オーストリア ヨーロッパ 旅のブログ

ウィーンのストリートグルメ攻略 & 広すぎるぞベルヴェデーレ宮殿。

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ウィーン2日目となる5月28日の日曜日。朝から正調ヴィーナー・シュニッッェル(ウィーン風カツレツ)の店をネットで探しまくり、ようやく翌日の昼の予約を完了。そうなると本日食べるものはと•••

よし、今日はウィーンの軽食やストリートグルメ攻略の日にしましょう!

気になっている店が2つほどあるのです。観光の方はウィーンに来たら必見らしいベルヴェデーレ宮殿と、あとは図書館とか美術館とか、せっかくのウィーンですから、文化的に過ごそうじゃないですか。という軽い計画で宿を出たのでした。

※文中のレート換算はアテネで実際に、セディナカードを使い調達したレートを四捨五入して、1€(ユーロ)=147円で記載しています。


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絶品レバーケーゼのゼンメルサンド!

ウィーンの美味しいものを探していて、レバーケーゼ専門店のサンドイッチが写真だけでもかなり旨そう。と思ったのですが、どうやら日曜日は定休日のようです。諦め悪く似たような物が食べられないか探していたら、

支店があるじゃないですか!

というか多分これは小規模ながらチェーン店ぽいですね。

日曜もやっているし、場所は宿から歩いてすぐのウィーン中央駅。珍しく運が向いてきましたね。

さっそく駅に行ってみて、クンクンクン、地下のあの辺りがくさいですね。

ほらあった。Leberkas-Pepi というこのお店、他のメニューもあるのですが人気は圧倒的にレバーケーゼ。専門店と言っても差し支えないくらいです。

右の写真の一番上がレバーケーゼ。100gで2.29€(337円)ですね。左の写真がおそらくレバーケーゼの種類でしょう。100gのレバーケーゼを注文すると、ゼンメル/Semmerl(カイザーロールのこと)に挟むか聞かれてYes。レバーケーゼはその場で切って、量り売りです。この時は128gだったので2.93€(431円)。かなりのブレ幅ですが、

いいんですよ。多い分には構いません。

ゼンメルとコーラ代を入れて6.91€(1016円)です。コーラ3€は高いですよね。飲み物無しでテイクアウトすりゃ良かった。

さて肝心のレバーケーゼ。レバーと言っても肝臓を使っている訳ではなくて、極細の挽肉を型に入れて蒸し焼きにする、食べた感じはハムに近いもの。ドイツはミュンヘンの名店ダルマイヤーのを食べて以来ですが、あの時は薄切りでした。

今回のはドーンと分厚く切られております。ガブリと大きくひと口頬張ると、

なにこれ!やわらか〜で旨い。

舌で潰れるほど柔らかいレバーケーゼは、程よく温まっていて噛むと脂がジワリ。ゼンメルとの相性も抜群で、これは相当に美味しいですよ。1品目で大アタリを引いて、気分良く店を後にします。

中央駅地下には他にも色々店があって、

こちらはお魚専門店。

この切り身のサーモンで2000円とか冗談でしょと思うのですが、

そんな店でもサンド系は美味そうだし値段も割安。そういえば、ザルツブルグ駅のカプレーゼサンドも絶品だったよなと思い出していたらですね、

同じ店がありました!残念ながら件のカプレーゼサンドはありません。でもそうか、オーストリアはパンが美味しいのかもしれませんね。

もう1軒、別のパン屋さんを覗いてみると、

お〜なんか旨そう!

おおお〜旨そう旨そうですよ!

うーん、よし買っちゃえ。こういう、気分のままに買い喰いするのは楽しいですね。普段は狙った店で食べる為に計画的に胃袋を調整しないとですから。

形が堪らないこのパンは、黒いのが正体不明ですがフルーティで美味しい。デニッシュ生地が日本のとは食感が違い、もっと柔らかくて官能的です。

うんうん、旨いですよ。

こちらは見たまんまの、クリームを挟んだクッキーでした。併せて5.1€(750円)。オーストリアはパンが旨い説は、だいぶ信憑性を増してきました。

広すぎませんか⁉︎ ベルヴェデーレ宮殿。

パンを食べて暫し休憩。ウィーン中央駅から歩いてベルヴェデーレ宮殿へ向かいます。プリンツ・オイゲンという人が建てて、後にハプスブルク家のものとなった壮大な庭園に上宮と下宮の建築物。

市内中心部から来る人は通常は通らない、南側の門から入ってみます。いや、ちょっと待って。さらっと通り抜けようと思ったけれど、

門の上のあのヒトたちおかしくないですか。およそ獅子とは思えないポーズに表情。

そんで、その漫画みたいなオ◯ンは何ですか。冗談のような南門に脱力し、入ってみるとなんか凄い。

ちょっとギャップありすぎません⁉︎

Googleマップで見た時から思ってはいたのですが、美しいのは良いけどお庭が広すぎる。

日差しにやられながら、建物の右側をまわってようやく上宮の正面に。

南門と反対側の庭も相当に広いですよ。よく分からない模様の植栽ですし、

先ほどの獅子に続き、よく分からない生態のお方に冷たい目で見られてしまいました。

入ろうと思ったら、チケット売り場は上宮の南西に隣接する別棟です。上宮ぐるっと一周しちゃったじゃないですか。行列に入って15分、ようやく順番が近づいてきた所で、この看板。

なるほどね。14時、つまりあと2時間は入れないと。しかもチケットは、行列に並ばなくてもオンラインで買えば良かった訳ですね。一応オンラインチケットのサイトを開いてみると、

え、ちょっと待って⁉︎

上宮と下宮って料金別なんですね。しかもベルヴェデーレ21とか訳わかんないのもあって、その組合せチケットもあるようです。

つまり自分が見たいものを理解して選択する必要があるのですが、気づくのが遅すぎました。「はい次の人」と呼ばれて咄嗟に出たのは、

上宮と下宮の2in1チケットください。

お代は27.5€(4043円)。高いからと諦めた、イスタンブールのトプカプ宮殿と似たような値段ですよ。何が見れるかもよく分かっていないというのに…。

下宮のクリムト作品は圧巻でした。

チケットを買う際に「上宮は一番早くて入れるのは14時だから、先に下宮を見てきてね」と。いくらなんでも2時間も潰せないでしょと思いながら、ゆっくり下宮へ向かいます。

遠い•••。

馬車でも出して欲しい所ですが、庶民は自力で歩くのです。

またしても反対の方を向いた入口から入ると、まずは荷物を預けなければならないらしい。言われた通り地下に降りて、1€か2€硬貨を入れてロッカーに。この硬貨はあとでちゃんと返ってきますし、硬貨が無くてもクロークがあるので大丈夫。

入場するにはお土産ショップの中の列に並びます。

ほお、こういう絵が館内で見られるのですね。まるで美術館じゃないかと思ったら、

実際ここは美術館だったようです(驚)

さっきブログ書くのにwikiを開けたら「現在は美術館になっている」ですって。なるほど、そうだったんだぁ…。因みに上下宮通して展示の主役はグスタフ・クリムトという、18世紀末〜19世紀初頭に活躍したオーストリア画家の作品です。それくらいの予備知識はあるのです。

入って早々1発目が、クリムトさんの『ユディト』という作品。色気のある表情に目が行きますが、この女性が持っているのは生首ですからね!神話を元にした絵なのだそうですが、クリムトさんいきなり激しいですね。

こちらは『パラス・アテナ』。女神様だそうですが、クリムトさんやはり激しい。

『ベートーベン・フリーズ』。金箔を使うのがクリムトさんの得意技ですが、色遣いもまた素敵ですよね。

ほらほら。

これとか。

基本的には絵画を干渉する美術館そのものですが、そこはベルヴェデーレ宮殿。所々にこのような豪奢なお部屋も見ることができます。

クリムト以外にも有名どころの作品が色々あって、こちらはセザンヌ。

ゴッホ。

マチスさん。クリムトの描く女性はどこか怖いですから、こういう絵はホッとしますね。

また怖い!

でもこれはクリムトさんじゃなくて、キース・ヴァン・ドンゲンという方の絵です。

こちらは綺麗な人ですね。

エドモン=フランソワ・アマン=ジャンさんの作品です。載せきれないけど、まだまだ見応えのある作品が沢山あって、真剣に鑑賞していたらぐったりしてきました。しかも時刻はもうすぐ14時。休憩無しで上宮へ行かねばなりません(泣)

上宮も質・量ともにすごかった•••。

さて、再び戻ってきました上宮です。

元々迎賓館として建てられただけあって、建物はこちらの方が麗しいですね。

そして、展示のボリューム感も上宮の方が多い気がします。もう集中力はかなり削られているのですが、見たいものだけ見るほど展示内容を知らないので仕方ありません。

片っ端から見てくしかないのです(悲壮)

年代別に別れているので、古い順に行ってみましょうか。

最初はもう完全に宗教芸術。

ルネッサンス前とかなんですかね。すみません、適当に推量しています。

ふむふむ、なるほど。

上に行くほど年代が新しくなっていくのですが、さすが宮殿。

階段がレベチです。

ここは変顔コレクション。

お〜いい顔です。

猫好きとしては外せない1枚。さあ、前哨戦はこの辺りまでにして、ここからが本番です。

みんな見たことある1枚!ナポレオンですね。あれ、これってフランスにあるんじゃないのと思ったのですが、調べたら同じ作者のほぼ同じ絵が、

なんと5枚もあるんですって。

その内の1枚がこちら。かなり大きくて実際に観ると迫力です。

さて上宮にもクリムトさんの作品がありまして、こちらは『フリッツァ・リートラー』。モデルの方はクリムトとパトロンのお一人だそうです。

『アダムとエヴァ』

そしてこちらがクリムトの代表作『接吻』です。うーん、この作品は特に、写真と実物の差が大きいですね。

実際はもっともっと華があります。

こちらはクリムトの弟子、エゴン・シーレの『エドゥアルト・コスマクの肖像』。不思議な存在感のある絵ですね。

そしてシーレの代表作だという『死と乙女』。死神がシーレ自身で、女性は別れた恋人だそうです。長く支えた恋人を一方的に「結婚するから君とは愛人として続けようね」と言ったそうで、しかも彼女が去って行った後でこんな絵を書いちゃって、

現在なら社会的に抹殺案件ですよ!

でもこのお方、他にももっと凄い色々をやらかしているので、興味あったらググってみてください。

クリムト、シーレの活躍が20世紀前半までで、そこから先の展示は現代美術に移っていきます。この辺はわたし的には全然ありで、

こういうのも結構好きなんですけど、

この辺りまでくると、ちょっと苦手。なんか、問いに対する答えを求められてる気になりません?

上宮の館内からは、このように庭園を見下ろせる部屋なんかもありまして、

あの変な植栽はこんな模様だったのか!

ちょっと感動したのでした。よく知らずに軽い気持ちで入って、結局3時間以上。みっちり絵画鑑賞をして、疲労困憊で宮殿を後にしたのでした。

行列のできるソーセージスタンド、Bitzinger。

ベルヴェデーレ宮殿の後は、フェルメール作品のある美術館でも行こうかと思っていたのですが、ちょっと無理。

高尚なのに疲れたら、ジャンクな食べ物で癒しましょう!

やってきたのは Bitzinger というソーセージスタンド。カフェ・ザッハーに近い場所にあり、屋根の上のウサギが目印です。

ご覧の通りいつも行列ができてる人気店。

メニューはこの通りですが、ドイツ語なのでさっぱり分かりませんね。ここは勘でいってみましょう。

鉄板でじっくり焼かれたソーセージ。どれも旨そうだから、勘でもハズレはない筈です。

注文内容はグリルヴルストをホットドッグ、ブラッドヴルストをスライスで。そして勿論ビールです。

こちらがグリルヴルスト。ホットドッグはこのように、穴を開けたパンにソーセージを突っ込んでくれます。

うん、旨い!

肉汁たっぷりの粗挽きです。

ブラートヴルストはこちら。スライスと頼むと、食べ易いように切ってくれます。写真じゃ分かりづらいですが、1本の大きさが日本じゃまず見ないレベルなので、

丸ごと齧るのは無謀というものです。

こっちは少しスパイシー。うん、これも美味しいですね。正直ホットドッグにしても相乗効果は感じなかったので、気分で食べたい方で良い気がします。

スライスにはパンのスライスも付いてくるので、お腹にはしっかり溜まるし、

ビールと合うのはスライスかもしれませんね。お会計は締めて16.9€(2484円)。そこそこいきましたが、ホットドッグ1つだけなら5€(735円)からなので、ウィーンの外食的にはまあまあお値頃です。

世界一美しい⁉︎ オーストリア国立図書館。

ウィーン観光について調べていたら、なんとこの町には世界一美しい図書館があるというじゃないですか。でもですね、「世界一美しい図書館」という呼称、

既に何回か聞いたことあるんですよね•••。

まあアレですか、世界一美しいマクドナルドみたいなものですか。分かっていてもつい行っちゃうやつですね。

実はここ、前日にも来ているんですよ。木曜以外は18時閉館なのですが、入場締切は17:30。タッチの差で間に合わなかったのですね。

入場料10€(1470円)を払って階段を登ります。

この傾斜が緩いのはきっとあれですよ。淑女がドレスで来ても困らないように段差を浅くしてあるのですよ。ハーブルク城でガイドさんが言ってました。

図書館の中に入ると、もう圧巻!

口があんぐり開きっぱですね。

ほおお〜これは素晴らしい。

これが教会だったら見慣れたものですが、図書館というだけで不思議と新鮮に感動できますね。でも真ん中の緑照明は少し邪魔な気がします。

みっちり詰まった蔵書の数々。これみんな本物なんですかね。希少本とか初版本とかザクザクなんですかね。その割に、横にして突っ込んでる本があったり、管理的には微妙です。

これは間違いなく希少なやつでしょう。

図書館自体は18世紀に建てられたものですが、この地球儀はいつのものでしょう。

北海道がどっかいっちゃいましたね…。いずれにせよ美しいのは間違いないこの図書館。ただ緑の照明とか、写真には映ってないですが雰囲気に合わない脚立とか、多少もったいない所はありまして。世界一かどうかと聞かれると…

とりあえず保留でお願いします。

さて次回はウィーン最終日。午後便のバスで町を去る前に、正調ウィーン式・仔牛肉のシュニッツェルにリベンジです!ウィーンの次はハンガリーのブダペスト。さっそくの夕食で、ハンガリーの美味に舌鼓を打ってきました。


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