昨日、ビガンの夜の風景を貼り忘れたので改めて。しっとり落ち着いて、本当にきれいな街です。
さて、今回から3回くらいに分けて、ビガンの美味しいものをご紹介してきます。そもそもビガンへは、
フィリピン各地の郷土料理の中でも、イロコス地方が特に美味しそう!
と思って来たけど、大正解です!わざわざ食べに行きたいレベルのものが目白押しでした^^ ※ビガンはイロコス地方の中心都市のひとつです。
今回はその中でも、一番有名なイロコス名物「エンパナーダ」!
もうイロコス風エンパナーダには、ベタ惚れです!おすすめ店3店舗を食べ比べて理解した、エンパナーダの美味しさの鍵と、作り方の手順もご紹介します。
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1軒目:EMMA'S EMPANADA
ビガン到着初日、最初に行ったのがエマズ・エンパナーダ(EMMA'S EMPANADA)です。観光案内所のお兄さんイチオシ!
プラザ・バーゴス(PLAZA BURGOS)という広場の南側に、写真のような簡易食堂がずらりと並んでいますが、
これが全部エンパナーダの店!
EMMA'Sは真ん中らへんの奥側です。
この木の看板が目印ですが、奥まで入らないと見えません。遠慮せずズカズカ入って行きましょう。
そもそもエンパナーダって何かというと、
小麦粉の皮で、挽肉・玉子・野菜を包んで揚げた軽食。
元々スペイン料理だったものが、フィリピンの、特にイロコス地方で独自発展しています。
目の前で調理行程を見ることができます。
生地を伸ばして、具材を包んで、揚げる。
単純だけど、都度都度きちんと手作りしてくれるのが嬉しいですね。生地が黄色~オレンジなのは、一般的にはアナットーという実による色付け。
皮は薄くてパリパリ、中にはギッチリ具材が詰まっています。白い野菜は未熟のパパイヤで、薄めに味をつけてあります。
挽肉もあらかじめ美味しく味付けされているけど、フィリピンの水準からすると、控えめ。
それもこれも、このスカン・イロコス(SUKAN ILOCOS)というイロコス地方特産の、旨味たっぷりの茶色い酢、
これをかけて初めて完成するように計算されているのです。
EMMA'Sでは、見た限り全て揚げたてを提供。ほんの少し油の重たさを感じるものの、
充分に満足できる美味しさです!
カセドラルや噴水といった、中心街の観光スポット至近なので、観光ついでに小腹がすいた時にぴったりです。
ちなみに、エンパナーダの店では大概、このオコイ(OKOY)というものも売っています。試してみたら、
そのまんまジャコのかき揚げ。
油が重いのと、ジャコの塩気が強くて、あまり魅かれませんでした。ちなみにエンパナーダ、オコイともに1個35ペソ(74円)。
お手頃なのも嬉しいですね。
※地図は登録がなかったので、代替の場所です。
2軒目:IRENE'S VIGAN EMPANADA
このアイリーンズ・ビガン・エンパナーダ(IRENE'S VIGAN EMPANADA)も、観光案内所のお兄さんオススメ!夕方4時半に行ったところ、
作り置きのが並んでいました。あらら、ちょっと残念。上の段にある小さいのは何か聞いたら、エンパナディタ(EMPANADITA)といって、中身は挽肉とじゃが芋で皮も少し厚いとのこと。
エンパナーダには酢をかけて、エンパナディタには酢をかけちゃだめよ。
なるほど、そういうものなのですね。
スカン・イロコスがカップに入って出てきました。
まずはエンパナアディタを・・・
結構冷めてました。皮が厚いのでモソモソする。
中身も皮も、インド料理のサモサみたい。スパイスが効いていないサモサですね。揚げたてだったら、これも美味しいと思います。
エンパナーダは熱々ではないけど、まだ熱い状態をキープ。
エマズよりも具材がみっちり!食べ応えがあります。
玉子のとろけ具合も申し分なし。これは美味い!通りかかって、現在進行形で揚げていたら、ぜひリピートしたい。この店はエンパンーダ40ペソ(84円)、エンパンディタは確か20か25ペソでした。
3軒目:Casa Jardin EMPANADA & OKOY
最後はカーサ・ジャーディン・エンパナーダ&オコイ(Casa Jardin EMPANADA & OKOY)。googlemap上ではCJ's Empanadaと略されています。この店を教えてくれたのは、2日目に行ったクラフトビールの兄さん。その店については、次回書きますが、そこのお奨めはハズレ無し。CJ'sも素晴らしかったです!
半屋外の広い店内は、レンガと植物で良い雰囲気。
メニューはエンパナーダだけで9種類。といっても、中の具材を増やしたり、減らしたりというバリエーションです。
欲張りたいけど、バランスも大事!
ということでALL MEATは避けて、DOUBLE DOUBLE SPECIAL70ペソ(148円)をオーダー。肉と玉子が2倍という豪華エンパンーダです!
この日は開店間もなくで他にお客さんもいないので、作るところをしっかり見せてもらいました。まず、仕込んでおいた生地。周りの固くなった部分を切りはずして、中だけを使います。
これがパパイヤ。薄ーい味付けのザワークラウトみたい。
綿棒で伸ばした生地に、中央を揚げてリング状に敷きます。
ダブルなので玉子を2個。
ここで、1個は全卵、1個は黄身だけというテクを披露。
やるなぁ、分かってらっしゃる!
続いて挽肉。
それ、丼めしにドカンと盛っていただけないでしょうか。
ぜったい、ご飯にも合うと思うんですよね。
全部盛ったら、真ん中からパタンと折りたたみ、
クイクイっと形を整えます。
余っている端っこを、皿を使って切り落としたら、後は揚げるだけ。
ここでも、テクが発動。
初め高温で揚げて、浮いてきたら温度を落としてじっくり。
うむむ、単純に見えて、かなり気を使ってる。これが日本だったら、十中八九揚げる前の段階まで仕込みで作っておいて、下手したら下揚げも済ましちゃうかもしれません。
これをオーダーごと1個1個というのは、頭が下がります。
出来上がりがこちら。
さすがDOUBLE DOUBLE。なかなか迫力がありますよ。
玉子の黄身のバランスが絶妙!そして、この3軒目でエンパナーダの美味しい訳が、ようやく分かってきました。
肉汁、野菜汁、とろーり玉子、それに油とイロコスの酢。
つまり、
それぞれ違う旨味と粘度の美味しい汁が、口の中でお祭りをしているのです。サクサク衣から溢れる旨汁!それが鍵だと思うのです。
玉子の片方を卵黄だけにしたのは、味が薄まらないようにするよりむしろ、汁感を損なわない為だったんじゃないかと。 更に、
皮のパリパリ、パパイヤのしゃくしゃく、玉子のトローリに挽肉。固いものは一切ないのに、食感も楽しい。
だから1個食べても飽きないんですね。
翌日、思わずの再訪!どの店も美味しいけど、このCJ'sは一歩抜きん出ているように感じました。
2回目は夕方に行ったら、この込みよう。テイクアウトまで受けていて30分は待ちました。
でも、その価値はある!
飽くまで個人的な食経験の範囲内ですが、多々ある“包み揚げ系”の料理、例えば春巻き、揚げ餃子、サモサ、揚げピザ。誤解をおそれずに言えば、
このエンパナーダが今の所NO.1!!!
それくらい、惚れました。ビガンへ行く機会があったら、ぜひ揚げたてのエンパナーダにトライしてみてください。必食です!
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