リアルタイムでは、高松に来ております。うどんと骨付鳥にメロメロの3日間です。さて、ブログはバングラディシュ。日程の都合もあり、首都ダッカから動かず5泊の滞在です。
大都市と地方の両方見ないと、その国のイメージは掴めない。
とは常々考えていて、なるべくそのように旅しているのですが、バングラディシュではその原則を外してしまいました。思えばその辺りから、道を踏み外していたのかもしれません。先にお伝えしてしまうと、
今回のバングラディシュは、めし旅的には敗北と言わざるを得ない結果。
これだ!という会心の食べ物に出会えず、バングラディシュ飯の手応えを掴むこともできずに終わってしまいました。言い訳すると、英語がほとんど通じない状況でネット上の美味しい店情報も少なく、かなり行き当たりばったりになってしまったのです。もっと念入りに情報を精査して、動き方にも戦略をもって当たるべきだったかもしれません。とはいえ、
スマッシュヒットは何皿か見つかりましたので、ご安心ください。
これからお送りするバングラディシュ篇は、そんな空回り具合も含めてお伝えする予定です。まず今回は、昨日も少し書いたオールド・ダッカ。
歩き回ってみると、想像を超えてインパクトのある市場があちこちにありました。
そしてオールド・ダッカの中でも評価の高いローカル食堂で、バングラディシュ飯の手強さを痛感したお話です。
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そのシズル感は行き過ぎです。オールド・ダッカの鶏市場とヤギ肉屋通り。
オールド・ダッカの人口密集具合は昨日お伝えした通りですが、逆に言えば熱気渦巻くパワフルな街とも言えます。何せダッカは近郊を含めた都市圏では、
人口1600万人超、世界16位だというのだから凄いものです。
オールド・ダッカの北端辺りを歩いていると、
アヒルをぶら下げたおじさんが歩いています。初日の夜に、生きた鶏を売っている店を見ていますからね、この辺にも店があるのかなあと思ったら、
ん?
んんん?
なんじゃーこりゃあ!!!
度肝を抜かれる、巨大「生きた鶏市場」です。
もう延々とトリ・トリ・トリ!市場の横には、
鶏トラックが何台も連なっています。ここはきっと鳥系の卸売市場なのでしょう。
すごい迫力です。
度肝を抜かれたまま西へ歩くと、今度は枝肉が軒先にぶら下がった肉屋通りに出ます。
ふーん、何の肉だろうと思って思わず2度見。
生きたヤギ繋いでる!?
そう、何軒も連なる肉屋の殆どで、ぶら下げた枝肉の下にヤギを繋いでいるのです。よく見ると、枝肉の間にはヤギの生首もぶら下がっています(写真はぼかし処理しました)。コルカタのヤギの生贄の儀式で、
わーきゃー言ってる場合じゃなかった。
鮮度が良過ぎるというか、シズル感があり過ぎるというか、繋いでいるのは在庫ということですか...なかなかシュールな光景です。
もちろん野菜も売っているし、
乾物屋さんや、
豆とスパイスの店もあります。英語が全然通じないので、何が何やら分からないのが残念。
オールド・ダッカは、至るところに専門街があるようです。
北端から南へ下り、オールド・ダッカを縦断すると、この街はたくさんの専門街で成り立っていることがわかります。
初日に通った機械屋街の先には、自転車屋街に鉄材屋街、ドア屋街。小さな店がより集まっています。紙屋街を過ぎたら、
糸屋さんが集まっています。その先には、
布屋街と、
服屋街。関係するものは隣合っているのでしょうか。これらの市場では、もちろん一般の人も買えるのでしょうが、なんとなく卸売市場っぽい空気を感じます。あくまで想像ですが、地方の商店主がここに仕入れに来ているような、そんな雰囲気です。服屋街の辺りまで来るとオールド・ダッカの南端が近いのですが、
また鳥がいた!
生きたままザルに入れて売り歩いているのですね。服市場の通路で「どれにするんだ?これなんかイイじゃないか」と鳥の選別に余念がありません。やるなバングラディシュ。
サダーガットの果物市場と、ブリゴンガ川の渡し舟。
オールドダッカの南端でブリゴンガ川/Buriganga River にぶつかると、巨大な果物市場エリアが広がっています。
屋内の市場で、個別に緩衝材を巻いたリンゴもあれば、
路上でラフに売られているザクロも。箱買い用の卸売がメインのようですが、小売の小さな店も出ています。
デーツは街のあちこちで見かける人気商品。そしてバングラディシュで見かけて嬉しかったのが、
蜜柑です。6個120タカ(156円)で購入。あとで宿で食べてみると、
日本の蜜柑と同じ味で、かなりハイクオリティ!
種が多いのだけが違いですが、すっきりとした甘さに心地よい酸味とジューシーな果肉。生野菜が足りない生活を続けているので、ビタミンCが身体に染み込むようです。それにしてもこの市場、
紙を細かくした緩衝材を通りにバラ撒くものだから、
やっぱりぐちゃぐちゃ。
さすがバングラディシュ、散らかす時は徹底しています。
川沿いはサダーガットといって、あちこちの町とを結ぶ大きな船や、
対岸への渡し舟が出ています。川向こうに渡って暫く左へ歩くと、
船の墓場という有名スポットがあるらしい。
船舶の解体は有害物質を含んでいたりして危険らしいのですが、それを引き受けて一大解体場となっているのがバングラディシュ。手作業で大きな船を解体する様はかなり迫力があるらしいのですが、正直それほど惹かれません。ただダッカには他に観光名所っぽい場所も無いので、ちょっと行ってみようかと船頭のおじさんに声をかけると、
よし、1時間でこの辺をぐるっと回ってやるよ!
いや、ただ対岸に渡してほしいだけなんだけど...。向こう岸までいくらか聞いても、同じことしか言わないおじさん。他の人に聞いても英語が喋れないか「彼の順番だから」と断られるか。
うーん面倒くさいから、もういいや。
観光化されていないと言われるダッカですが、さすがにこの辺りをは外国人狙いの商売も成り立っているようです。歩いていると、英語を喋る男が話しかけてきて、
ヘーイ、どこから来たの?この辺を案内してあげるよ。
バングラディシュで唯一の客引きらしい人に会ったのも、この辺です。
でもこの渡し舟、実際は庶民の生活の足として機能していて、家族でお出かけなのかウキウキしていたり、そんな様子を見ているだけでも楽しいのでした。
オールド・ダッカNo.1らしい店で、ローカル食堂の流儀を教わる@Alrazzak Restaurant
そんなオールド・ダッカで口コミ評価が高い店を選んで向かったのが、このAlrakka Restaurant。珍しく英語表記があるのはありがたいのですが、何て読むのかさっぱり分かりません。
まだ夕方5時半だというのに、まあまあの客入りです。相変わらずメニューは無くて、店員さんから、
何を食べたい?マトン?チキン?
限られた提案の中からしか選べないスタイル。「じゃあマトン、それとライスね」と注文し待っていると、相席のお父さんが話しかけてきました。アルンと名乗った彼はコルカタ出身のインド人。だから英語が話せるんだ。商売をするのにダッカに移住してきたとのことです。せっかくなので何でメニューが無いのか聞いてみると、
こういう店では料理はどこもだいたい一緒なんだよ。だからメニューは必要ないんだ。マトンかチキンか魚のカレーにライスかナン、あとはビリヤニくらいかな。
話しているうちにマトンカレーとライスが到着。辛さが一切ない、マイルドでクリーミーなソース。入っているマトンは1つだけで半分以上骨ですが、卵が1個入っているのが嬉しい。「うん、美味しいね」と言うと、
そうだろ。ここはオールド・ダッカで一番美味い店だ!ほら、これも味見てみなよ。
彼が頼んだ別の種類のカレーを分けてくれました。なんだ、いい人じゃないですか。
ハリームというらしいこのカレーは、塩気が強めでスパイシー。ごはんがススム味で、これも中々うまいです。ただこのメニューも、
こっちが知っていて注文しないと食べれないのが問題。
メニューは無い、英語はほとんど通じないという状況で、東南アジア諸国のように料理の現物を見て指差し注文もできない。
やはりバングラディシュ料理を、ローカル食堂の現場で堀っていくのはかなり難しい。
改めてそう感じたのでした。お会計はマトンカレー200タカにライス25タカで225タカ(293円)。味も満足水準ではありますが、
ここがオールド・ダッカで一番美味いと言われると、うーんそんなものか...というのが正直な感想です。
このレベル、インドならどこでも食べられるよなあ。バングラディシュらしいハッとするような特徴も感じられず、やはりまだバングラディシュ料理は消化不良のままなのでした。
次回予告
ダッカの美味しい店情報を漁ると必ず出てくる有名店、ハジ・ビリヤニ/Haji Biriyani。実はオールド・ダッカの内外に同名の店が2軒あって、どちらも高評価。
それなら2軒行かねばなるまい。
と食べ比べしてきました。バングラディシュのビリヤニは、肉のダシ汁に生米を入れて炊き上げる生米式ビリヤニ。
マトン・ビリヤニだけど羊じゃない!
ダッカ名物料理をレポートします。
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