台湾高雄から、マニラへ!
中華航空CI711便、高雄を7:30に発ち、マニラのニノイアキノ空港へ9:10着。この2国間は時差がないのでそのまま1時間40分のフライトです。航空会社のサイトで直接買って11,668円。LCCじゃないのに、安いですよね。
空港でまた何か取り上げられるんじゃないかとビクビクしましたが、なにごともなく通過。そして出国手続き後には、
オトナの旅に便利な秘密兵器「プライオリティパス」の出番です。
世界中の空港ラウンジ1200か所以上が無料で使えるという、スグレものアイテム。クレジットカードの特典で発行してもらえたりするので入手しておいたのです。
海外では交通障害やダブルブッキングとか、全然あり得るので早めに空港についておきたい。そんなとき待ち時間を快適に過ごせるラウンジはすごく助かります。高雄空港の国際線ターミナルでは、イミグレを通って左のすぐにありました。
牛肉麺や滷肉飯なんかの台湾グルメも無料。ビールも飲めちゃいますが、興隆居の湯包を食べたばかりですからね。ハーゲンダッツだけいただきました。
2時間に満たないフライトなのに、機内食も出てきました。台湾の航空会社ならと期待したけど、ちょっと食べきれない不味さ。
“食いしん坊大国”台湾代表として、それでいいのか中華航空。
そっと機内食に蓋をしてから程なく、マニラに到着です。
通常ならここで現地通貨の確保に動く所ですが、実はフィリピンペソは既に持っているのです。ペソ両替の話は、明日の記事に書く予定なので、とりあえずここは、1ペソ2.12円ということで進めさせていただきます。
中華航空は第1ターミナルに到着。ここに来るのは3度めですが、
相変わらず殺風景な・・・そして、アッツイ!!
ここからマニラ4泊の宿があるマラテ地区までどうやっていくか、タクシー強盗とかタクシー誘拐まであるという噂の国ですから、悩ましいのです。そもそもタクシーだけで、白いのとか黄色いのとか、いくつも種類があって、値段も安全度も違うというからややこしい。
そんな時にありがたいのが、Grab(グラブ)というサービス。UberをおさえてシェアNo.1の配車サービスで、第1ターミナルでは屋外に出てすぐの右斜め前方にあります。ここでホテルを伝えると、配車手配をしてくれて、料金も確定します。
こんな紙を渡されます。右が運賃、今回は282ペソ(598円)です。左が車の番号で、この番号の書かれた車が来るのを待ちます。前旅では30分くらい待ちましたが、今回は10分も待たずに到着。この日は渋滞も少なく、ホテルまで30分強で到着。
過去のマニラ経験からすると、恐ろしくスムーズ。
到着時に運転手さんへ料金を払います。途中で「35ペソかかるけどスカイウェイ(高速道路)を使うか?と聞かれてYesと答えていたので、282+35で317ペソの支払い。恐ろしく明朗会計です。
マニラ4泊の宿は「マラテ・ペンション」
今回のホテルがあるマラテ地区というのは、近代的できちんとしたマカティと対照的に、猥雑な空気の漂うエリア。夜になるとお姉さんがずらーっと並ぶ店もありますが、色気より食い気の「めし旅」的にはあまり関係なく、ホテルが安いのが良いところです。無収入の身ですからね。
シャワートイレ共用のシングル個室が1泊1117ペソ(2368円)。清潔とは言い切れないところはありますが、
昔からの建物を大事に使っている情緒のある宿です。
そして何より、この中庭がめちゃくちゃ居心地いい!
門番のおじさんもすごくフレンドリー。泊まっているのは欧米人バックパッカーやもうちょっと年配の旅行者、アジア人の家族連れ。みんな落ち着いた人たちで、客筋の良い宿でした。
3回目のフィリピンで、はじめてのジョリビー。
フィリピン最大の外食企業にして、マクドナルドが唯一勝てなかった相手として有名な「ジョリビー」。レストランブランド価値で2017年に世界14位、アジアでは1位を獲得しているすごい会社です。
すごさを微塵も感じさせないユルさですが、油断してはいけません。
その独特の味付けは、フィリピン人の嗜好を理解する上で避けては通れないところです。
本当は白飯にフライドチキンがこの店一番の定番だと思いますが、味が独特なスパゲティも確認しておきたいと、このセット150ペソ(318円)をチョイス。
席に持っていって、まずスパゲティを一口。
うぐぅ。昔の学校給食のソフト麺を、もっとソフトにしたような・・・。
1ミリも歯ごたえを感じない麺に、甘ーいトマトソースが絡みつきます。これはお世辞にも美味しいとは言えない。でもこればフィリピンの人たちの嗜好に合ってるんだよな・・・。口直しにアイスティーを飲んだら、
デフォルトで甘い。
ま、そうだろうとは思ってました。続いてフライドチキンを一口。
こっちは、うん。普通に美味しい。
でもケンタッキーより旨い!という訳でもないようです。そこで添えられていた茶色のソース(グレービーソースというらしい)をつけてみると、
おぉ!複雑な旨味が加わって、
なるほどこれか!フライドチキンがご飯のオカズになる意味が分かりました。
現地の人はフランドチキンではなくて、ご飯にこのソースを直接かけて食べるらしいですが、これなら納得。グレービーソースがジョリビーの肝のような気がします。
現地SIMを入手せよ!
ひとまずお腹も落ち着いた所で次のミッション、通信手段の確保です。事前にググった所、フィリピンではSmartとGlobeというのが2大通信会社で、どちらかのSIMをゲットしておけば、街中のあちこちでロード(フィリピンではチャージではなくロードと言う)してデータ枠を追加していけるとのこと。
マニラ近郊はSmartの方が人気ということなので、Smartの店を探します。
ここならあるでしょう!宿から歩いて行ける、大型ショッピングセンターのロビンソンです。正面入ってすぐの
メインエスカレーターが止まっていて、歩いて登る
というフィリピンらしさにニヤリとしながら、3FにSmartのお店を発見。初回のSIMは40ペソ(85円)で3日間300MB、その間に一定額以上のロードをすると、プラス700MBが無料でもらえるというもの。お願いしたら、SIMカードの入れ替えとセッティングまでやってくれました!ちゃんと動きます!
問題は、ここから。
ロードの方法はいくつもあるようですが、こういうプリペイドカードを買っておけば、追加したいときにスマホ操作だけでロードできて使い易い。金額が何種類かあって、一番安いのが50ペソという情報です。低額の方が使い勝手がよいので50ペソのを売ってくれと言ったら、無いとのこと。
セブンイレブンや街中のサリサリストア(個人経営のキオスクみたいな売店)でも買えるはず。と一旦Smartショップを後にしたものの
探せど探せど、50ペソはおろかロードカード自体がない!
セブンイレブンも無い。サリサリストアに行くと、
いきなり「スマホをよこせ、チャージしてやる」
とか、
番号が手書きされたちっちゃい紙を見せられたり
とか。超あやしい。いや、実際はそういう所でロードする方が主流っぽいです。現地の人は普通にやっていました。とはいえこちらは、まだフィリピンに慣れていない旅行者。安全策でカード式のものを探し続けました。
そして結局・・・次の日にロビンソンへ戻ってきました ^^;
昨日断ったSmartの店に戻るのは若干抵抗があるなぁと思ってたら、違うとこでも普通に売っていました。でもやっぱり100ペソから。
先ほどのカードの裏面がこんな風になっています。使い方を簡単に。
- 上のスクラッチを削ると14桁の番号が出てくる
- 1510+14桁番号へ電話をかけると、100ペソがロードされる
- その後、SMSで9999宛てにGIGA99というテキストを送ると、7日間2GBの通信容量が付与される (ロードされたよ!っていうメッセージが飛んできます)
- 残りの通信容量の確認は、*121#へ電話発信すると英語文でメニューが表示され、番号打って返信を2回やると、回答がSMSで飛んできます。
金額とプランによってGIGA99の所を変えるだけで、会話せずに全部スマホ操作だけで完了します。
2日かけて、ようやくSIM確保できました!
電波状況は場所によってイマイチですが、今の所ちゃんと使えています。
続いて交通手段の確保。
マニラはこれが難しい。地元の人が一番使うのは、おそらく安い順に、ジプニー、トライシクル、グラブじゃないかと思います。
1)まずはジプニー。
シプニーというのは、こんな感じの荷台に乗って降りる時にお金を払う乗り合いバスのようなもの。
これはもう、乗れる気がしません。
ルートも金額も全く分からない。
車体に表示された地名だけでルートを推測するなんて、できるわけありません。
どれに乗れば良いかが分からないから、乗れるわけがない。降りるときもバス停なんてないから、天井をバンバン叩くと止めてくれるらしいです。
これは、手強い。
2)次はトライシクル。これはもっと簡単です。
バイクの横についたサイドカーに乗るバイクタクシー。バイクの後ろまで入れて4人まで乗れます。長距離移動は無理だけど、ゴーカートみたいで楽しいし、安いのも嬉しい。ただし、スペシャルという貸し切りは分かり易いけど、レギュラーと言われる相乗りになるとちょっとハードルが上がります。更に安くなりますけどね。
3)そして最後は、配車サービスのGrab。
流しのタクシーはつかまりづらい上に料金トラブルとかもあると聞きます。前乗ったときは無問題だったですけどね。とはいえ、フィリピンを席巻しているのはマレーシア発のGrab、空港から乗ったやつです。
Uberとの競争に打ち勝ってフィリピンでは1強態勢。もう、みんな使ってます。
これはアプリで配車手配をするのですが、このアプリの登録がどうしても上手くいきません。電話番号を入力する最初の段階でエラーで進めず、
「後でまた試してね♡」というメッセージがでるので、くじけずにトライします。
さて、そんな自動車勢力が幅を利かせるマニラ交通市場ですが、けなげに頑張っている電車が3路線だけあります。街の規模からするとあまりに少ない路線数ですが、ちゃんと交通系ICカードなんかがあったりします。
beep card。駅窓口で買えます。最初は100ペソ払うと、保証金で20ペソとられるので、80ペソ分がチャージされます。運賃は距離によって11~25ペソ、安い!早速入手しました。
なにはともあれ、まず市場!
ドゥテルテ大統領になって麻薬も銃も減ったとはいえ、まだまだ犯罪件数の多いフィリピン。宿の周りもストリートチルドレンがそこら中にいて、スリなんかは警戒が必要。
台湾がお気楽安全すぎたので、正直まだ感覚がついていかない。
逆に変に警戒してばかりでも楽しめないし、その辺の距離感をつかむにも、何と言ってもまず市場でしょう!ということで、
やってきましたQuiapo Market(キアポ市場)!
入手したばかりのbeep カードを使い、ロビンソンからUnited Nation駅経由、LRTライン1で5駅のCarriedo駅で降りるとすぐです。
駅ビルを通って路地に出る途中、懐かしい感じの炊飯器に思わず2度見。フィリピンは電圧が安定しないので、それがお米の炊きあがりにも影響しているとのこと。
駅の近くは服飾関係の市場。フィリピンはキリスト教が主流ですが、イスラムもいますね。
南側が野菜の市場。どうも葉物野菜は高いようです。
ナスとかオクラ、
苦瓜も。どうも値段の見方がよく分かりませんね。
フィリピン定番の「ヘソ出しおじさん」
屋台グルメもあるにはあるけど、
「あ美味しそう!ひとつちょーだい」って飛び込んで行けない。
この距離感はなんでしょうね。衛生面のリスクを察知しての防衛反応なのか、ただのビビリなのか・・・というより、そんなにおいしそうじゃ
とつぜんローソクを売る屋台が出てきて、何やらお祈りムード。どうしたのかと思ったら、
協会でした。混沌とした俗っぽい市場の先に、大きな大きな協会。扉は解放されて、人は自由に出たり入ったり。讃美歌の流れる中、皆さんひと時の祈りを捧げていきます。
想いや願いを持って日々生活するって、実は日本ではあまりなかったな
と気づかされ、それだけで少しマニラの人々を尊敬できる。そんな光景でした。
Bistro Remediosの「シシグ」他フィリピン料理
宿から歩ける有名店ということで、初日の夜はこちらのお店。店内でバンドの生演奏バンドが・・・なんて情報から、かなり観光客寄りの印象。大丈夫かしら。
18時過ぎ、開店間もないからから先客はおらず貸し切り状態。サービスの担当はフィリピンっぽい素敵な笑顔の男性でした。フィリピン人は本当にサービス業に向いてますよね。ホスピタリティが素晴らしい。
おすすめを聞いて、ひとり分としての量を確認しながら頼んだのが、こちら。
手前左は小イカのガーリックオイル煮にドライトマトが入ったもので、オススメされた一品。フィリピンは、スペイン統治されていた頃の影響でスペイン料理も身近です。
フィリピンを代表する料理「シシグ」(右)には、豚顔のムニムニ食感と豚耳のコリコリ食感が楽しい。鶏レバーでコクが加わり、ほのかな酸味で食が進みます。
これはもう、ビールに最高!そして相当美味いです。
これまたフィリピンでは定番のガーリックライスにも勿論ぴったりの相性。基本的にフィリピン料理は、米を大量に食える作りになっています。東南アジアも、日本も昔はそうでした。塩辛い鮭の小片で丼飯を食べたりしていたのと同じですね。このシシグだけで、丼飯2杯は食えます。
すっかり満足した所に、「デザートは何にする?」と。
デザート食べる前提ですか!?
仕方あるまい、と言われるままに頼んだら(←実は気になってた)
かなりのボリューム。皿直径25cmくらいあります。
すごく甘いんだけど、ココナッツの風味が効いて美味しい。
アイスの下には、もち米の団子とバナナ。ここで更に炭水化物を重ねる暴挙ですが、これがまた美味しい。意外とさらっと食べれちゃいました。
悪魔のスイーツですね。
これにビール2本をつけて、会計は963ペソ(2042円)。最初の不安が吹き飛ぶ、しっかりした料理を楽しめました。
フィリピン・スコールの洗礼!
いつの間にやら降り出した雨は、食べ終わるころには土砂降りに。最近雨にたたられていますが、さすがフィリピン。雨の強さも半端ではりません。
バケツどころじゃない。プールをひっくり返したようです。
側溝からあふれる水。写真を撮ったら、そこで遊んでたストリートチルドレンからお金くれ!と道をふさがれました。
君たちを撮ったんじゃありません、まだガキなのに自意識過剰ですよ。
スラれないように気をつけながら、フレンドリーに強行突破します。やっぱり一筋縄じゃいかないぞマニラ。という初日でした。
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