ベトナムの南西部メコンデルタの町カントーは、
噂によると美食の町とも言われているよう。
ホーチミンから到着した初日は町へは出ずに、ハウ川を挟んだ対岸の宿メコン・チル・ホームステイで過ごしたので、2日目のこの日が実質カントー初日。さっそく朝から船に乗り、カントーの町へ繰り出します!
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宿からの足が船、というのが楽しい。
ホテルから町へ出るときは、スタッフさんに頼んでボートを呼んでもらいます。予め時間を決めて手配しておいてもらうこともできるし、その場で呼んでもだいたい15分前後で来てくれて、1艘あたり100k(470円)。タイミングが合えば相乗りになってグループ単位で割り勘になります。不便だしお金もかかるけど、観光で乗る船と違って、
移動手段として船に乗るっていうシチュエーションが、旅心をくすぐるのです。
町の中にある船着き場までだいたい20分くらい。対岸に建つビルを見て、
あれ、なんか思ったより都会だぞ。
早速印象が変わってきました。
帰りはいくつかある船着き場のひとつから「ここに来て」とホテルへ連絡(メールかWechatアプリ)すれば、迎えの船を手配してくれます。一応、忘れないように上陸地点をgoogle mapに登録して、街歩き開始です。
大通りには車やバイクがびゅんびゅん走り、路地に入ると個人商店が軒を連ねる町の様子は、ホーチミンとさほど変わりがないように感じます。
いくつかショッピングモールもあったりして、
中にはスーパーがあったり、
オシャレ調理器具が売っていたり、
レストランフロアでは日本食もあれば、
フィリピンの雄、ジョリビーだってあるのです。
なんだ、思ったより普通に町だな。
ネットで何でも調べるのが当たり前のいま、事前の検索で情報が少ないとそれだけで少し不安になったりしますよね。「もしかしたら何もない街かも」とか「治安はどうだろう」とか。そういう中でこういうチェーン店を見つけると、安心する一方でちょっと寂しい気持ちもあったり。いずれにしても、ここでジョリビーに入るわけにはいきません。まず目指すのは、
カントーのグルメストリートと呼ばれる、デタム通り/Đề Thám。
個人経営の飲食店が並ぶ、カントー飯の中心ともいえる場所です。
デタム通りで、カントー名物フーティウを2杯喰い!@Tiếu MÌ Hồng Phát 。
デタム通りでは、200~300mの通りの両側に多くの飲食店が並び、お昼どきや夕方にはローカルも観光客も多くの人がご飯を食べにやってきます。
でもあまり観光化されていない印象で、
たまたまご飯屋さんが多い普通の通りのような感じです。客引きとかも居なくて良い感じだけど、通行客へのアピールも弱いので、事前に情報がないとどこに入るか決めるのが難しい気もします。
今回は予め、ホテルの人にお奨め飲食店を教えてもらっていたので、それを頼りに店を決めました。まずカントーで食べなきゃなのは、
何といってもカントー名物のフーティウ!
その専門店のTiếu MÌ Hồng Phátというお店です。
店先に濛々と湯気の上がる調理場があって、英語は単語が少し通じる程度だけど指差しで注文できます。汁ありのフーティウを注文し、ローカル店としては小ぎれいな店内で席について待ちます。
お昼前の中途半端な時間だからか、また客入りの少ない店内です。さほど待たずに、料理が届きました。
汁ありフーティウ40k(188円)、注文する時に「これも入れるか?」というジェスチャーに全て頷いたからか具沢山。挽肉入りのワンタンがごろごろ入っていて、
この薄切り肉が、柔らかくて激うま!
そして何といっても、特筆すべきはフーティウという種類の麺それ自体。
ベトナム南部で広く食べられている半乾燥の米麺フーティウは、特にカントーのものが味が良いと評判で、ベトナム人がカントーに来ると、お土産にまとめて買っていくのだそうです。そしてこの店のフーティウも、
噂に違わずかなり美味しい!
独特の歯ごたえのある麺にテンションが上がり、一気に平らげて思ったのは、
これ、汁なしで食べたらもっと美味いんじゃないか。
店のおばちゃんに「汁なしでもう1杯」とオーダーするも、まさか2杯も食べると思わないおばちゃんには中々理解してもらえず、最後は呆れられながらも追加の1杯をゲットしました。
汁なしフーティウには、スープが別添えでつきます。そして先ほどの薄切り肉は細く千切りにカットされて、麺と絡みやすい仕様。
やるな。分かってるじゃあないですか。
案の定、汁なしで調理されたフーティウは、
そのモチっとした食感がより強まって、あぁ~これすごい美味いよ~!
ホーチミンで食べたフーティウもかなり美味かったけれど、それでもこちらの店に軍配が上がるかもしれません。好みで良いけれど、麺の特徴を楽しむのであれば、汁なしがお奨めです。
町歩きには欠かせないローカルカフェ、時々ベトナムプリン。
ホーチミン同様に、カントーの町にも至る所にローカルカフェがあるのですが、一方で冷房完備のカフェは少ない。宿まで船に乗らないと帰れない私は、必然的に一度町へ出たら出っ放しなので、1日に何度もローカルカフェのお世話になりました。
クラクラするほど暑いので、冷房がなくても日陰で休めるだけで助かります。頼むのはもちろん砂糖抜きのアイスコーヒー。でも1日に3度4度と入っているとさすがに飽きてくるので、
時にはベトナム・プリンの、バインフラン屋さんでひと息なんていうのも、オススメです。
冷蔵庫が無くて、クーラーボックスから出したバインフランですが、氷を乗せて冷やしてくれるのがベトナム流。少し固めで美味しくて、
1個7k(33円)と激安!
バインフランとして特別な美味しさ、という訳ではないけれど、超ローカルな雰囲気と値段込みでお奨めです。google mapに登録がありませんが、一応場所はこちらです。
ローカルカフェで息継ぎをしながら、熱暑のカントーを歩いていると、ところどころで生鮮市場を発見しました。その中でも規模が大きかったのが、こちらのタンアン市場/Chợ Tân An。
カントー最大級の生鮮市場、タンアン市場/Chợ Tân An はかなりローカル指数が高めです!
Đường Hai Bà Trưngという通りに入ると、道端で野菜や海産物を売る人が増えてきて、
お、これは何やら市場の気配がするぞ。
と鼻を利かせてたどり着いたのが、タンアン市場。カントー街中にある市場では最大規模だそうです。
カントーでも果物は沢山食べられますが、
特に多いのがスイカ!
山のようなスイカを町のアチコチで見かけます。
野菜の鮮度もなかなか良さそうで、
メコン河口部に面しているので、海産物も豊富。タコやマテ貝など、他のインドシナ諸国ではこれまであまり見かけなかったシーフードが並んでいます。
場内に入ると、そこら中が水浸しの、まさにウェット・マーケット(生鮮市場のことをwet marketと呼んだりします)。午後だからか、もう半分は店仕舞いしてしまっています。
そしてやっぱり午後だからか、
アジアの生鮮市場に慣れてきた私でも感じる、なかなかの匂い。
場内から今度は川側に抜けてみると、
ますますローカル風情が強くなって、市場好きとしてはかなりグッとくるものがあります。
秤を置いている木の小棚なんか、もう風情があって堪りません。
ちゃんと部位ごとに細かく分けて売っているのもポイントが高い。とはいえ、ここで買うには勇気が要りそうです。
川沿いには大きなステンレスの盥が並んでいて、もう完全にお仕事終了モードです。
でも川から運んできた魚やら何やらを、ここで陸揚げして大きな盥に移して売るのかもと想像すると、
早朝にはメコンデルタらしい、活気ある光景が見られるんだろうなあ。
今回は日程の関係で叶わなかったけれど、次回チャンスがあれば是非見に行きたい場所です。
おまけ:ディープなDIYストリートも見ていて楽しい。
ひたすら歩いているうちに見つけた、この裏通り。google mapにも通りが載っていないようなのですが、
キャスター専門店とか、
これは何ていうんでしょう。詳しくないので分からないけれど、ホームセンターが裸足で逃げ出すような本気モードの部品屋さんが沢山ならんでいて、面白い。
もう既に、ガラクタにしか見えないものも売っています。
その筋のご趣味をお持ちの方は、ぜひ覗いてみてください。
次回予告
本当は今回の記事で、初日の夕食の“手巻き生春巻き”までご紹介したかったのですが、長くなったので次回へ持ち越します。次回、美食の町カントー②は、カントー名物バイン・ホイを使ったその生春巻き!
カントーに行くまで聞いたこともなかった、バイン・ホイの実力
をレポートします。
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