日本一時帰国で色々な手続きを進めながら、4月からの旅のルートを考えているのですが、
やっぱりコロナが重くのしかかります。
航空券ひとつとっても、最安の中華系航空会社は使えないとか、トランジットがインドだとリスキーだとか、航空券を買って明日渡航制限かかったらどうしようか。そもそも今国外に出て、旅を楽しめるのかというのも考えちゃいますね...。さて、ブログはネパールのナガルコットに到着したした所から再開です。ホテルにチェックインして、まずはヒマラヤ山脈を見るのにベストスポットと言われる、
ナガルコット・ビュータワーへ!
行きは1時間ちょっとの軽いトレッキングで行けるビュータワーで圧倒的な存在感の山々と夕日を見て、夜は村の食堂でネパールの伝統食「ディド」を食べてきました!
※1ネパールルピー=0.97円。ほぼ日本円と同額なので、ネパール篇では個別の日本円換算は記載しないこととします。またネパール篇で単にルピーと記載したものは、ネパールルピーのことだとご理解ください。
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ナガルコット2泊の宿は、エベレスト・ウィンドウ・ビュー/Everest Window View。
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ナガルコットのバスターミナルに到着し、予約しているホテルまではすぐ。
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メインの通りは1本しかない小さなナガルコットの村を歩き、宿へ向かいます。
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今回の宿、エベレスト・ウィンドウ・ビューは2泊で2711円。安くて個室にトイレ・シャワー付き。バスターミナルから近いのでここにしたのですが、
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この時期エアコンが無いのは結構シンドイ(泣)
時間帯で温度が変わりますが、お湯シャワーは出ます。
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山側の部屋じゃないので、部屋の窓からはヒマラヤが見えませんが、共有スペースや屋上からは谷越しにヒマラヤを見ることができますし、
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卵とトースト、コーヒー(もしくは紅茶)の朝食も付きます。でも2日歩き回った後で考えると、
眺望重視なら他に良い宿がいっぱいありそう。
日本人宿としても有名な雲海リゾートの方が眺めは圧倒的に良く(但しここも部屋に暖房がないドミトリーらしい)、ピースフルコテージというホテルも素晴らしい景観でした。どちらも宿泊はしなかったけれど、食事はしてきたので次回以降ご紹介します。
ナガルコットでヒマラヤを見るなら、まずはビュータワー!
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本来エベレストを見るなら、2週間とかのハードなトレッキングに参加するのが王道ですが、
既にズルして飛行機から見ちゃった。
お手軽にエベレストを見られるマウンテン・フライトの記事はこちら。
でもできるなら、やっぱり飛行機の窓越しじゃなくて直に見たいとナガルコットまでやってきた訳です。ここでは時期や時間、天気に左右されるけれど、運が良ければエベレストを見ることができるそう。そして1月のこの時期は、
空気の澄んだ乾期で、見られる確率は高いらしい!
ということで、ナガルコットでも眺望が開けて見やすいというビュータワーへ早速行ってみることにしました。宿はからは歩いて1時間。歩き出して間も無く村から外れ、
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山々に囲まれたナガルコットらしい風景を楽しめます。うーん、既に素晴らしい眺望。
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見晴らしの良いなだらかな坂道を楽しみながら登っていくと、林間に入り坂も急になってきました。
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ハァハァ、ゼィハァ。
久しぶりの登り歩きに息が切れますが、数日後に参加する5日間のトレッキングを考えれば、良い準備運動です。真ん中らへんの急坂さえ越えれば後はそれはどシンドイこともなく、予定通り1時間で到着。
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展望台の麓には、車溜まりがあって屋台が出ています。探さなかったので詳細不明ですが、歩きたくない人はタクシーかバイタクで連れてきてもらうこともできそうです。
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ちょっと高いけれど、飲みものが充実。ビールやワインまで売っています。ビールは300ルピーですが、我慢してコーラゼロ80ルピーを購入。冷蔵庫が無くても丁度良い冷え具合です。
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ここから少し階段を上ると、頂上にビュータワーが見えてきました。既にヒマラヤ山脈は視界に入っているのですが逸る気持ちを抑えて、
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ハシゴを登りタワーの上へ。そしてタワーから北東の山々へ視線を向けると、
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圧倒的な存在感のヒマラヤ山脈!
写真だと本当に伝わりづらいのですが、マウンテン・フライトで見たものとはまた違って、具体的な質量感がすごいのです。
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近いという訳ではないけど、距離の遠さから逆に違和感を覚えるその迫力に、
地球の屋根という言葉が腑に落ちる。
ここで問題は、どれが何の山かがよくわからないこと。
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同じくタワーに登っている人たちと相談してみたのだけれど、誰も何も知らないのです。
誰かひとりくらい、詳しい人がいてもいいじゃない。
記念撮影に夢中で、山の名前は気にならない様子。地図アプリを開いて、あれがシシャパンマじゃないか、あっちはチョ・オユーっぽいぞと考えるのですが、確証が何もない。ましてやエベレストなんて...。
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「これが世界最高峰のエベレストです」なんて言えれば良いのですが、たぶん違う。ナガルコットからはエベレストが見えたとしても、
手前の山の脇にちょこんと見えるレベル
らしいですからね。
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我がミーハー心は満たされませんでしたが、それでもヒマラヤ山脈の凄さは肌で感じることができ、いつの間にか時間が過ぎて夕日タイムに。
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仮想エベレストも暖色に色づき、
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ヒマラヤとは反対側、西の空へと沈む夕日。
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陽が落ち切るまで息を飲むように見続けて、タワーから降りると芯から身体が冷えていて、
歯はガチガチ。
村への帰路を急いだのでした。
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ちなみにビュータワーと村を繋ぐ道は、所々弱々しい街灯があるものの、あっという間にライトが必要な暗さになりました。途中スマホのライトを使いましたが、ヘッドライトがあれば持っていった方が良いかもしれません。また、人気のない暗がりを歩くので警戒していましたが、
特に危険な気配はありませんでした。
でも、時期によるのでしょうが、同じ道を歩く旅行者は皆無だったので、女性のひとり旅は少し対策した方が良いかもしれません。
夕食は蕎麦がきそっくりの伝統食ディドに挑戦@ナガルコット・フードホーム/Nagarkot Food Home
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ナガルコットといえば日本人旅行者には超有名な食堂があって、その名も、
ノリタケ食堂。
木梨憲武そっくりの先代が日本人旅行者と絆を築き、数々の旅行記に登場しているオムライスが人気のお店です。わたしも「ネパールに行ったらぜひノリタケ食堂で!」と何年も想ってきた店なのですが、Google maps で見ると、
店はこの暗い道のずっと先。
実はまたgoogle maps に惑わされていたのですが、この時はそうとは知りません。さすがにライト無しで踏み込むには危険すぎると判断して別の店を探したのでした。
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ナガルコット村は規模も小さく、ホテル併設のレストランを除くと食事処は少なく、最初の店ではメニューの殆どが品切れと言われ、ようやく腰を落ち着けたのがこのナガルコット・フードホーム。
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メニュー表は見開き3ページと種類豊富。Typical Nepali Food というカテゴリから選ぼうと見ていると、
気になったのがVeg. Dhedo Set 350ルピー。
聞いてみると、ダルバートのお米が、ディドという粉を練ったものに変わるのだとか。これもネパールでは良く食べるものだと聞いて試してみることに。
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まずはビール!カトマンズでは寒さにやられて飲んでいなかったのですが、そろそろ我慢の限界。エベレスト・ビール大瓶490ルピーを頼んでみました。
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エベレストなのか月面探査なのかと迷うような、ラベルはカッコいいのですが、
味はかなりシャバシャバ。
もしかしたら日付が古いか、一度凍ってしまった可能性もありますが、日本でいうなら第三のビールより更にだいぶ水っぽい。
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気を取り直して、ディドです。内容は確かに、ライス以外は典型的なダルバート。タルカリ、サーグ、アツァールが周囲を取り囲み、別皿でダル(豆のスープ)が提供されます。
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スプーンの柄の下にあるのは、青菜を発酵させた後にカリカリに干したグンドゥルックを水戻しして作ったアツァールで、これもご飯が進むダルバートの定番です。
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さて今回の目玉はお米の替わりに出てきたディド。ディードもしくはディロとも呼ばれるそうで、この店ではDhedo と表記されていましたが、Dhido と書く方が一般なようです。
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蕎麦やヒエ、トウモロコシなどの雑穀を粉にしたものと、小麦粉を混ぜてお湯に入れて練って作る、ほぼ蕎麦がきと同じものですが、ネパールでは油を入れることもあるようです。
この店ではKodo、つまりヒエを使っているとのこと。
そのまま食べると、ほのかに穀物の甘味が感じられて、なんとも素朴な味わい。
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ダルにも色々ありますが、この店のはクッキリした緑色。これをディドに合わせて食べると、
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うーん、やっぱりなんとも素朴すぎて、
100年位タイムスリップした感覚。
練った粉なのでスープがなかなか染み込まず、どうにも味が薄く感じるのです。
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でも、人が住んでいるだけでも驚くような山の中に集落を構えて、段々畑に作物を作る様子を見ているので、
米だけじゃなく蕎麦やヒエといった雑穀も、ネパールの食を支えた大事な作物なのだろう。
と思いを馳せたのでした。何度も食べたいとは思わなかったのが正直なところですが、ネパールがまた少し身近に感じられる、そんな1食でした。
次回予告
翌日は、憧れのノリタケ食堂を探して右往左往。ナガルコット村の郊外を歩き回りました。そして日本人宿としても有名な、
雲海リゾートでヒマラヤの絶景を眺め
ナガルコット・パノラミック・バイキングトレイルで軽いトレッキング。盛り沢山のナガルコット2日目の、前半をお届けします。
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