トルコ 中近東 旅のブログ

カッパドキア雪中攻略!レッドヴァレーに自力で行くのです。

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メルハバ〜ミャーです。今居るトルコのアンタルヤは、記事中のカッパドキアとは別世界!暖かくて開放的な雰囲気で、生き返るようです。さてブログは3月30日。前日に大雪の中ギョレメに到着し、明けて翌朝もまだ雪は降り続いていました。

もうカッパドキアは最終日の明日に賭けて、それまでゴロゴロして過ごそうか。

と諦めムードで朝食を摂りにいく所からスタートです。

※文中のレート換算は実際にアコムカードで調達したレート7.29を四捨五入して、1TL(トルコリラ)=7.3円で記載します。尚トルコはいま月単位で値段が変わるレベルのインフレ中。あくまでご参考まで。


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Kamelya Cave Hostelの豪華朝ごはん。

Cave=洞窟ホテルのはずなのに洞窟感が無いと前回書きましたが、一つ見つけましたよ。

玄関の前の地下倉庫!まあそれはそれとして、とりあえず朝食を食べて、その後これからの過ごし方を相談するかと3階のラウンジスペースへ。

チーズにオリーブと生野菜。それにバターと多種類のジャム。正しくトルコの朝食らしく、まあ無料の宿メシならこんなもんでしょうと、

思っていた時代がわたしにもありました(デジャブ)。

パンを食べていると「はいどうぞ〜」と卵料理が出てきました。

薄焼きの卵で中はほんのり半熟。この雪の中、暖かい料理が出るというだけでもありがたい。パンも進むねぃとバクバク食べていると、

「はいどうぞ〜」とフレンチトースト。なんと、知らずにパンをたくさん食べちゃいましたよ。じゃあこれはデザートとして蜂蜜かけちゃいましょうか。コーヒーも飲んで満足し、席を立とうとすると、

はいどうぞ〜。

またかい!とツッコミを入れたくなりますが、ツッコミ所はそこじゃはい。

出てきたのはまさかのデザート。しかも果物とかそんな爽やかなものじゃなく、

ガッツリ重たいガトーショコラ!

濃厚で中は少しトロリとして、朝から食後にこんなに大きなケーキを食べるとは。しかもこの宿、3泊して3泊とも内容を変えてくるのです。

犬がかわいいだけじゃなく、スタッフが良い人ばかりなだけでなく、部屋が快適なだけでもない、朝飯まで充実しているかなりの好宿なのでした。

晴れてきたので、レッドヴァレー攻略に向かいます!

朝食を摂り、満腹の腹を抱えながら1階ロビーへ。そこに居るこの宿きっての英語堪能且つ有能そうな顔をした兄貴にツアーの相談です。雪じゃなきゃ車が原チャリを借りるなり、自力観光の手段がありそうなのですが、こんな状況じゃツアーに頼るしかありません。カッパドキアの名所を巡る1日ツアーが2パターンあるというのでその片方を明日お願いし、この日は1日やることがない。と、

もう晴れてくるし明日のツアーに入ってないレッドヴァレーに行って来れば?

と詳しい行き方を教えてくれました。「嘘だぁ、まさか晴れるなんて」と部屋でゴロゴロしていると、

晴れた!

iPhoneの天気予報はけっこう怪しいですが、さすが地元の人の言うことです。ならばその言にのってレッドヴァレーへ行ってみようじゃないかと行動を開始します。

グッチャグッチャの雪解け道を歩き、まずはユルギャップ/Ürgüpへのバスが出るというバス停へ。宿の兄貴に教わった場所はGoogleマップにも出てきません。

※ユルギャップへのバスはこの店↓の前あたり。

でも確かにバス停の雰囲気がありますね。待っている先客に聞くも、同じく観光客でここがバス停なのか確信が持てない様子。

30分間隔で来る(兄貴談)はずなのをもう45分も待っていますが、途中で現れたローカルの人に尋ね、ここがユルギャップ行きのバス乗り場で、交通カードじゃなく現金で乗れることも確認し、意を強くして待ち続けます。

寒い。

漸く来たバスは想像と違うマイクロバスで、ローカルの人に「ユルギャップ来たよ!」と言われなければ見過ごしてたかも。宿兄貴に「バス乗るときにカヤ・キャンピングと言え」と教わったのでその通り伝えます。運転手さんは、

カヤカンピン!!

ピにアクセント置いてと答えながら、不思議なジェスチャーをしていましたが、乗っていいということは連れて行ってくれるのでしょう。…たぶん。

さてこちらの地図は今回のルートを説明するために作ってみました。左のマークが沢山あるあたりがギョレメ市街。ここでユルギャップ行きのバスに乗り、途中❶のカヤ・キャンピングで降ろしてもらう算段なのですが、

車はいきなりあさっての方向へ!

不安だけど確かにさっきは運転手さんと意思が通じたはずと、GoogleマップのGPSを見続けます。すると大回りしながらもバスは❷の場所で停まり、運転手さんがわたしを見ます。

カヤキャンピング?カヤカンピン!

なるほどここで降りて歩けということですね。

念の為Googleマップで経路検索してみると、カヤ・キャンピングから入るAルート(上の地図参照)と、大通りを少し北東に進んでから入るBルートがあります。ここは宿兄貴を信頼してAルートでいこうじゃないのと、カヤ・キャンピングを目指します。車の轍で雪は溶け、意外と余裕で歩けるのですが、

高台で犬が激しく吠えてますね。町中のトルコ犬は大人しいですが、人のいないこの辺りは

既に理性の届かぬ野生の王国。

かもしれないじゃないですか。ちょっと怖いなと思っていると、向こうから狂ったように吠えかかり車を追いかけてくる2匹の野犬。車が走りすぎると今度は高台の犬と口喧嘩を始めます。

猛烈な勢いで吠え合っているのですが、そっと脇を通り過ぎようとするとチラリとこちらを見て、

あ、煩くしてスマンスマン。

と言うかのように、一瞬大人しくなって通してくれます。なんとトルコの野犬は「堅気に迷惑はかけんけん」という昔気質の任侠なようです。

バスを降りて1km弱歩き、カヤ・キャンピングに到着しました。この脇からレッドヴァレーへ通じる道が分かれているはずなのですが、

こ、ここか(呆然)

上の写真の奥に転々と続く足跡。それが示されたルートです。これ、人の足跡じゃないですよね…。トレッキングシューズを履いてきたとはいえ、足首まで埋まるこんな道じゃあ、下手すりゃ凍傷になりますよ。

ほらやっぱ部屋でゴロゴロしてりゃ良かったじゃん。

とは言え来るかもわからない帰りのバスを待つ選択肢はありません。再びバスを降りた場所へ戻り、Bルートを目指します。大通りを北東に歩き、こちら(↑)の写真が❸地点、ここを左に入るんですね。また雪で埋まってたらどうしようと思いながら道を曲がると、

あー、素晴らしく歩きやすい道ですよ!❸地点からレッドヴァレーまでは2.5km、約30分の道行です。

途中には雪梅のようなこれは杏の木ですかね。風情があって大変よろしい。日が出てくると寒さも凌ぎやすくなります。後ろから車が来たので脇に避けて道を譲ると、車が停まりウィンドウが下がりました。すわ、これは親切なトルコ人がレッドヴァレーまで乗ってくか?というパターンかと思いきや、

すみません、ギョレメへの行き方を教えてください。

トルコで道を聞かれるのは2度目ですよ。トルコに来て伸ばしてるヒゲのせいですね。登り下りもさほどなく、気を取り直して快調に歩みを進めると、

おお〜カッパドキアっぽい。

おお〜なんか美味しそう。

おお〜びしゃびしゃ。

レッドヴァレーに近づくに連れて荒々しくも不思議な光景を見ることができ、

うん満足、もう帰ろうか。

と思わないでもないですが、せっかくなのでもうひと息。身体が冷え切った頃に到着しました。

レッドヴァレー入口には数軒の店が並び、その前は駐車場ですね。韓国人団体客が貸切バスで来て、入口で写真撮ってさっさと帰っていきました。

くそぅ、楽しやがって。

本来レッドヴァレーはこの入口から谷に降りて、トレッキングを楽しむのだと思います。調べてないし知らないけど、貼ってあったこの地図を見るとそういうことですよね?

でも今はその道が雪に閉ざされ、でも行けるとこまではと入ってみると

おお〜迫力!!

撮ってる時は雪の反射でiPhoneの画面がおかしくなり、まともに撮れてないと思ったけど、結構ちゃんと撮れてますね。

なんでこうなったのか、日本ではまず見ることのない光景に圧倒されます。せっかくのカッパドキアで雪が降るなんてツイてないと思ったけれど、

雪のカッパドキアも風情があって良いじゃない。

いや寒くない方がいいですけどね(心底)

あ、写真で見たことあるカッパドキアな岩だ。暫し場所を変えながら、雪のカッパドキアを楽しみまして、

さてここからの帰り道。宿兄貴には「レッドヴァレーからÇavuşin(確かカヴシュンと言っていた)まで歩いてバスに乗れ」と言われていたのですが、それってつまり、この谷の間を降りてくルート(上の写真のど真ん中を左奥へ)ですよね。

うん、行けるわけないよね(泣)

という訳でもと来たルートを戻ることに決めたのでした。

軽い昼食とギョレメまでの徒歩帰還。

レッドヴァレーも思ったより楽しめたし、帰りに遭難するといけないので、ここで少し腹に入れておきましょう。

シーズンオフだからか雪だからか1軒しか開いてないけど、ここで何か食べられそうです。

暖かい屋内にホッとひと息。まずは熱いコーヒーが何よりありがたいです。

いま作れるものを聞いた中から、卵とチーズのギョズレメを注文。前にレストランで食べたのに比べると、素朴でシンプル。

こうして食べると、以前マレーシアのペナン島で食べたロティや、台湾の蛋餅(ダンピン)にかなり似ています。※興味ある方はご覧ください↓

コーヒーとギョズレメでお会計は135TL(986円)。正しく観光地価格ですが、雪の中を歩く身としては山小屋価格に近い感覚。ありがたく払わせていただきます。

さて再び❸地点まで戻ってきました。ここにはバス停っぽい雰囲気の小屋がありますが、いつ来るか分からないバスを待つのはもう嫌だ。と、ギョレメまでの歩いて帰ることを決め、歩き始めて3分後、

いま通り過ぎたバス、たぶんギョレメ行きだったね…。

判断ミスの責任は自分ひとりが負えばいい。こういう時に一人旅は気楽です。

行きのバスの遠回りルートを歩くのはシンドイので、カヤ・キャンピング前を通って行くルートを選択。なるほど、柵がるしこのルートは車両通行止めだったんですね。でも歩いてる人がいるから歩行者は通れそう。帰りは降り気味の道のりなので、思ったより楽に進みますが、

太陽は隠れ、再び雪が舞い始めました。

なんだかカッパドキアらしい奇岩エリアに入ったと思ったら、これがギョレメ野外博物館ですね。宿兄貴から「明日のツアーで行くから今日は行くな」と言われた場所です。

せっかくなので、売店で熱いコーヒーだけいただきましょう。ちっちゃいカップで50TL(365円)とやはり観光地価格。我慢していたトイレも済ませて、立て直し完了です。

高度が下がったからか寒さも和らぎ時々晴れ間も覗いたりして、この先の道はとても穏やか。奇岩を背にした馬の牧場があったりと、心が安らぎます。

うん、もう遭難の危険は無さそうです。

9:30に出発し宿に戻ったのは16:30。7時間をほぼ雪の屋外で過ごして冷え切りました。兄貴には「レッドヴァレー良かったよ」とだけ伝えて、暖かい部屋でゴロゴロしたのでした。

強烈羊臭のアダナケバブと伸びるチーズのスイーツ。

夕食の頃合いになって腹も減り、さて今日はどこで食べるか。Googleマップでチェックしていた店を再度確認します。すると「ギョレメでは珍しいアルコール無しの店」という口コミを発見。ギョレメは観光客に特化してるので、

こういう芯の通った店は良いに違いない。

ケバブが美味しいらしいし、行ってみましょうか。

ところでギョレメの町は世界中の観光客が集まるし、お洒落なお店も多いのですが、一方で舗装されてない道も多く歩いてると薪木が燃える匂いが漂ってきます。雪と寒さも相まって、

ふとネパールを思い出させる雰囲気。

ポカラやカトマンズ、ナガルコットの町を懐かしみ、お土産屋を冷やかしながら店へと向かいます。

うん、情緒感台無し。

さて、目当ての店はこちらのBEYDİLLİ KEBAP。階段を上がって2階が店舗になります。

暖かみのある内装です。メニューは英語対応の写真完備。勝手に抱いた観光客に媚びない姿勢は早くも怪しい雰囲気になってきましたよ。

まず飲み物はトルコの定番、甘くない飲むヨーグルトのアイランです。

ほらもう器がお洒落だもん。パックに入ったのじゃなく、いわゆる生アイランでしょうか。クリーミーでおいしい。

ケバブにつく付け合わせの一式。

お皿がまあ可愛らしくて。

女子好感度が高そうじゃないですか。

メインはアダナケバブを注文しました。アダナというのはギョレメからは南南東方面。シリアにも近い都市で名物料理が豊富なのです。今回の旅でも行くのを楽しみにしていたのですが、

地震の影響がありそうで諦めた場所。

なのでその町の名を冠するケバブを、比較的近いギョレメで食べておこうという算段です。羊肉を細かくし脂と混ぜて棒状に串にまとめ、たぶん炭火で焼いたもの。見るからに洒落て旨そうな見た目ですが、近い一口食べると羊の匂いが強烈で、

味は全然シャレてない!!

羊が好物のわたしですら、踏ん張って旨いに入るギリギリの領域。帰って歯を磨いた後ですら臭いましたもん。旨かったですけどね。

そしてこちらがキュネフェ/Künefeなるトルコスイーツ。伸びるチーズのスイーツというので気になっていたものです。カダイフという極細小麦麺にチーズを包みオーブンで焼いてあります。そこまで聞くとどこがスイーツ?となるのですが、そこはトルコの常套手段。

びしゃびしゃのシロップ漬けなのです。

チーズの塩味にシロップの甘さ、普通ならお互いに引き立て合って「こんなの無限に食べれる〜」となりそうな所ですがそこはトルコ、そんなに甘くはありません。というか逆に(?)甘すぎるシロップと重たいチーズが互いに掛け算をして、

4倍重たい重爆撃です。

別の店で食べたらまた違う感想になるのでしょうが、強烈羊匂でHP1ケタのわたしには強烈なボディーブロウ。慌ててチャイ(紅茶)を頼んでHPを5だけ回復させ、宿へと帰ったのでした。因みにお会計は300TL(2190円)。頼むものによるけど、昨日の店より少しだけ安い印象です。

さて次回はカッパドキア1日ツアー。雪のせいでこの日しか取れなかった分、しっかり楽しんできました。夜は少し外れにある名店で、再びの悶絶スイーツです!


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