前回に引き続き、台湾の美味しいものをドドドーンとご紹介していくこの記事。今回は台南・高雄の26食です。どこへ行っても激うまグルメをリーズナブル価格で楽しめる台湾ですが、
南側はますます安くてまいっちゃいます!
空気もゆる~い感じになってきて「もし台湾に住むなら南だな」と思うくらい、台南も高雄も大好きな街です。文章少なめで列挙するのでサクサクっと流し見て「これ食べたい!」というものを見つけていただければと思います。
※この記事は2019年台湾旅のまとめです。2回目の台湾なのでド定番料理でも載っていないものが沢山あるし、その分穴場的なものも混ざっています。どうぞお腹を空かせてお楽しみください。
※お店の営業状況は、訪問前にご確認ください。
※より詳しいレビューは当時の旅日記をご覧ください。各紹介ごとに該当記事へのリンクを貼ってあります。
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台南グルメ12連発!
グルメ天国の台湾にあって「食の都」と称される台南。名物グルメはわんさかあるし、そのレベルが高いのなんのって。ほんのりピンクの牛肉がやわらか~い牛肉湯なんか食べたら、一発で好きになってしまう街です。
小吃から食堂まで~ご飯もの
台南グルメで真っ先に出てくるだろう担仔麺(タンツーメン)は1回目の台湾で充分食べたので、今回はスルー。「え~」と言われそうですが、ぶっちゃけ今回ご紹介するご飯系は全て、度小月の担仔麺より好きな店ばかりです。
㉕文章牛肉湯の「牛肉湯と牛雑湯」他
台北だと牛肉麺が有名だけど、台南では牛肉湯。うまうまスープに浸して、ほんのり赤みを残した絶妙な火入れ具合の薄切り牛肉を、タレにつけて白飯と掻っ込む。シンプルなだけに牛肉の素材とスープの質が重要な料理です。
有名店何軒か食べ比べたけれど、ここが今のところ最強!
欲張って、魯肉飯の牛肉バージョン的な牛肉燥飯を頼んじゃったけど、やっぱり白飯が正解。簡素にしてゴージャスな無上の喜びが味わえます。クセのないまろやかスープの牛雑湯(モツスープ)も美味しかったぁ~。ちょっと遠いけど、わざわざ行く価値アリアリです!
㉖再發號百年肉粽の「特別八寶肉粽」
ちまき1個が500円を超えると聞いてビビりそうになりますが、想像以上にでっかくて2人で分けても充分。割って中を見ると、
椎茸や栗、お肉もゴロゴロ。
こっくり味が煮含められていて、且つ上品。美味しくて贅沢なちまきです。
㉗無名米糕の「米糕と滷味」
台南名物グルメの米糕(ミーガオ)は、蒸したモチ米の上に豚の滷味(ルーウェイ)や魚のデンブなんかがのっている料理。美味しいと評判のローカル食堂でいただきました。モチ米にはウマウマのタレが染みて、
上手に煮あげた豚と、デンブの旨味でご機嫌!
この店ではサイドメニューの滷味も種類豊富でおいしくて、
押し豆腐に似た豆干や豚皮は、味シミシミでクオリティが高い!それでいて値段は激安なので言うことなしです。
㉘無名豬腳飯の「豬腳飯」
豬腳飯、つまり豚足ご飯が品切れだったので、蹄(つま先部分)を単品でもらい、ご飯ものは軟骨飯の煮卵乗せをチョイス。もう見るからに、
茶一色の漢飯!
という感じですが、軟骨はゼラチン化するまで炊かれてネットリ。豚足もプルプルで濃厚なのにクドくないのです。ご飯の上に敷かれた茶葉の佃煮のようなものが絶妙な苦味で味を引き締め、飽きることなく一気喰いです。
㉙葉家小巻米粉「イカビーフンとイカの卵」
店前に据えられた大鍋には透き通ったスープとたっぷりのビーフン。その奥に陣取ったお母さんが、オーダーごとにイカに火を通してくれます。イカの上品な旨味が溶け出たスープは、
うっすら甘く雑味のないクリアな美味しさ。
完全に火が入りきる手前で止めたイカはプリンプリンで、ビーフンのプリプリ感と相まって口の中で踊っているようです。めったに食べられないイカの卵もぜひ。
㉚鴨母寮市場炭火面の「汚れた麺」
台南の市街地にある比較的大きな「鴨母寮市場」。ごちゃごちゃ並んだ店々の間から暗く怪しげな空間が覗いていて、奥ではローカルが一心に麺を啜っていました。食べているのは骯髒麵。「汚れた麺」という意味だそうで、怪しさが益々つのります。勇気を出して食べてみると、煮込んで表面がトロリとした麺が中々おいしい。そして卓上の唐辛子オイルをかけてみると、
名古屋『味仙』の台湾ラーメンに似たコク辛!
辛くして初めて「仕上がった」と感じる美味しさなので、辛いの好きな人限定でお薦めです。
㉛福泰飯棹の「サバヒー湯」他おかず各種
店の前にはごちゃごちゃとおかずやスープが並び、その傍らでライブのように料理が進む。「どうせ何選んだってウマイんだから」という安心感で、
純粋にいま食べたいものを選ぶ幸せ。
観光客にも超有名なローカルご飯屋さんですが、美味しいものがパッと出てきてサクっと食べて帰る。毎日でも行きたくなるようなお店です。
マンゴーかき氷と伝統スイーツ
台北ではちょっと値段が高くて食べなかったかき氷も、台南までくるとグッとお得に食べられます!ちゅるん、とろ~り食感が素晴らしい豆花の店も見つけました!
㉜府城冰館の「マンゴーかき氷」
マンゴーかき氷といえば、このあと出てくる「冰鄉」という店が超有名なのですが、この時は品切れ。という訳でこちらも有名店ながら、もうちょっと庶民派のここで食べてきました。上にのってるカラフルなチョコとイクラみたいなゼリーが庶民派感をいや増してくれますが、
マンゴーは濃厚なめらかで絶品!
台南近郊のブランド産地「玉井」の愛文芒果(アップルマンゴー)です!薄削りのミルキーな氷も美味しくて、大満足なのです。
㉝有間冰舖芒果冰の「マンゴー無双」
前述したマンゴーのブランド産地「玉井」は、台南駅前からバスで1時間20分ほど。もしマンゴーシーズンの4~7月に台南を訪れるなら、ぜひ足をのばしたい場所です。市場には数種類のマンゴーが並び、愛文(アップルマンゴー)は走りの時期でも1個70円ほど。品質もめちゃくちゃ高くて、
即、絶品マンゴー食べ放題生活へ突入です!
もちろん台南市内の果物屋さんでも買えるのですが、現地なら本場のマンゴーかき氷も割安に楽しめちゃう。もちろん乗っているマンゴーはべらぼうに美味しくて、生マンゴーを贅沢に使ったアイスも濃厚!小サイズでも大満足のボリュームです。
㉞冰鄉の「八寶冰 」
観光客的にはマンゴーかき氷が超有名なこのお店ですが、私が食べたのは八寶冰。一瞬「氷だけ?」と思う見た目だけど、底には何種類ものお豆や白玉、脆圓などが隠れています。
ババ菓子を連想する、素朴でほっこり美味しい甘味。
少し暑さがやわらいできた夜に、路上のテーブルでこれを食べるのは、なかなか素敵な風情です。ちなみに店側のイチオシは八寶豆花。八寶冰の豆腐バージョンです。
㉟無名豆花の「土豆豆花」
中華圏では定番のお豆腐スイーツ「豆花」。無名といいながら結構有名なこちらの店は、
豆腐のちゅるん、とろ~り食感が堪りません。
シロップも豆腐の風味を活かす絶妙な具合。しみじみ美味しい、完成度の高い豆花です!
㊱鴨母寮市場おばあちゃんのプリン
鴨母寮市場を西側に出た道沿いでプリンを売っているお婆ちゃん。なんともシンプルでローカルな雰囲気にビビビっときて見ていると、
地元のお客さんが次々と大量購入!
「これはウマイに違いない」と買ってみたら、これがもう茶碗蒸しを思い出すくらいタマゴ感がすっごい。素朴な見た目をと裏腹に、ちょっと高くて実力派のプリンでした。
高雄グルメ14連発!
南の大都市「高雄」にも名物グルメは山ほどあって、数日ではとても食べきれません。大きな街だけどゆったり歩きやすく、地下鉄やバスも充実している高雄は、便利でまったり過ごせる素敵な街です。
ご飯もの~魚・鴨・お弁当
前旅ではサバヒー(虱目魚)という魚を使ったお粥にはまり、何軒も食べ歩いたのですが、今旅でも美味しいものが次々見つかりました!
㊲錦田肉燥飯の「煮魚」他
煮魚を目当てにやって来ると、まるでド〇のようなオドロオドロシイ見た目の煮桶に顔が引きつりますが、勇気を出して注文しましょう。見た目に反してあっさり目で、魚本来の味がわかる絶妙な味加減。それでいて、
沢山の魚を一緒くたに煮るからこその豊かな旨味。
魚の頭を使ったスープは透き通った澄んだ美味しさで、角煮も煮卵もさっぱりめのキレの良い味。朝からドカンと食べても、すっきりした気分で1日を始められます。
※台北で魯肉飯は肉ソボロご飯的なものを指しますが高雄でそれは肉燥飯。魯肉飯というと角煮のせご飯をいうようです。
㊳鴨肉本の「鴨肉飯」他
台湾で「鴨」というと大概アヒルのお肉だそうで、ここはそのアヒル肉の名店。鴨肉飯は魯肉飯のアヒル版のような味付けですが、小さく刻んだ肉の下には大ぶりのお肉がごっそり仕込まれて贅沢。脂の旨味も楽しめる切盤といい、
どれも噛むほど旨味が出てくる美味しいお肉です。
噛み応えがしっかりしているので、空腹の時にいってワシワシと噛み締めるのが正しい作法。でも下水湯は、ハツがちょっと固すぎたかもです。
㊴正忠排骨飯の「パーコー弁当」
市内に何軒もあるチェーンの弁当屋だけど、美味しくて人気と聞いて試してみました。豚肉を薄くして揚げたパーコー(排骨)は軽く粉をふって揚げてあり、
さっとくぐらせた甘めのタレがめちゃ旨!
野菜のオカズはショーケースから3品選ぶことができて、控えめな味付けがバランス良く、お米もちゃんと美味しい。行列ができるのも納得のクオリティです。
麺料理~コシ強で麺が主役の2軒!
台湾の麺料理といえばコシのないヤワヤワなものが多く、それが朝ごはんだったり間食にちょど良い。麺にいくつかのオカズを添えて食べるのにもぴったりで大好きなのですが、ここで紹介するのはちょっと違う。2軒ともコシのあって、麺が主役の料理です。
㊵港園牛肉麵 の「汁なし牛肉麺」
台湾グルメといえば牛肉麺は有名ですが、ここは汁なし牛肉拌麺の人気店。ほっくり煮込まれた味しみしみの牛肉はもちろん美味しいのですが、
その牛肉から主役の座を奪うほど存在感のある麺。
シコシコした食感の太麺は、タレと絡むとその美味しさが際立ちます。うまーい!
㊶北方拉麺之家の「搾菜肉絲 汁なしラーメン」
3種類から麺が選べて「拉麺」をチョイスすると、台湾では珍しいプリプリとした食感の多加水麺。
台湾らしい味付けで、日本ぽい麺を楽しめるという寸法です。
するりと入る軽さが台湾の麺料理の魅力だったりしますが、ここはまた違う楽しみ方ができる貴重なお店。カウンターに並ぶ多種類のお惣菜も魅力的です。
軽食~絶品肉まんと屋台の揚げもの
美味しいものが多すぎるので、前旅で食べたものはなるべくスルーしていた今回ですが、その原則を破ってリピしたのが興隆居の肉まん(湯包)。しかも未明の開店に行けるよう近所に宿を取るという執着ぶりだったのですが、しょうがない。味は最強、値段は激安という天国のようなお店なのです。
㊷興隆居の「湯包と焼餅、鹹豆漿」
朝4時オープンというこのお店、5時に行ったら1階は満席で10人以上が列を作っていました。まだ暗いなか朦々と湯気を上げる蒸籠に、ごくりと喉が鳴ります。
いつ行っても蒸したての肉まん(湯包)を食べられて、
中は熱々の肉汁ジュンジュン!
気を付けないとこぼれ落ちます。数種のタレでまたぐっと味がひき立ち、まぎれもなく絶品級。それで1個70円しないとか、もうありがたくて涙が出そうです。問題は並んでいる間に目前で焼かれる蛋餅や焼餅、更に各種の饅頭類が目を奪い最後は飲み物まで。ついつい取り過ぎてしまうのが、唯一の悩みです。
㊸果貿来来豆漿の「湯包と豆乳」
興隆居の並びにあって、これまた行列のできる人気店がこのお店。完全セルフで好きなものを取る方式なので行列の進みは早く、あまり待たずに食べることができます。肝心の肉まん(湯包)は興隆居よりややあっさり。でも皮も餡もしっかり作られていて、相当美味しいです。そして何といっても、写真手前に映っている緑のもの。
ニラ醤油タレをつけると、味が数段レベルアップ!
お腹いっぱいでも、ついハシゴしてしまう美味しい2軒です。
㊹忠孝夜市・阿亮香鶏排の「揚げもの色々」
ローカルな雰囲気の小規模夜市「忠孝夜市」で見かけた屋台の揚げ物屋さん。ザルの中に食べたいものを放り込んで、揚げてもらうシステムです。ここに限らず台湾中どこにでもある業態で、これまで「どうせ味は想像できるから」とスルーしていたのですが、実際食べてみると、
ハーブとニンニクが食欲を刺激して止まらない美味しさ!
常に揚げたてだし、ひと口大にカットしてくれるから食べやすい。宿に持って帰ってビールのお伴にと思っていたのに、歩いている間に綺麗さっぱりなくなってしまいました。
旗津グルメ~観光ついでにぜひ!
高雄の街からフェリーに乗ってすぐの旗津島は、手軽な観光スポットとして人気。でもそこは台湾。どんな場所でもやっぱり名物グルメがあるのです!
㊺不一様赤肉羹の「赤肉羹」
小腹満たしにちょうど良い旗津名物グルメがこの赤肉羹。豚肉をカリっと揚げて、ダシの効いた餡かけスープに沈めたものです。確かに美味しいけれど、百花繚乱の台湾グルメの中ではインパクトに欠けるし「わざわざ食べにくるほどでは・・・」と感じて当時のブログにもそう書いたのですが、
これ、後からジワジワくる系です。
今でもはっきり味を覚えているし、今になってむちゃくちゃ食べたいですもん。騙されたと思って、ぜひお試しを。
㊻海忠寶活海產の「シラウオとビール」
旗津グルメといえば赤肉羹よりメジャーなのが海産物レストラン。メイン通りにはずらりと店が連なり、店頭には海老イカ貝にたくさんの魚が並びます。でも見た感じ、鮮度も質も興奮する程ではありませんでした。観光客がふらりと入って絶品シーフードにありつける雰囲気ではなさそう。そこで発想を変えて、
暑い中、昼からビールを飲むつまみを探す。
そう考えると、1皿100元均一(一部120元)のこの店はぴったり。白魚を揚げてもらい、冷えたビールをぐびりとやると「あ~幸せ」。これが楽しみ方の正解なように思えます。
スイーツ系
㊼忠孝夜市の八寶冰(店名不明)
気取らずローカルな雰囲気が楽しい忠孝夜市。その通り沿いに店を構えている甘味屋さんで八寶冰をいただきました。カウンターに並んだ色々な豆や亀ゼリー、お団子などから5種類選ぶと、皿に盛ってかき氷をカシュカシュ。
素材の味を残した控えめな甘さで、ふぅぅとひと息つけます。
素朴でおいしい八寶冰はどこの店というよりも、夕暮れ時にローカルな店で食べるのがイチバンな気がします。
㊽渡船頭海之氷の「豪華かき氷」
旗津半島へ渡るフェリー乗り場の近くには、安くて美味しいと評判のかき氷屋さんが数軒。その中でも一番混んでいたのがこちら。ご覧の通り、
逆上しそうな贅沢かき氷が300円ちょい!
しかもこれ、マンゴーミルクを凍らせて削ったかき氷ですからね。日本にいるとフルーツなんて食べないのですが「高いから食べなかっただけだ!」と気づかされる高雄なのです。
㊾瑞豊夜市の「米粉の蒸し菓子」
活気があって食べものも充実しているから、台湾全体でみても好きなのが高雄の「瑞豊夜市」。食後の軽いものを探して歩いていたときに見つけたこの店では、オッチャンが黙々と手作業でお菓子を作っています。
米粉を筒に押し込んで蒸して作るこのお菓子、なんとも素朴でほんわり懐かしいのですが、
そうか、おはぎに似てるんだ!
シュッシュと蒸気を上げる台座に筒をセットして、その間にもう1本の筒に仕込みをして・・・。効率なんか関係なく「ずーっとこんな作り方なんだろうなぁ」と郷愁を感じる屋台のお菓子です。
㊿澄果水果売場の「マンゴー」
台南では足を伸ばして名産地「玉井」までマンゴーを食べにいきましたが、高雄から更に南へ行った屏東は枋山のものも有名。高雄市内の果物屋さんでは、玉井と同じく愛文芒果(アップルマンゴー)が1個約70円で買えました。
もちろん味の方は文句なしの天国級!
金煌芒果という黄色くて大きいものも美味しいし、台湾へ行くときには忘れずに預入荷物にフルーツナイフを忍ばせておきましょう。
最後に
美味しい店をぱっと探せるように、旅のふり返りも兼ねてこの記事を書こうと考えたのですが、さすがに50軒のレビューは結構タイヘンでした(汗)。でも書いてみると当時の体験がありありと思い出され、その時感動したポイントも今のほうがクリアになっていて楽しい時間でした。50軒もあるので、読んでいただいた皆さまも多少は行きたい店が見つかったかと思います。次の台湾旅が、より美味しいものになりますように。
お薦め!台湾グルメ本
山のように出ている台湾グルメ本。結構いろいろ読んだのですが、その中でも参考になってものをちょこっとご紹介。興味があればどうぞ~。
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