ペナン島旅行を考えている方は、きっと多かれ少なかれ美味しいものを食べたいと考えているでしょう。「ペナンは美食の町と聞いたけれどマレーシア料理ってあまりイメージがわかない。実際はどうなの?」という方もいらっしゃるかも。なので最初に断言します。
ペナン島はアジア有数の美食天国です!
「めし旅」と称しひたすら美味い物を求める旅をして、1年かけて廻ったアジアの国々のなかでも恐ろしく魅力的な場所がペナンでした。着いた初日から食のレベルの高さに驚き、慌てて宿に戻り3泊から5泊へ延長したほど。島の中心都市であるジョージタウンには歩ける範囲に美味しいものが溢れかえり、その多くがとんでもないお値打ち価格で楽しめちゃう、
有無を言わせぬ食い倒れの町。
そして中国・インド・マレー系と3つのルーツがそれぞれの美味しさを競い合うバリエーションも魅力的な、「食べるのが旅の楽しみ!」という方には絶賛お薦めの町なのです。
この記事では主にジョージタウンで食べられる美味しいものを一気にご紹介します。世界遺産に登録された歴史あるジョージタウンの町は、通りを彩るウォールアートやお寺に教会、洒落たお土産屋さんなど観光地としても魅力的ですが、
今回はそういうの一切スルー。
ひたすらペナンの必食グルメを書き綴ります。どれも次回行ったら確実にリピートする掛け値なしにお薦めの料理やお店。そしてペナンで食べられる代表料理の大方をカバーした内容となっていますので皆さまの旅の参考にぜひ!
※値段は2019年当時のレートで凡その日本円換算を記載します。
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アッサムラクサの美味しい2軒
ご当地料理の代表格!海薫るペナンの麺を食べよう
カレーミーに雲吞麺。魅力の麺料理がたくさんあるペナンですが、島らしく海を感じる麺ではじめるとペナンの旅気分は否が応でも盛り上がります!まずはそんな魚介系でアジア感満載の麺2種類から。
アッサムラクサの美味しい2軒
アイル・イタム・ラクサ/Air Itam Laksa ~ 島一番の有名店
マレーシア料理といえば日本でも知られているのがココナッツミルクの効いたクリーミーなカレー麺「ラクサ」ですが、実はラクサって地域によって何種類もあるのです。ペナンでは別名ペナンラクサとも呼ばれるアッサムラクサが定番。写真はアッサムラクサではペナンで一番の有名店アイル・イタム・ラクサのもの。
すり潰した魚がスープに溶け込み旨味たっぷり。米粉の丸麺がわずかにモチっとして美味しく、暑い中で熱々麺を啜っているとフルーツ由来の酸味とややクセのあるハーブが堪らない清涼感でヤミツキになる味です。
今回の記事でこの店だけジョージタウンから外れてバスで40分位の場所にあります。極楽寺(Kek Lok Si Temple)という観光名所の近くにあるので、セットで行くのがお勧め。そしてアイル・イタムを訪れるなら同じ通りを極楽寺に向かって歩くと左側にある、この店も要チェック!
お薦めは龍鬚糖という中国系のお菓子なのですが、店頭で作る様子は思わず見入ってしまう職人技。
絹糸のように細く細く飴を伸ばしくるりと巻いた龍鬚糖は、天女の羽衣もかくやという繊細な食感。食べたらきっと驚くと思います!
マイ・オウン・カフェ/My Own Café ~ マイルドで食べ易い!
極楽寺へ行く予定のない方は、ジョージタウンの町中にあるこのお店でも美味しいアッサムラクサを楽しめます。タマリンドでとった酸味がフルーティでキレのあるスープ。
前述のお店は少し香草のクセが強いのですが、こちらの店はよりマイルドで食べやすく、麺がムチっとしていてやっぱり美味い!サイドデュッシュに頼んだフィッシュボールもプリプリのウマウマです。
屋台やローカル食堂ではなく小奇麗なレストランなので、店も入り易いかもしれません。
ホッケンミー(福建蝦麺)も見逃せません!
正宗橋頭福建蝦麺 ~ 上品で海老の旨味たっぷり!
福建出身の華僑が多いペナンでは、ホッケンミー(Hokkien Mie もしくは福建蝦麺、プロンミー/Prawn Mieとも)も人気の麺料理。シンガポールでホッケンミーというと焼きそばのような料理が出てきますが、ペナンでは全く別物。
いわゆる海老ラーメンなのですがスープひと口で、
海老の旨味が口中に溢れ返ります!
それだけでも充分ウマイのに、さらに驚きは麺。
中華麺とビーフンのような細麺を選べるのですが、ここはぜひとも「ミックス」とオーダーしましょう。
このように2種類を混ぜこぜで入れるのは、ホッケンミーやラクサではよくある食べ方。一緒くたに啜りこむと、
食感が賑やかで楽しい美味しい!
これは目からウロコの新鮮な体験でした。
三条路888福建面 ~ パンチのあるコク旨!
もう1軒のお薦め店はよりローカルな雰囲気が漂うお店。奥の方に客席があってどうすればよいのか戸惑うかもしれませんが、先に手前の麺茹で場で注文しちゃいましょう。トッピングなども現物を見ながら選べるので確実です。
こちらのホッケンミーは、より濃厚なスープが特徴。レンゲの上に激辛のサンバルが乗っていて、望まなくても食べているうちに溶け出して超ホットになります。辛いのが苦手な方は、注文時に「ノー・サンバル」とお願いしましょう。
こちらも当然2種ミックス麺ができます。どちらの店も甲乙つけ難くエビ感たっぷりの美味しい麺ですが、上品めが好きなら正宗橋頭、パンチがある方が好みなら三条路がお薦めです。
飲茶を食べなきゃ、帰るに帰れない!
本場の香港にも負けないメチャ旨の飲茶が1皿平均120円。目を疑う値段の名店がペナンにあって、これはもう見逃す手はありません!さすがローカルにも観光客にも大人気の店だけあって、いつ通りかかっても満席!気合を入れてまだ夜も明けぬ朝6時半に行ったのですが、
早起きする価値は絶対にある!
コスパ最強のお店はぜひ押さえておきましょう。
大東酒塿/Tai Tong Restaurant ~コスパ最強の飲茶パラダイス!
さすがにまだ早起きおじいちゃん中心の時間で空席にありつき、まずはお茶を注文。最初は淹れてくれますが、お替りは店内にある給湯器で勝手にお湯を注いでOKです。
店内を回遊している飲茶のワゴンを待つ間、お茶を飲んで心を落ち着けましょう。なにせこのように、
美味しそうすぎて逆上してしまう飲茶がずらり。でもこれはほんの一部ですからね。必死に欲望を抑えつつバランスと食べられる量を考慮して選んだつもりでも、
あっという間にテーブルが埋まっていきます。
どれもこれもがキチンと美味しくて、けっこうしっかりボリュームもあるのです。
本当は2品くらい取ってゆっくり食べるのが粋なのかもしれませんが、そんな余裕はありません。夢中で食べて6皿で限界。
別腹のデザートまで食べたらもう満腹以上です。この日は7時頃には満席になっていたので、なるべく早くに行きましょう。早起きしても蒸籠から朦々と上がる湯気を見れば、眠気が吹き飛ぶというものです。
ニョニャ料理にもトライしよう!
中国の食文化がそのまま移植された飲茶とちがい、マレーシアやシンガポールで独自進化したものがニョニャ料理。中国商人がマレー人の奥さんを娶り、食材も調理法も中国とマレーがミックスしていった独特の料理文化です。お金持ちの中国商人に育まれることで洗練され上質な食事として有名になり、今ではお店でも美味しいニョニャ料理を楽しむことができます。
カバヤ・ダイニング・ルーム/Kebaya Dining Room ~ 洗練された一流店
セブンテラシズ(Seven Terraces)という高級ホテル内にあるこのレストランは、ニョニャ料理を食べたいとローカルに聞いて一番にお薦めされた店。店の雰囲気もサービスも洗練されていて、ショートパンツにサンダルでは気が引ける雰囲気です。
営業は18:00と20:00の2部制で、前菜・野菜・メイン・デザートを1品ずつ選ぶプリフィクス・スタイル。料理だけでひとり3300円ちょっと(料理によって追加料金あり)とペナンでは高級店なだけあって、料理もかなり凝っています。
通常葉っぱにくるんで蒸すオタオタ(Otak Otak)という魚料理はパイ生地仕様ですし、
ソフトシェルクラブ(柔らかくて殻ごと食べられる蟹)なんていう高級食材も。
海老のココナッツミルクをたのんだら、ご飯もついてきてしっかり食事になります。
最後はココナッツミルクに糯米団子が入った温かいデザートをチョイス。往時の富豪の邸宅もかくやという贅沢な設えで、食後にはホテルの中も案内してくれました。行かれる際には公式HP(http://kebaya.com.my/)でオンライン予約をしておくと確実かもしれません。※英語での簡単なメールやりとりが必要
チェキ・ニョニャ・レストラン/Ceki Nyonya Restaurant ~ よりカジュアルに絶品料理を楽しめる!
予約が面倒だったり肩が凝りそうな店が苦手な方は、ぜひこちらへ!ここも食べるの大好きなローカルに教えてもらったお店で、絶品ニョニャ料理をよりカジュアルに楽しめます。
ペナン・ニョニャ・ミックスベジタブルというあまり色気のない名前のこれは、ココナッツミルクを使ったカレー系の料理なのですが、
東南アジアに多い甘みのあるカレーとは全く違う系統で、絶品!
ソースに独特の深みがあるのです。
ペナン・ニョニャ・サンバル・プロウンは、
10cmはある大ぶりの海老が5尾も!
スパイシーで辛いサンバルという複合調味料でビールが止まらなくなります。
プル・ヒタム(Pulut Hitam)という黒い糯米とココナッツミルク版のお汁粉のようなスイーツもほっこり美味しい!店内は華美ではないけれど落ち着いてシック。優しいお母さんが対応してくれて居心地の良い、素敵なお店です。
次回予告
美味しいものがあり過ぎて、1度で紹介しきれないので続きは次回。ペナン島で中国系と並んで存在感を放つ、インド料理です!「それならインドで食べればいいじゃない」という声が聞こえてきそうだけど、
ノンノンです。
ナシ・カンダールという、インドにはない独特の悶絶グルメがあるのです!チェンドルという国民的かき氷他、スイーツ情報も登場します。
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