くとかでしょうか。
フラキを逃して、ガチョウを食べる。
一度宿に戻り気合を入れて休憩します。夜にはなんとかもう1食、ポーランドのモツスープ “フラキ” を食べに行きたいのです。
18時を過ぎてようやく「行けるよサイン」が胃袋から送られてきたので、宿から歩ける距離のKuchnia u Doroty という店にやって来ました。訪いを入れにドアを開けると、
もの凄い数のウェイティング∑(゚Д゚)
ガラス窓から見える客席もびっしりと埋まっているし、ということは店の外に屯しているオジサン達も待ち客か⁉︎ これは1時間待っても入れないパターンですよ。仕方ないので再びGoogleマップでflaki と入れて検索し、ヒットした数少ない店の中から中ギリギリ歩ける郊外の店へ向かいます。
ビスワ川を東に橋を渡ります。
空が広いですね。
渡り切った先にはSt. Joseph's Church という、これまた壮麗なカトリック教会がありました。郊外にもこんな綺麗なのがあるのなら、クラクフはまだまだ見所が多そうですね。
目当ての店、Goose Restaurant に着いてまず店頭メニューのチェックです。Googleマップではflaki でヒットしたものの、投稿されてるメニュー写真にはフラキが載って無かったのですよね。
目を皿のようにして二重三重にチェックしたものの、
どうしよう、フラキ無いよ。
ワンチャン店内に入ればあるかもですし、無くてもここで食べなきゃディナー難民。致し方なし、腹をくくって店に入りましょう。
店内は瀟洒な雰囲気で、サービスもとてもにこやかで感じが良い。
店名のGoose つまりガチョウの置物を見て「そういえばクラクフじゃこのぬいぐるみ人気だよね」と聞くと、どうやらこの1年で突如流行っているらしい。
メニューを些細に探したけれど、やはりフラキはありません。ならばもう切り替えましょう。
飲み物はやはりビタミンC狙いで自家製のレモネード。クラクフでは短い滞在で既に何度もレモネードを見かけています。定番の飲み物なのでしょうか。うん、甘すぎず酸っぱすぎず絶妙な塩梅です。
パンとガチョウ脂のペーストが自動で出てきました。コックリとしてこれは美味しい!
こちらはBarszcz czerwony do wyboru Z gesimi koldunami というスープ料理。英訳では赤いボルシチと書いてあります。
鮮やかな赤色で綺麗ですね。おそらくビーツの色なのでしょうが、ラディッシュ系の心地よい辛味があってクセになるおいしさ。
ガチョウ肉のダンプリングは午前中に食べたピエロギのように、やはり挽肉というよりすり潰したような食感です。スープが染みて、良く合いますね。
メインはこちらのロールキャベツのような料理。ポーランド語のメニュー名は全く解読できないのですが、中にはみっちりガチョウの挽肉が詰まっています。
いや詰まっているというよりも、挽肉にキャベツが1枚かぶさっていると言った方が正解ですね。1本200g近くありそうなのが2本。鶏肉よりも旨味の濃いガチョウ肉に、トマトソースも穏やかな味付けでとても美味しい。美味しいのですが、
やはり量が多すぎる(ひ〜)
ポーランド3泊は、毎度まいど食べすぎのうちに過ぎていくのでした。
店を出るともう夕暮れ時。食べ逃したフラキといい、青空マーケットの旨そうな品々といい、ポーランド料理にはかなりの未練が残ります。これはやはり、いつか再挑戦しに来るしかないですね。
次回はクラクフからチェコのプラハへ。9時間半の移動で着いたのは既に夜ですが、さっそくローカルな雰囲気のホスポダ(チェコの居酒屋)へ行ってきました。チェコ名物の生牛肉のタルタル、
やばいです、激旨です!!
↓ブログ村ランキングへの応援クリック、よろしくお願いします。