バンコク4日目の10月5日(土)、いよいよタイ食材を使った料理をすべく、朝から買い出しへ出かけます。目指すはクロントゥーイ市場/Khlong Toei Market。
バンコク最大級の生鮮市場とも、プロが買い出しにくる卸売り市場とも言われています。
中には「臭い汚い超ディープスポット」なんていう紹介をしているサイトも見られますが、
とんでもない!アジアの生鮮マーケットとしてはかなり清潔で、よく品質管理された超優良市場だと思います。
まあ感じ方は人それぞれですが、かくいう私も今回は見るだけではなくて欲しいものがあれば買って良い。持って帰って料理することができる!と、いつもに比べてテンションは跳ね上がっているので、
逆の意味で人のこと言えない。
かなりカサ増しして魅力的に見えているのでしょうが、それを差し引いても興奮必至!魅惑のクロントゥーイ市場をご案内します。
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土曜朝8:30のクロントゥーイ市場は、多分ドンピシャでした。
クロントゥーイ市場へは地下鉄MRTの Queen Sirikit National Convention という駅が最寄になります。クロントゥーイ/Khlogn Toei という駅もあるのですが、わずかに遠い。といってもどちらも歩いて1km未満と比較的アクセスしやすい場所にあります。
と言いながら、私の場合はモーターサイ(バイタク)に乗ってまっしぐら。
電車に乗る時間ももどかしく、2.2kmの距離を数分で走ってもらい、到着したのは朝8:30。
プロが買い出しにくる卸売り市場だから、
かつての築地場内のように荷運びの押し車が激しく行き来し、ぼさっとしてると危ない。
という情報もありましたが、そんな殺気立った雰囲気もなく、気楽に歩いて回れる雰囲気。お店の人たちも心なしか余裕があるように感じます。とはいえ業務用市場の側面があるのは確かで、
そこかしこに人力で荷物を運ぶ人たちが。篭とか、ドラム缶とか・・・
もう、こういう姿を見るだけでキュンキュンきますね(←同意前提)
それはともかく市場は混雑している訳でもなく、品物も山のようにあって買い出しには最適のタイミング。午後でも商品はたくさんありそうですが、暑い国で屋外に長時間置かれた生鮮食品って、ちょっと不安になりますからね。
おいしそう!
と思えなければ市場を見てても楽しくないわけで、やっぱり市場に行くなら朝の内がベストです。
まずは青果!ハーブも野菜も驚きの値段です!!!
さて今回の買い出しですが、
何を買うかは出たとこ勝負!
なにせ素人の個人買いがどの程度できるのかも、少量購入がどの程度きくのかも全く不明なのです。とりあえず一昨日スーパーで買ったグリーンカレーペーストと、マレーシアのお土産で買っておいたインスタントのラクサ(カレーラーメン)、これを活用することを念頭に、市場をくまなくチェックしていきます。
まずは野菜や果物が並んでいる区画へずいっと踏み込んでいくと、
おお!ちゃんと小分けされて1束10TBH(35円)とかで売っているじゃないですか!
これは買いやすい。一気に敷居が下がりましたよ。ある程度まわった上で、鮮度や品ぞろえが良い店で基本のハーブ類を購入します。パクチー、バジル、コブミカンの葉とコブミカンの実。
生姜もここで買って、5種類あわせて50THB(177円)。
え、まじですか?
都内でパクチーサラダなんて頼んだら、1皿800円とかしますよ。この時点で理性がふっとびそうになるのを必死に抑え、買い物を続けます。
ぜったい使いきれないレモングラス10本以上束で、これも10THB(35円)。
タイのライム「マナオ」だと思って買ったこれは、実はオレンジでした。でも1kg 26THB(71円)で10個以上入ってます。
あ、これは料理教室で教わった finger root というゴボウっぽい香りの生姜ですね。買おうか迷ったけど、生姜2種類はさすがに使いきれないと、泣く泣く諦めました。
野沢菜漬けみたいなのが売っていますが、これはパッガートドーンですね。スープに入っている酸っぱい漬け物。それとカットされた水煮竹の子。竹の子はグリーンカレーの定番具材ですね。よしこれも貰おう。
これ位ください。
値段も分からないけど、とりあえずサイズ感を手で示して、なるべく少ない量にしてもらうよう交渉し、握りこぶし2つ分くらいの量を10THB(35円)で売ってもらいました。よし、だんだん市場の様子がつかめてきましたよ。
どうやら売り手側には、客がプロだとか素人だとかは関係なさそう。
英語は通じない人がざっくり7割のイメージだけど、こちらがタイ語が話せなくても大概の人は客の希望を理解しようとしてくれるし、少量でも嫌そうな顔をされることもありません。フレンドリーな人も多いので、積極的にコミュニケーションをとって、
丁寧な態度で対等に交渉すれば、気持ちよく買い物ができそうです。
なので、ちょっとだけ欲しかった生胡椒も駄目もとで、
2枝だけ買えますか?
と言ってみたら、嫌な顔をせず売ってくれました。かなり自由度高いですね。
2枝5THB(18円)は今回の買い物の、最低単価更新です。
ミニトマトも、ぎっしり入った1袋が20THB(71円)って、安すぎです。
それでいて赤く完熟して皺ひとつないピッカピカ。
他の野菜も含めて、鮮度・品質ともに文句のつけようがないのです。なんて豊かな国なんだと、うっとりしながら次は海鮮コーナーへ!
何でもあるけど、やっぱり海老です!
しっかりと氷で手当てされた数々の魚は美味しそうにみえるけど、さすがにマルの魚を1本買うのは厳しい。1人で食べるのに、魚尽くしになっちゃいますからね。
貝類もいいなぁと思いながら先に進むと、
蟹と海老を売っている店がありました。種類が違うのかもしれませんが、似た蟹が街のスーパーで、倍以上の値段で売られているのを見たので、やっぱりクロントゥーイ市場は安いように思います。
それにしても、この海老!大きさで分かれて細かに値付けされていますが、聞いてみたら半キロの値段だそう。それでも安いですよ。
安いだけじゃなくて、見るからにプリプリに太って鮮度も抜群!!!
考えてみれば、日本で見る“むき海老”の多くはバナメイという種類で、殆どは東南アジア産。タイも重要な輸出国のひとつです。
いわば本場もの。日本で売っているバナメイなど、及びもつかない立派な海老です。
中くらい、といっても全長15cm近くありそうなのを3尾計ってもらったら、50THB(177円)でした。1尾約60円!
元気に泳ぐ亀も売られていたので気になって、
これは食べる用ですか?
おそるおそる尋ねると、「タンブン用よ」とおばちゃん。少し呆れた顔をされてしまいました。
タンブンはタイやラオスで盛んな仏教に因む風習で、亀や鳥などを放してあげることで功徳を積むというものです。
まあ、放す為に捕らえられる亀や鳥の身にもなってよという話なのですが、江戸時代の日本でも盛んだったようですね。なんにせよ、食べるんじゃなくてよかった。
食べるにはちょっと小さすぎますしね。
生鮮以外もいろいろ楽しいクロントゥーイ市場です。
とにかく食に関するものは何でもあるんじゃないかという気がするクロントゥーイ市場。お菓子屋さんには大袋入りの伝統菓子がずらりです。
駄菓子屋さんで見るような大きな瓶詰のお菓子って、何故か魅かれますよね。
これは東南アジアではよく見るお店。もちっとした生地の塊を鉄板にペタンペタンと叩きつけて、みるみる薄い皮を焼き上げていくものです。
この魚はかなり心理的ハードルが高いですよ。
こういうのをさらっと買えるようになったら、かなりの上級者じゃないでしょうか。美味しそうな、腹をこわしそうな・・・今回は見なかったことにします。
食器や調理器具の店も出ていて、よく見るとレトロ可愛い食器も混ざっています。じっくり探したいところですが、
買っても荷物になるし、海老が温まる前に帰らないとなので今回はパス。
でもバンコクで料理できない人は、クロントゥーイ市場でお土産もの探しも楽しいんじゃないかと思います。
最後は圧巻の精肉コーナー!
野菜も海老も手に入れて、あとはお肉!鶏肉だけでもこんな風に部位ごと山盛りになった大きな店が10軒以上あります。
鶏、豚、牛を中心に何でも揃い部位の種類も豊富です。
これはさすがに、買っても下処理の仕方が分かりません。美味しいんだけどなぁ。
さんざん悩んで、やっぱり一番使い勝手が良くて品揃え豊富な鶏肉から選ぶことにしました。
初日の夜に土鍋料理で食べたささ身が、きめ細かい肉質だったので、これにしましょう。確認したら75THBというのはキロ当たりの値段。「200gください」と言ったら、本当にそれだけでいいの?という顔をされたけど、快くってくれ、
値段は15THB(53円)!
100g26~27円って、すごくないですか?このクオリティでこの値段。毎日買いに来ても飽きない品揃え・・・
うーん、もうこの辺に住んじゃおうか。
この後、たまご屋さんで生卵を3個だけ譲ってもらい(18THB/64円)、
スーパーで高値で買ってしまったリベンジにマンゴーをゲットして(2個50THB/177円)、買い出しは終了。
あー、楽しかった!!!
今回の戦果!
大興奮のクロントゥーイ市場。それでも理性を失わないように心掛け、抑えて抑えて買ったものは以下の通りとなりました。
- 海老15cm位のもの3尾 50THB
- 鶏ささ身 200g 15THB
- 卵 3個 18THB
- パクチー 1束 10THB
- バジル 1束 10THB
- レモングラス 1束 10THB
- コブミカンの葉 1束 10THB
- コブミカンの実 1袋 10THB
- オレンジ 1kg 26THB
- マンゴー 2個 50THB
- 生姜 1塊 10THB
- にんにく 1塊 20THB
- 唐辛子 1袋 20THB
- 生胡椒 2枝 5THB
- ヤングコーン 1袋 10THB
- ミニトマト 1袋 20THB
- シャロット 1袋 20THB
- 竹の子千切り 1袋 10THB
これだけ買って18品目合計で324THB、1144円。
自炊するって逆にかなり割高になるんじゃないかと心配していましたが、全くの杞憂でした。あとはこれをキチンと使い切れるかどうか。勝手に盛り上がって長くなってしまったので、ホテルに戻って「ひとりクッキング大会」は次回に続きます。
↓夢の国クロントゥーイ市場はこちら。聞いていたほど臭くも汚くもないですが、水は飛び跳ねるかもなので、汚れてOKの格好で行くのがベターです。
次回予告
買い物を終えて、市場で手早く朝ごはん。再びモーターサイに乗ってホテルへ戻り、早速料理に取りかかります!海老入りの豪華グリーンカレーに、鶏肉の生胡椒炒め、トマトの温サラダにラクサ。
公開するのも恥ずかしい内容ですが
2日に分けて作った料理をまとめてご紹介します!
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