アジア ミャンマー 旅のブログ

バガン3日目。最終日にバガン最高の夕陽に出会う。

投稿日:2019-11-15 更新日:

初日にEバイク、2日目は馬車とボートと、乗り物を駆使してバガンを満喫してきました。3日目は再びEバイクを借りて、欲張らずに見逃しているところをゆっくり。この日の目玉は何といっても、

崩れかけた仏塔の上からの夕陽!

穴場っぽい夕陽スポットを発見しました。今回の内容はこんな感じ、お付き合いよろしくお願いします。

  • バガンタワーからバガンを一望。
  • ミンナントゥ村の美味しいごはんと、客引きの家の顛末。
  • ミャンマー版ポーネグリフのある、ミャーゼディー修道院/Mya Zedi Monastery
  • 崩れかけた仏塔で今回最高の夕陽に出会う

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バガンタワーから、バガンを一望してみる。

Nan Myint Tower Bagan、通称バガンタワーは、2005年にオープンした高さ61mの展望台。噂によると、

がっかりスポットの気配が濃厚

なのですが、これだけ楽しんだバガンの景色を上からも見てみたいと思って、やってきました。

推測するに評判が悪い理由のひとつは、ここだけバガン全体の入域料とは別に入場料を取ること。しかも、

5USドルって何よ?

外国人観光客目当てな感じがして、ちょっと萎えます。もちろん支払いはチャットでも良くて、その場で電卓でレートを計算して5USD=7.75K(550円)だそうです。まあ、そんなものか。支払うとチケットは2枚綴りで渡されて、

今登って、あとで夕陽の時間にまた来たらいいよ。

という気遣いのようです。

お金を取るだけあって、エレベーターも用意されています。エレベーターを降りて最後の1フロア分を階段で登ると、

360度ぐるりと広がる展望スペース。

おおぉぉ。思ったよりいいじゃないですか。

緑に囲まれて、あっちにもこっちに寺院やパゴダが散在している様子がよくわかります。

綺麗なお寺だけじゃなくて、自然に帰りつつあるような朽ちかけの遺跡も、バガンの魅力のひとつ。タワーからの眺めは「バガンに来たなら絶対!」とまでは感じなかったけれど、

やはりバガンは素晴らしいな。

と改めて思える、スポットでした。

本気モードのお土産も売っています。

ところでバガン3日目ともなると、お寺や遺跡巡りをしていても、少しずつ視線の行く先が変わってきますね。

通る道々で気になった寺院に立ち寄ったのですが、

こういう装飾の細部に関心が向いてきました。もちろん仏教建築やデザインの専門性は持ち合わせていないので、

おぉかっこいい!あ、なんかキレイ。

なんて阿呆まるだしの感想ですが、1000年の昔にこれを掘っていた人がいたのだなぁと、遥かな昔に思いを馳せてみたりするのです。

昨日は寺院の周りで過ごす人々に興味が向いていたり、意識のありようで色々な楽しみ方ができる、バガンです。

ミンナントゥ村の美味レストラン、ミンナントゥ・キッチン/Min Nan Thu Kitchen。

エーヤワディー川に沿って、ニャンウー、オールドバガン、ミンガバーといった遺跡密集地域が並んでいるのですが、そこからぐっと内陸に入ったミンナントゥ村は、観光観光していない落ち着いた農村と聞いて、やってきました。村に3軒くらいしかなさそうな飲食店の内の1軒で、お昼ごはんです。

例によってミャンマー料理=ミャンマーカレー各種というメニューですが、

アペタイザーにはフィッシュ&チップスなんかもあったり、英語メニューどころか英語ペラペラの店員さんもいたりで、

結構観光客向けレストランですよね。

お値段も高くはないけど、観光価格。とはいえ接客の感じも良くて、居心地も良い。肝心のお味はどうでしょう。

とりあえずのタマリンドジュース2k(142円)は、酸味が暑さに堪えた身体へ染みわたります。

ミャンマー料理という条件でお奨めしてもらったチキンカレー(左下)。各種副菜がずらりとセットで7k(497円)。単品だと4.5kだと思いますが、単品のオーダーなんてできるのでしょうか。

昨日ナイナイに連れて行ってもらったローカル食堂で、初めて美味しいと思えるミャンマーカレーに出会いましたが、これはどうでしょう。見た感じは油に漬かったいつものやつだけど・・・

う、うまい!これは油が全然違う。

よくある重たいクドさが無くて、さらりと軽い食べ味。抑制のきいた味付けながら、旨味はしっかり感じられて、お米のクオリティもミャンマーとしては高いので、バクバク食べられます。

チキンカレーとスープの他に、全6品の副菜が付くのですが、

これも全てハズレ無しで美味い!

真ん中の四角豆はピーナツで和えて、ほろ苦さがとコクが絶妙!左上のクリーム色のはレンズ豆。ほっくり炊かれてやさしい味は、なんぼでも食べられます。魚を繊維状になるまで油で火入れした奥の皿は、

噛むと魚の旨味と油のコクがじゅわっと来て、ご飯にめちゃくちゃ合う!

右上のタケノコと左下のローゼルの葉をクタクタに煮た料理は、酸味で食事にアクセントを加えてくれます。

鄙びた農村に来たつもりが、

これまでで一番洗練されたミャンマー料理でした。

料理値段はそれなりにするけれど、

初めてのミャンマーカレーをこの店で食べたかった。

と思ったほど、満足度の高いお店でした。

どこから家なのか分からないミンナントゥ村で、客引きの家につかまる。

ミンナントゥ村の入り口にあったレストランにEバイクを置かせてもらって、歩いて村の中を散策します。農村というだけあって、

そこら中に牛がいて、確かにのんびりモード。

とはいえ、店を出た瞬間に客引きのおばちゃんが「村のガイド○○チャット!機織りと葉巻の見学!」なんて猛烈に売り込みにきて、観光地化の波を感じます。

客引きおばちゃんを躱して路地へと入っていくと、

ひっそり静まり帰って誰もいません。

砂道の両脇を竹で作ったような壁が囲んでいて、

どこから家で、どこまで道なのか全くわかりません。

向こうに見えるパゴダへ行ってみようと歩くのですが、たいがいこういう民家に突き当たって行き止まり。想像するに、

この民家の庭がすなわち道なんじゃないかと思うのですが、

無神経に人の家に入り込んできた馬鹿観光客と思われたくないので、引き返します。うーむ、このまま帰ったらミンナントゥ村は本当にメシ食べただけになっちゃうなと思っていたら、

村には珍しい、立派な木造2階家の住人とおぼしきオバチャンと目が合って、

暑いでしょう。ちょっと寄っていかない?

と優しく声をかけられました。分かっています。分かっているのに、何故か入っちゃったのです。

観光客向け客引きの、ホームグラウンドへようこそ!

日本のガイドブックに紹介されているのよ!と信用をアピールしてくるのですが、

わぁ、じゃあ買う!

なんてなりませんよ、普通。一応入り口で「買わないよ」と軽く牽制だけはしておいたので、布は軽くスルーです。

続いて登場したのが、ぶっとい葉巻を吸うお婆ちゃんと、オバチャンその2。

ヤンキーのように見える写真ですが、実際はニコニコ笑顔です。

写真撮ってね。試しに吸ってみる?とお婆ちゃんの吸いかけを勧められ、

出会って10秒で間接キッスです。

トウモロコシの皮で包む葉巻は、まずくはないけど美味しくもない。

とは言え誰かが「ミャンマーの葉巻は安くて美味しい」と書いていた朧気な記憶があったので、細いのを3本1k(71円)で購入。未だカバンに入れっぱなしなので、味は分かりません。

最初の呼び込みのオバチャンが、綿を糸にする所を眺めながら、無理くり勧められたお茶を啜り、さてそろそろ帰ろうかと思ったら、

もう帰るなら写真代頂戴よ。

と怖い顔のお婆ちゃん。やっぱり1kだけじゃお買い物が少なかったのでしょう。払うまで帰さないぞというお婆ちゃんのその本性は、

やっぱりヤンキーに近かったようです。

「そういうのは良くないよ~」とひと言だけ遺憾の意を表しつつ、1kだけ払ってお暇しました。

のどかな農村の風情はどこにいった(泣)

とはいえ案外あと10年もしたら、素敵な商品を並べてこなれた商売をしてたりするかもですね。

ミャンマー版ポーネグリフのある、ミャーゼディー修道院/Mya Zedi Monastery

一旦ホテルに戻って休憩をして、再びEバイクでミンガバー地区に。目星をつけていた夕陽スポットへ行くのが目的ですが、その前にこちらのお寺に立ち寄りました。

実質これがバガン最後のお寺参り。

仏様にもしっかりご挨拶をし、バガンを楽しませていただいた御礼を申し上げて、

美しいパゴダに暫しうっとり。そしてここには、もうひとつ目玉があって、

2015年に世界記憶遺産に登録されたという、歴史を記した碑文。パーリ、モン、ピュー、ビルマの四言語で同じことが書かれていて、ピュー言語の解読に大きく貢献したとのことで、

ミャンマーのロゼッタストーンとも呼ばれているそうです。

現代ミャンマー語すら解読不能なのに、見てももちろん1ミリも理解できないわけですが、

リアル・ポーネグリフだ。

と密かに感動したのでした。

ここはオススメ!崩れかけた仏塔から見る、今回バガン最高の夕陽。

バガン1日目に狙った夕陽スポットは、

森が邪魔をして日の入りが見えない!

という痛恨のミスをしたわけですが、もう1か所、川と夕陽を楽しめそうなスポットに目星をつけていて、夕陽リベンジに訪問しました。googlemap には載っていない細道を、だいたいの方向で目星をつけて走っていくと、

あった、あれだ!!

崩れかけた仏塔には、何やら登って撮影をしている人たちがいて、近づいてみると、

新婚さんの撮影でした!

幸せそうで妬けてしまいますが、それを見ながら冷静に考えていたのは、

ウェイディングドレスで登れるなら、おれも登れるじゃん。

ということ。

川側にまわると、やはり登れるようで、ベストポジションにお姉さんが1人。何故か夕陽を前にいなくなってしまったので、入れ替わりでポジションをキープします。

ベスポジからの眺めは、ちょうど川縁の仏塔と太陽、川の収まる良い眺め。夕陽の推移を固唾をのんで見守っていたら、

角を挟んで、すごい美人なお姉さんの撮影が始まりました。邪魔じゃないですかと聞くと、

大丈夫ですよ(ニコっ)

素敵すぎる笑顔にクラクラします。後でカメラマンに聞いたら、何年か前のミスミャンマーで、ミスユニバース世界7位(たしか)になった人とのこと。今回は観光促進の素材を撮っていたようですが、

そりゃあ美人なわけです。

そして更にいうと、

本職が観光素材の撮影に使うくらい、やっぱりここはベスポジらしいのです。

わたしのiPhoneじゃあ限界がありますが、それでもこの夕陽。

徐々に日が落ちてきて、雲から伸びる光の線が神々しい。

そして、仏塔の向こうで茜色のグラデーションをつくる空と、それを映した川面。

目を奪われるとは、まさにこのことです。

完全に日が落ちるまで、茫然と見続けました。おそらく他にもまだまだ素晴らしい夕陽スポットがあるのだと思いますが、撮影隊以外は夕陽どきでもせいぜい10~20人の観光客。

おそらく穴場スポットだと思いますので、

良さそうな場所が見つからなくて困ったら、思い出してみてください。ちなみに川縁に分け入っていく道は、所々轍が深い砂地になってタイヤをとられるので、Eバイクで行く際はご注意ください。

↓仏塔までの道が表示されないgoogle map

バガン最後のご飯は、トリップアドバイザー高評価のコンフォート・レストラン/Confort Restaurant。

ナイナイに連れて行ってもらった前日の昼食から、ミャンマー料理はハズレなしの3連勝中ですが、この日の夕食も安定した美味しさを感じる良皿でした。

ミャンマー料理の定番、お茶の葉のサラダ/Tea Leaves Salad 1.5k(107円)。豆のポリポリ食感とお茶の葉の渋みがヤミツキの料理ですが、

この店はゴマが山盛りかかっていて美味しい。

伝統シャン式の米粉麺/Traditional Shan Style Rice Noodle 2.5k(178円)も、

甘めのタレを、これも山盛りのゴマがコクを加えて美味しい。

ただ、ゴマ系2皿目だし、ちょっと量が多すぎて舌が飽きるのが難点。オーダー被りでしたね。マンゴージュース1.5k(107円)も安定の美味しさで、

驚く程うまい!という訳じゃないけど、値段も手頃で良心的。

帰りがけに「トリアップアドバイザーにコメント書いてね~」とひと言。商売熱心でなによりです。

これにて丸3日間のバガン編は終了となるのですが、

いやぁ、楽しすぎてブログを書くのも大変でした。

ついつい長くなってしまい、読むのも大変だったと思うのですが、お付き合いいただいて本当にありがとうございます。春からの旅の中でも有数に良かった場所なので、その魅力を少しでもお伝えできればと思って書きましたが、

ちょっと行ってみようかな。

と思った方、よかったらこのブログやSNSにコメントをいただけたら嬉しいです。さて次回ですが、バガンで最後のお奨めアクティビティ。マンダレーへの船旅をレポートします!

次回予告

早朝に宿を出て、マンダレーへと向かったのですが、

使った足はなんと船!

バスなら5~6時間、飛行機なら30分でついてしまう所を、12時間かけて移動します。安くもないし時間もかかる。それでも選ぶ船旅の魅力を、お伝えできたらと思います!


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