とにかくお米大好きなフィリピン人。何にでもライスが付いてくる上に、料理にも結構砂糖を使ったりするので、いやでも糖質過多になります。最近胃が重たくなってきた所で、
久々の36時間ファスティング(断食)に挑戦。
前日の夕食後から1日まるまる食事を抜いて、次の日の朝食でおよそ36時間になります。授業中に流れてくるご飯の匂いにクラクラしながら、なんとか耐え抜いた後は、
シンプルな麺料理が激旨です!
茹で玉子入りのマミ35ペソ(74円)。量が少ないのでファスティング明けにちょうど良い。スープと玉子から、ゆっくり食べます。
そんな訳で、健康度外視の料理が多いフィリピンですが、極めつけともいえるものを食べてきました!
CHONG ADOBOの「牛骨髄ステーキ」
牛骨髄はパレスにも入っているし、タガイタイ名物の牛骨髄が入ったスープ、ブラロ(Bulalo)はカップラーメンにもなるくらい有名。以前から牛骨髄を食材として利用してきたフィリピンですが、
近年、牛骨を縦に割って、そのまま焼く牛骨髄ステーキ(Bone Marrow Steak)が人気とのこと。
学校近辺で食べられる所を探したら、ありました!3km離れた住宅街にポツンと営業しているようなので、早速挑戦ようとトライシクルに乗り込みます。この店を知らないドライバーの兄さん。
地図を見せたけど道を間違えまくりです。
地図を読めない兄さんに「そこ右、そんでそこ左」と指示を出してようやく到着。だいぶ遠回りされたので、乗る前に料金を握っておいてよかった。
街頭のない真っ暗な住宅街にあるお店。中は意外とオシャレなような、そうでもないような・・・
いやもう、壁に絵を描いている時点でオシャレということでいいや。
どんどん美的センスのハードルが下がっていっております。
カウンターでは素敵な笑顔の店員さんが出迎えてくれました。そして問題はこのメニュー。
ご飯とオカズの定食に、牛骨髄をつけるかどうかのチョイスですが、WITH BONE MARROWの欄を見ると、
- High Blood/Hypertension→高血圧
- Trigry(ceride)→中性脂肪
- Heart Atack→心臓発作
おどろおどろしいメニュー名が並びます。
おぉ・・・なかなかプレッシャーをかけてきますね。
おすすめを聞くとSPECIALの欄にある「TODAS KAI with marrow」220ペソ(466円)、オカズが沢山盛られたメニューだというので、それをオーダー。
調味料コーナーで好みのタレを作りながら、待つこと暫し。
テーブルに運ばれたトレーには、大きな骨がドーン!
更に目の前で、
バーナーを使って仕上げ焼き。
郊外の町の住宅街とは思えないプレゼンテーションに、俄かにテンションがあがります。
仕上がりはこんな感じです。たっぷり詰まった牛骨髄に、アドボとシシグ、豚の皮を揚げたチチャロンのオカズが3種。
オカズの種類を見た目で判別できないくらい、まっ茶っ茶!
ガーリックライスと玉子もつきます。
野菜の気配がかけらもないのが、むしろ潔い。
牛骨髄をひとすくい口にれると、
まるで、なめらかプリンのようなトロトロ具合。
コクのある脂の美味しさに驚きますが、正直ひと口で充分。脂が強すぎて、ダイレクトに2口3口と食べられるようなものじゃあぁりません。そこで他のオカズにちょい足ししてみると、
特別美味しいという訳でもないアドボやシシグが、すっごく濃厚に!
とはいえ、これも3口4口でトゥーマッチ。
口の中は、すでに脂の洪水状態。
カラマンシーを絞りに絞って脂を酸で中和させ、なんとか完食しましたが、
脂の海で溺れたかのような食後感。
3食これを食べたら、1週間で死ねるんじゃないかと思いましたが、後でフィリピン人先生に聞いた所、メニュー名のTDAS KAYは
「お前はもう死んでいる」という意味だそうです。
正直あと半年は牛骨髄ステーキを見たくありませんが、次に食べるとしたら3~4人に1本で充分。そして、
それくらいの量なら、かなり美味しく楽しめるんじゃないかと思います。
とはいえ、牛骨髄はイタリア料理のオッソ・ブーコやフィリピンのブラロでしか食べてませんでした。どちらも煮込み系の料理なので、素のままに近い状態で食べられる牛骨髄ステーキは、すごくよい経験。使い方によっては、よい料理の素材になりそうです。
日本でも買える!牛骨髄。
調べてみたら、このタイプの牛骨髄は日本でも購入できるようです。しかも和牛の!バーナーさえあれば炙って出すだけなので、ホームパーティーなんかでやったら確実に盛り上がりますね、いろいろな意味で(笑)
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